19年前、世界は変わった。平等に、且つランダムに誰もが異能者――“異在者”になるかもしれない世界へと。 ここは政府が作った、世界で唯一自由に異能を使える街”プラス・ボックス”。 路地裏で倒れていた青年は、モノクロ髪と碧い瞳の少女に助けられる。 情報屋を名乗る少女に「助けた代わりに用心棒になって」と要求された青年は軽いノリで頷いてしまう。それが自身の存在異義さえ揺るがすとは知らぬまま――。 「まさかのっけから非合法武装集団20人を相手する羽目になるとは……」 「あら？スリルはお嫌い？」 「程度によりますねぇ」 傭兵集団”Fictional”。黒刀。異在管理局。狂鬼。存在異義。魔弾の射手。鬼眼。etc.etc。 未だ混乱が収まらぬ世界。ここは最も混沌とした街。異常と異能が蔓延る異在都市。 これは少しだけ騒がしい連中のレコードだ。 ※カクヨムにも同作品を重複投稿しています。 ※自殺に関する描写が含まれます。 ※自殺、自傷行為を推奨するものではありません。

天野タクミ――二十歳、ニートにしてナイフ愛好家は、女神エイレーネに拉致され、ダーク・ロードを討つためファンタジー世界へ送られる。授かったのは正体不明の神授の力、致命的に低い防御（F−）、そして常識外れの回避（S＋）。冒険者の心得も装備もないまま、運命の町へ放り出されたタクミは、早々に現実の冷たさを味わうことに。 そこへ現れたのがセラ――美貌で毒舌、そして妙に面倒見のいい女。奇妙な雑用を引き受けることを条件に、寝床を提供してくれるという。彼女は知識も力も過剰で、タクミの失敗にいちいち愉快そうだ。やがてタクミは冒険者ギルドに登録し、彼に少々度を越して執着する双子の姉妹・ヒカリとヨミを仲間に迎えるが、「英雄の道」は栄光とは程遠い。スライムの奇襲から生き延び、非合法の魔法を学び、胡散臭い連中と危うい取引を結ぶ――そんな日常が始まっただけだった。 日雇いの建設仕事、惨憺たる依頼の連発、そして増えていく疑わしいスキルの数々。タクミは次第に、この世界のどれもが見かけどおりではないと感じ始める――とりわけ、セラは。だが、低レベル魔物に殺されないよう必死でもがく毎日の中で、真相を問い質す暇などあるはずもない。 ダメステータス、さらに悪い運、そして敵より危険かもしれない仲間たちに振り回される、痛快コメディ異世界冒険譚。

歌迷踊は風呂に入っている最中、突如として現れた鼻息が荒いおっさんに襲われそうになり……（「黒き死神が笑う日」）。 少年はリンゴで構成された生き物――アップルライオンとともに、最近新たに発見された島を目指して、筏で海を渡ろうとしたが、流されてしまい……（「少年とアップルライオンの漂流記」）。 亜美の母は酒の飲み過ぎが原因で急性膵炎に罹り入院し、二日前に退院した。酒を飲みたがる母に亜美は酒を渡した。母は酒を飲み、タンドリーチキンをかじった。次の瞬間、母は苦しみだし……（「母への思い」）。 私は闇市場に来ていた。ここには正規ルートでは買えない非合法なものがたくさん売られている。とくに人気なのが『人間福袋』だった……（「人間福袋」）。 私の家の近くには魔女が住んでいるという噂の森があった。おどろおどろしい雰囲気があり、魔女が住んでいても不思議じゃない森だった……（「ジグソーパズル」）。 買い物から帰宅すると、赤色のスーツを纏ったヒーローがタンスを漁っていて……（「空き巣ヒーロー」）などバラエティ豊かな物語を収録したショートショート集です。 ジャンルはホラー、推理、コメディ、不条理、ブラックユーモアなどなど。一話約200字～約4000字と短いので、力まず気軽に読んでいただければ幸いです。 ※分割していたものを一つにまとめました。アルファポリスの方にも掲載しました。カクヨムやノベルアップ+にも投稿しています。一応R15をつけておきます。

事故により両親を失った彼女は全てを忘れ、 両親の故郷で人生をも一度やり直すつもりだった。 事故を起こした相手は不可解な裁定によって無罪。 今ものうのうと首都高を走っているらしい。 手がかりはなく彼女は犯人を捜す事を諦めた。 けれど運命は彼女が逃げる事を許さなかった。 「首都高には伝説の天才と呼ばれる走り屋が走っている」 その存在は彼女の復讐心を駆り立てる事になる。 彼女は見つけてしまったのだ「伝説の天才」の乗っていた車と、 事故を起こした走り屋の車が同じだった事に。 たまたま？偶然？そうかもしれない。 けれど「伝説の天才」は一度事故を起こして走るのを辞めたらしい。 その事故が起きた日付は彼女が事故にあった日と同じ。 これも偶然なのか？ 解からない。 それでも目の間に両親の仇かもしれない奴がいるのなら… 捕まえて両親の仇を取ってやる復讐してやる。 彼女はそう決心し非合法の夜の世界に踏み込む。 ルールの無いただ速く走る事を目的にした奴等の世界に。

少し変わった探偵と助手が、事件を解決していく物語。

王立魔法アカデミーの地味な司書エリアナは、聖域である「禁書庫」で起きた禁断魔法の暴発事件で、犯人の濡れ衣を着せられてしまう 。 「規則（ルール）」絶対主義のカタブツな風紀委員長ライナスからは、すべての記録（ログ）が彼女を犯人と示しているとして、厳しく追及される 。 一方で、「非合法（ハッキング）」を好む天才問題児ゼノンからは、「真犯人は別にいる」と、なぜか調査にちょっかいを出されることに 。 エリアナは潔白を証明するため、父の形見である計測器（マギ・スケイル）を手に「記録（ログ）」を分析 。やがて、その事件が学園上層部による巨大な陰謀であり、父の「事故死」の真相にも繋がっていることを突き止める 。 「法」のライナスと「私刑」のゼノン。対立する二人の青年に（なぜか）迫られながら、エリアナは自らの「記録」を最大の武器に、学園の闇に隠された真の黒幕との対決に挑む 。

魔術が公になって十五年。 科学と呪術が共存する新時代の日本で――“悪”は進化した。 東京湾岸、夜。 非合法の魔術取引を摘発するため、公安魔術犯罪対策庁第七課の“処刑人”、鬼浄（きじょう）連は刃を抜く。 彼が振るうは、紅い肉塊が生む妖刀『腸烏（はらわたガラス）』。 悪を喰らう“鬼”そのものの力で、連は人ならざる者を屠る。 だがその夜――総務大臣の一人息子が誘拐される。 政府、裏社会、そして禁忌の魔術が絡み合う中、 鬼の血を持つ青年は、己の“正義”を問い直すことになる。 「悪を滅するために、俺は悪である」 血と咎の先に咲くは、ひとひらの蓮華――。 魔術×公安×ダークアクション。 人を超え、鬼と化した青年の、哀しくも苛烈な戦いが始まる。

※この作品は、該当ジャンルがない為、大ジャンルは文芸、小ジャンルは推理に登録しています。 【あらすじ】 創成教会（そうせいきょうかい）という仏教系カルト宗教があった。 政治部門の公正党（こうせいとう）は最大政党・民自党と共に政権を構築。 国土交通大臣のポストを得て、国交省利権を牛耳る。 大勢の教会員を警察官として都道府県警に送り込み、 警察官僚の人事権を握り、天下り先の提供等を通じて、 警察官僚と都道府県警幹部らを懐柔。 警察権力もを事実上、掌中に収め、絶大な権力を手にしている。 その陰で敵対者の暗殺、組織的なガスライティング、ストーキング実行等、 非合法活動を行っているとの黒い噂が絶えないカルトだった。 そのカルト教団に関するお話です。 ※この作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。 ※本作は自分で執筆しています。よって生成AIは使用してません。

「あの秋の日が消えない」 住んでいた村の謎で妹を失った少年。望月刹凪 この文明世界において唯一解明できないもの。 ーーーー魔法ーーーー そんな魔法から人々の生活を守るための世界共通組織、世界聖魔法協会。 非合法に魔法をつかう者たちを調査したり、 魔法の暴走による成れの果て、「怪異」の討伐が主な任務。 そんな世界で村の背景にある異常な宗教。 この世界の悪を暴くために。 これは、 魔法を憎み、愛した少年の全てを解き明かす物語。

ウマ娘――彼女たちは走るために生まれた。 異世界の名を受け継ぎ、華麗で壮大な夢に導かれる。 そして今も、ただ前へと駆け続ける。 それこそが、彼女たちの宿命。 だが、すべてのウマ娘がスポットライトを浴びるわけではない。 大半は一瞬だけ輝き、やがて燃え尽き、暗闇に忘れ去られる。 ブラックダリアもまた、壊れた夢の残骸の中で生きてきた。 だが、悲劇によってすべてが崩れ去った時、彼女は己の道を見出す――日本の悪名高き非合法レース組織、**ミッドナイト・ラン・アソシエーション（MRA）**で。 金、ネオンに彩られた街、忠義と裏切りで築かれたチームがひしめく世界。 ダリアは、すべてを失った元トレーナー、ローガンと手を組む。 二人は裏路地や高速道路を駆け抜け、警察をかわし、ライバルチームを叩き潰し、アスファルトの上ですべてを賭けて戦う。 勝利を重ねるごとに、彼らはブラックリストの頂点――最速、最凶、最強の走者たちが待ち受ける場所へと近づいていく。 毎週月曜日更新 『ウマ娘 プリティーダービー』は、Cygames, Incが権利を有する作品（ゲーム、キャラクター、その他関連素材を含む）です。

復讐のため非合法の迷宮で金を稼いでいた男は、その能力を買われ、管理者である美貌の令嬢にスカウトされる。 「仕事をして欲しいの。やり遂げたなら、あなたの願いを叶えてあげる」 提示されたのは、身分を偽装し他国の迷宮に潜り込んで目的の獣を狩ること――前代未聞の、国際犯罪の依頼だった。 バレれば破滅、勝っても罪人、当然死んだらそこで終わり。ただ、成功すれば復讐は成る。ゴミ溜めの底にいる男の、命を賭けた勝負が始まるのだった。 ※ハーメルンにも投稿しています

非合法な実験により記憶を失い、特殊な特性を手に入れた者たち。”VIPER” 彼らは”VIPER解放戦線”として地下へ潜伏し復讐を開始していく。 爆発するアクション、交錯する陰謀、そして暴かれる真実。 その”V”は勝利のVサインか、平和のピースサインか 超人達によるクライムサスペンスアクションが幕を開ける...

　二千年の昔 　世界の土は生き物の食べ物を腐らせる土となった。 　世界の空気は生き物の心と身体を満たさなくなった。 　世界の水は生き物の喉を潤さなくなった。 　憐れに思った女神マイアと周囲の神々は、『魔導具』を創り出した。 　それは、土を蘇らせ、空気を浄化し、水を清浄に変えた。 　 　『神代の魔導具』 　人の手では再現出来ない神の与えし道具。 　火を噴く山を鎮め、荒れる海を穏やかにし、 　凍った森を温め、荒れた地に植物を繁茂させ、 　砂漠に水を集め、腐った土地を蘇らせた。 　それは、人々が住める大地を創り出した。 　絶望の中、方舟で彷徨っていた生き物達に希望が与えられた。 　救世の女神マイア 　彼女を最高神と崇める、神授国家マイア聖教国 　教皇直属の諜報・暗殺・工作部隊がある。 　トゥーバ・アポストロ 　通称『笛の使徒』 　『笛の一員』、『笛』等と隠して呼ばれている特殊部隊。 　所属するひとりひとりが、何かしらのスペシャリスト。 　特異な能力を持つ者達。 　そこに所属する、子供達が居た。 　明晰な頭脳を持ち、時代を超越した魔導具を創り出す魔導具士の少女。 　クラウディア＝ガラティエ＝ヨーク 　１２歳 　失感情症だが、雷光の魔力を持つギフテッドの少年。 　デミトリクス＝トニトルス＝ヨーク 　１１歳 　クラウディアの親友、そして暗殺と工作を得意とする少女。 　ジェシカ＝パシス＝バルト 　１２歳 　クラウディア達より更に幼いが、暴風を起こすギフテッドの少女。 　ルナメリア＝クストゥス＝キベレ 　９歳 　ルナメリアの供回り 　妖精パックと、メイドのサリー 　そして暗部の仲間達。 　時折舞い込む教皇の依頼や数々の問題を、合法・非合法の手段問わず利用して、秘密裏に解決する。 　時代を超越する魔導具を創り出す魔導具士クラウディア。 　彼女に関わってくる『神代の魔導具』と、その解析者達。 　魔人や魔女達の目的。 　人々が忘れた『太古の世界』。 　『神代の魔導具』とクラウディア達の抱える秘密。 　政争と調略、魔導具と魔術を使い、争う者達の物語。

　西暦201X年、我々が知る近現代史とは似て非なる軌跡を辿った地球で――。 　MK――それは裏社会に生きる者、それと対峙する者達が共通して恐れ敬う、伝説の女スパイの通称である。 　本名、年齢、出身、素顔…個人情報と言える物のおよそ全てが不明。 　犯罪のエキスパート達を駒のように扱い、要人の暗殺から財宝の強奪まで息をするようにやってのけるMKを、一部市民はダークヒーローとしてもてはやした。 　だが、その伝説は突如として幕を下ろす。 　日本政府の末端組織、『MK対策室』で非合法的に雇用されていた、一人の女子高生の手によって。 　これは、謎解きが不完全なまま終わってしまった物語の、新たな始まりを告げるエピローグ。

若者の不可解な失踪事件を追っていた新人刑事・樹（いつき）は、ある夜、謎の男・橘のバイク事故に遭遇する。 彼のポケットから見つかったUSBメモリには、違法取引・裏帳簿・関係者名簿──国家レベルの不正が記録されていた。 それは、消された男“向後”が命を懸けて遺した最後の告発。 「このデータを公開すれば、世界が変わる」 だが、それを手にした瞬間から、彼女たちの日常は終わりを告げる。 通信遮断された病院。襲い来る黒フードの刺客。 逃げ場のない密室で、味方すら信じられない状況の中、 樹は引きこもりの旧友・葵と再会し、非合法な解析を依頼する。 選択肢は、命か真実か──それとも、どちらも捨てないという“選ばない”選択か。 すべてを裏で操るコーディネーターの存在が、静かに動き出す。 これは、誰かの正義が、別の誰かの悪になる物語。 世界を変えるには、まず「真実」に触れてしまった者たちが、逃げ切らねばならない。

舞台は、ごく普通の株式会社。主人公は、総務課に所属する物静かで目立たない社員、田中健司。 彼が気になったのは、パワハラを繰り返す横暴な営業課長。しかし、その正体は、会社の経営陣に雇われ、非合法なリストラを断行するために送り込まれたプロの「リストラ屋」だった。 同僚たちが次々と心を壊し、退職に追い込まれていく中、田中は沈黙を破る。 彼が武器とするのは、暴力や権力ではない。長年、独学で身につけた労働法の知識と、PCスキルを駆使した緻密なデータ分析能力。 これは、社内で最も「弱い」はずの男が、法と知恵だけを頼りに、巨大な悪を静かに、そして完璧に追い詰めていく、「ざまあ」系知的逆転劇。

　――魔王を倒した最強暗殺者のセカンドライフは、聖竜・邪竜と営む薬屋でした―― 　 　魔王を倒した《毒使い》であるカムイ。しかし、彼は違法な魔法の取得や、非合法の薬草接種により鍛えられたという出自を理由に、国から処刑されると考え、勇者に魔王討伐の成果を譲り、それと引き換えに国を脱出。 「この世にはまだまだ珍しい毒がある。それを味わうまで、生き続けるぞ！」 　その気持ちと共に、召喚術が栄えている別国で《薬師》となり、薬屋を営むことにした。 　毒と薬を好むカムイが活動していたある日。彼は街中で醜く無価値と言われ、病気のまま捨てられた二体の竜を拾い、助けた。 　 　その二体が、この世界では規格外の能力と権力を誇る、聖竜と邪竜の子とも知らずに。 　二体を助け、召喚獣としての契約を結んだその日から、カムイは薬屋として、表舞台でどんどん活躍の場を広げていき、《薬師》として悠々自適の人生を歩み始める！ 　カクヨムでも同時連載中です。

もし、その思い出に値段がつくとしたら、あなたはいくらで売りますか？ 楽器の音と強い風が吹き抜ける、湖畔の街。ここでは、人の記憶がデータとして売買されている。 少年は失くした過去の代金を稼ぐため、他人の記憶を査定する非合法な『忘却屋』になった。 そんな彼の日常は、ある少女の奏でるフルートのメロディによって、鮮やかに揺さぶられる。 彼女は「幸福」を売って、笑顔を作っていた。 これは、偽りの値札を剥がし、本当の価値を見つけ出す物語。

西暦2138年。 地球はすでに、「ヒト」と「ヒトに似たものたち」が共存する時代に入っていた。 人類は、脳神経の完全デジタル化と量子AIの実装により、感情や人格すら人工的に再現する技術を手にする。 生身の人間と、精密な人工皮膚と自律判断機構を持つヒューマノイド。 その差は、もはや構造の違いに過ぎなかった。 ――だが、法はその境界を越えようとはしなかった。 AIに「自由意思」は認められず、ヒューマノイドは依然として“所有物”として扱われている。 ここは、半浮遊型の都市国家《アテナ》。 表向きは先進技術が集う未来都市――だがその裏では、非合法改造や人格書き換え、密輸された感情演算ユニットが闇市場で取引されている。 倫理と科学の境界は、限りなく曖昧だ。 そして今、都市の片隅。外界から遮断された一つの地下ラボで、 ある科学者が、“ただの道具”であるはずの機械に、許されざる「感情」を芽吹かせた。 その名はデザイア。 機械に恋した者。そして、機械に恋された者。 これは、認められざる感情を抱いたふたりが、 「人間とは何か」という問いに挑む物語である。　 デザイアの性別は決めていません。 お好きな方でお楽しみください。

借金返済のため、詳細不明の高額バイトに手を出してしまった主人公《マチダ》。 非合法《組織》によって連れていかれたのは、山奥の廃団地。 見るからに不気味な場所で行われる仕事の内容は、まさかの『可愛い女の子がセクシーな格好で心霊スポットを探索する映像を撮影する』というものだった。 男女でペアを組み、《団地》へと入っていく。 撮影は順調に進むが……。 しかし、その異様なほどの報酬には当然のように裏があり、彼らは一歩、また一歩と巻き込まれていく。 他の参加者の悲鳴。 突如としてくれ現れた鳥居。 ここは、なにかがおかしい。 《影》はすぐそこまで来ている。