公爵令息でもある騎士のローランは、聖女アーシュラを王宮に連れて行くため会いに行くが、行く気もない彼女に振り回されて連れて行くのにかなり手こずってしまう。
ようやく連れ出したと思ったら、今後は王宮に留まりたくないと、「聖女の力を平等に国民に届けたい」と理由をつけて、彼女は彼を連れて国内を旅するようになったのだ。
そんな中で最初は呆れながら彼女の護衛をする彼だったが、彼女の様々な一面を知り、かき乱されるようになって……。
一歩間違えたら我儘な嫌われ聖女になるところを、作者様の上手な描写により、天真爛漫な可愛い聖女となっており、そんなアーシュラの1つ1つの行動に、ローランのように読者も惹きつけられてしまいます。
王道の出来事も綺麗に話を回収するため、読んでいて心地のよい展開でしたし、何よりも甘々であるため安心感もありました。
是非癒しを求めて本作品をご覧になってはいかがでしょうか?