まるで物語に出てくる主人公のような同姓同名が同じ学年に在籍する、冴えない(と思われている)主人公と、まるで物語に出てくるヒロインのような女の子の物語。
冴えない男とアイドル的ヒロインの組み合わせは、なろうだけでなく、恋愛小説の定番とも言えるべき組み合わせ。
目新しさという点で言えば無かったのかもしれないが、作者様の丁寧な情景描写や、ダラダラと続けずにタイトル回収し完結していたのも読みやすかった。
読む前は主人公がもっと「二番」であることに対しマイナスな感情を持っているのかと思っていたが意外とあっさりとしていた。
タイトルを回収しての完結は流れとして綺麗ではあったが、あまり掘り下げられていなかった(自己評価の低さが掘り下げだった?)優劣を締めとしたのは少し弱かったような気もした。
ただ確りとした作品でとても好きだったので、
あとがきに記されていた、別視点での続編も必ず読みたいと思う。