やるべきことがなく、孤独に過ごしていた竜。
人々が始祖竜と呼ぶ存在の下に、エーリアスという男が現れて。
彼は師匠の遺した竜の研究を継いだが、分からない事が分かるばかりだったので、最後の手段として当人……というか当竜? に聞きに来たと言うのだから凄まじい行動力ですね。
孤独であり続けた竜は、いつしか人間になりたいと思うようになっていた。
会話をしたことで一時は慰められたが、竜の住み家は人の生きられる環境ではなく彼は去っていき、絶望を得ることとなってしまった。
そんな竜のところに今度は魔女が現れ、人間になりたいという願いを叶えてくれた。
しかし魔女の願いには代償があり、破ってはならない誓約が課された。
そして人里に降りた竜はエーリアスと再会し、人と触れ合う時間を過ごしますが……。
世には善人ばかりではなく、人の愚かさに直面した竜と、竜の想いを知った人の選択をご覧あれ。