「お待たせしました」 「ありがと……お”っっ……！　ア”ッ……！！」 俺のテーブルに注文していた三郎系ラーメンが置かれたその瞬間。 鼻に飛び込んできたのはニンニク臭ではなく謎の悪臭だった。 いったいどこからこんなニオイが？ 様々な可能性を考えた結果、ラーメンを持ってきたバンギャ風の店員。 そのワキの部分から香ってくるものだと判明した。 理由はわからないが、何かにつけて俺のテーブルにやって来る彼女。 その度に襲い来るニンニクよりも凄まじい彼女の臭い。 最初こそ食欲が無くなってしまった俺だったが、次第にその臭いにも慣れてきて……。 彼女の匂いに虜になってしまった俺は、ついに禁断の一歩を踏み出してしまう。 自分の体臭にコンプレックスを持つ彼女と、匂いフェチに目覚めてしまった主人公の結末やいかに。 ※R18版はノクターンの方にあります。

「知ってますか？吸血鬼は眠らなくていいんですよ。浅田さん」 「そんなのどこの文献にも載ってませんし、過労死した吸血鬼もうつ病を患った吸血鬼も報告が上がっています。このままでは死にますよ。黒沢さん」 「え？吸血鬼が過労死したんですか？そいつ貧弱ですね！」 「ところで吸血鬼は消滅の直前に食欲が高まるらしいですね。子孫を残すための本能だという話ですが…レシートを出してください黒沢さん。早く。おい！出せ！逃げるな！」

うちの白い猫のパンがとびきり美味そうで食欲がとまらない。

「……うん、そうなの……で……そう、あっ！」 　おれがスイッチを押してリビングの明かりをつけると、妻はバッと顔を上げておれを見た。目を見開いて、まるで幽霊を見たかのような表情を浮かべていた。どうやら、玄関でのおれの「ただいま」は妻に届いていなかったらしい。おそらく、外が暗くなる前からずっとここでそうしていたのだろう。スマートフォンの充電器がコンセントに刺さっており、コードが妻の手元まで伸びている。 　 「……夕飯、買ってきたから。まあ、好きな時に食べなよ」 　おれはそう言って、テーブルの上にスーパーで買ってきた弁当を置いた。妻はボソッと何かを言った。おれにはよく聞き取れなかったが、それが「ありがとう」だったらいい。しかし、おれに対して言ったことですらないかもしれない。最近は、夫婦の間にほとんど会話がない。あの事故から数ヶ月経った今でも、妻は亡くなった娘とばかり会話をしている。 　おれはビニール袋をガサガサと鳴らしながら弁当を一つ取り出し、自分の部屋へ向かった。本当は電子レンジで温めたかったが、同じ部屋にいるのが気まずい。妻もそう思っているだろう。 　自室のドアノブに手をかけた瞬間、妻の声が聞こえた。耳を澄ませてみたが、妻はおれに対して何か言ったわけではなく、また娘と会話を始めたようだ。 　おれはため息をつき、部屋の中に入った。 　椅子に座って、弁当を机の上に広げ、箸を伸ばしたが、どうも食欲がわかない。この家にこもった湿った空気と臭いが、まるで雑巾を丸ごと喉の奥まで詰め込まれているような気分にさせるのだ。

お前は良いな、そんなに食欲があって、俺なんて何の欲も湧かないんだ。 エブリスタに投稿している「生き残り」を加筆した作品です。

　グリティア王国の第一王女――ベアトリス・クレア・グレイス。 　火焔の姫騎士と呼ばれたベアトリスは魔女が棲むという【黒雪の森】への遠征中、部下であり親友のライルに裏切られ、深い傷を負ってしまう。 　死にかけの彼女を救ったのは桃色髪の【悪魔】メフィストだった。 　甲斐甲斐しく世話を焼かれるうちに回復したベアトリスは、この国が抱える歪みに気付き、行動を開始。 　天然鈍感王女×世話焼き男子のバディが国を揺るがす大きな事件を起こしていく。 ❖ベアトリス（アリス） 　姫騎士として騎士団長を務めた傑物。言葉が足りない、表情がかたいなどの理由で友人はほとんどおらず、怖がられがちだが心優しい。鈍感で思い切りがよい性格。食欲が旺盛。 ❖メフィスト 　黒雪の森で暮らしていた【悪魔】。めんどくさがりやを自称しているが実際はかなりの世話焼きで尽くすタイプ。好きになると一途なので、いまだにかつての恋を引きずっている。 ❖ライル・コールリッジ 　ベアトリスの幼馴染。同じ王立第一騎士団に所属する騎士。人当たりがよく、男女問わず慕われるが……。 ❖イェーツ辺境伯 　グリティア王国北部地域の領主。隣国、神聖帝国との領土争いに晒される危険な領地の管理を行っている。弟が大好き。

最悪な一日の記録を、更新してしまいました……。そんな記録更新、いらんがな……(涙)。

お盆におばあちゃんちに行ったら、食欲が消えうせた

スマホが振動した。 ひとつ目の通知 <<お前の時の印をいただきに向かう。おとなしくしいれば危害は与えない>> 昨日からかへんな通知が入る。誰だろう。アプリを見たが。 アプリからではない。 きょう別の二つ目の通知が入った 　メール？SNS？ 文面はこうだった 【星の者より星の民へ　緊急連絡】 遠きもの時環金哉より星の民の姫君星野留美へ キミに危険が近づいている この危機を乗り越えるため助けの民を向かわせる。 もう一人の助けの民は カッコつけばかりで食欲が旺盛な1つ年下の男子だった 時空と呼ばれる世界をなぜか鉄道を使って途中下車 敵味方の判別のため鍵言葉を用意する 最初の鍵言葉は //////////////////// 鍵言葉は、ヤタガラスの色は何色かと聞いてきたら、雪うさぎのように白いと答えよ 救難できることを願っている //////////////////// 読みきったあとに、いつもと違う感覚の熱風がホームに襲ってきた。 本当は白馬に乗った王子様を待つはず彼女が アイツとめぐる時空超越 闇の者から逃げ隠れ このドタバタはいつ終わる？ いつ私の元の時空に戻れる？

食欲がわくにはどうしたらいいんでしょうか？

タコさんウインナーがいっぱい落ちてる～！！

ブゥ〜ン 田園の中を観光バスが走る。 ワイワイ、ガヤガヤ 車内は、お喋りやお菓子の匂いでごった返しだ。 「このグミ美味しいですよ、お一つどうですか？」中年女性が差し出しす。 「結構」 「このポテチも美味しいですよ、ご当地限定で」 「いらない」 「この煎餅も美味しいですよ」 「間に合っている」 不思議そうな顔の中年女性。 「お腹でも痛いのかしら？」 別の人に勧めにいく。 「芳山先生、ああいう場合、もらうのが礼儀ですよ」 若い女子が芳山教授に話しかける。 「食欲がない」 「ほんと、マイペースなんですから。芳山先生ったら〜」 私は、腹が立っている。 何故、腹が立っているかというと、 それは、

食欲が並外れている以外は普通の女子高生だった小早川理恵は、ある日クレープからこぼれそうになる焼きそばに気を取られ、ゆっくりとトラクターに轢かれて死んだ。 しかし彼女は目が覚めた。目が覚めるとそこはヨーロッパ風のお城の中で、たくさんの外人に囲まれて心配されていた。どうやら異世界に転移し、その世界の王女の体の中に入り込んでしまったようだ。彼女は『リィエ姫』と呼ばれていた。 彼女を救ったのは魔王サイラス・カルルスだった。リィエ姫と理恵が別々の世界で同時に死にそうになっていたので、『転移の呪い』を使い、２人の魂を入れ替えて助けたのだった。 お姫様となった彼女にはしかし、何者かによってもう一つ、呪いがかけられていた。普通の食べ物を受けつけず、魔物しか食べられない体になっていたのだ。 放っておけば魔族を食い尽くしかねないリィエに脅威を感じ、魔王はリィエを殺そうとする。人間と魔族の間に結ばれ、長い間平和の礎となっていた不干渉条約は破られ、戦争が勃発してしまう。 仲間を守るため、魔王のことも守るため、リィエ姫と入れ替わってしまった体を元に戻すためにも、彼女は戦地へと赴く。大賢者から授かった『お腹が空くと最強の狂戦士になれる能力』を振りかざして。 ※『なろう系』がどんなものかを知らずに書きはじめた『たぶんなろう系』作品です。外国人が書く日本時代劇のようにお楽しみください。

猫を見ると腹が減る老人。あるものが無性に食べたくなる。その、あるものとは？

小さい頃、私は夜に寝付けない子だった。 睡眠は3時間程度しか持たず、後はそのまま朝まで起きている。その不健康の表れか、朝は食欲がない。その割に私の身体は、少しずつ太っていく。 親は運動の不足やテレビの見過ぎなどを指摘してくるけど、それは本当なの？

不慮の事故で夫・松葉を亡くした忍はうれしくて仕方がなかった。ところが、あることをきっかけに松葉が現れるようになり。。。カクヨムでも読めます。

　近未来SF。西暦2100年。 　人間から三大欲求の性欲と食欲がなくなった世界。 　日本国は５つのドーム型の都市（エリア）で構成されていた。 　空気、天気、人口、産業。究極的に完備されたドーム型の都市（エリア）。 　エリア・カントーの自然省に勤めるセルフは世界に懐疑的だった。 　全てが人工物で作り上げられて、男女の恋愛は全て異質（びょうき）とされた。 　そんな中、起こった友人の突然の失踪。省内の友人の失踪をきっかけに、彼の人生は大きく揺れ動く。 　ディストピアなSF作品です。

お好きな物を選びください。 □ビーフ □ポーク □チキン □フィッシュ ☑ヒューマン ※食欲が無くなる描写が多数ありますので、ジャンル・キーワード確認の上、大丈夫だと思ったかたのみお読みください。 挿絵：おかたにうまこさんに描いてもらいました。

ある日、食欲がなく珍しく朝食を抜いた。そして突然できた赤い痣。 それが、悲劇の始まりだった。

ある日突然、食欲が止まらなくなった。僕はその時人生で一番痩せていた。肌はカサカサで髪の艶もなく、瞳に光もなかったと思う。ただ目の前はギラギラとしていた。