誤振込された給付金を五千万程使い込んでしまった。ピンチを救ってくれたのは異世界の女神様。借金がチャラにしてもらい、晴れて異世界デビュー。ラスボスを一蹴する能力と、ハーレムパーティーで異世界を満喫、の筈だが、予期しない身体に、予期しない借金。元の世界より悪くないか？チートな能力を身に付けた筈なのに、使えないし、全然稼げない。せめて人並みの暮らしが出来たらと、悪戦苦闘するお話です。

　２４才のコミュ障気味のプログラマーの中村涼介は地方移住を決めた。パワハラや会社での人間関係に耐えきれなくなったからだ。 　都会から過疎の町への移住は、異世界に転移したようだった。 　引っ越しを済ませると、異世界転移のお約束事のように事件が起きた。 　預金口座に覚えがない５０００万円もの大金が振り込まれたのだ。 　それは役所が給付金の額を間違えて振り込んだものだった。 　少しだけなら使ってみてもいいだろうと涼介は思った。 　だが、カネという現代における魔法のような無敵の力を知った涼介は、だんだん変わってゆくのであった。 　注『役所が間違えて５０００万円を振り込み、突然カネという無双の力を得た主人公の人生は変わりました』を改題しました。