聖女召喚も王道ネタであり沢山ありますが、今作品は異色です。
その王道の根本的な設定というか読者側の思い込みが、今作品では上手く利用されます。恐らくそれに気付く読者は少ないのではないかと… 作者せいかな様の思惑に見事にかかり、その意外性に「オモロ〜! そう来るか〜」とラストまで愉しく拝読しました。綴られた、毒をもって毒を制す、には今の時代性も感じられ考えさせられました。
読者が抱くバイアス等を、今作品のように鮮やかに示される点も作者様の魅力の一つとまた感じ入っております。その魅力をモロ浴びたい方はお早めに今作品へGOして下さい。
人によってはタイトルに注目することでしょう。闇堕ち聖女ものかなと予想もしましたが、全くもってこれっぽっちも掠らず笑。何故なら召喚元は…! これ以上はネタバレになりますので控えますが、是非とも今作品で異色の聖女と出逢い、ご自身を感じてみて下さいませ。