タイトルの意図は、この物語がそれほどに長く濃密な描写で戦国の世を描いているということを言いたかったのだ…
さて、私の好きな話の紹介は終わって、全体の講評に移ろう。
まず、これは信長が女だった!という事実からスタートします。
ここでポイントです。女だったってだけで終わらせるのではなく、その後の主人公との関係性や、果てまた戦国の世を生き抜く戦略にまで繋がる重大な情報になっています。
まだ、時代考証がしっかりなされているので楽しみ方は主に二つあるかと…
一つは時代の流れを大局的に味わうことである。
二つ目はミクロの視点で、戦国の世という枠の中でどのように作中のキャラが生きていこうとしていたのかや関係の変遷を見ていくことである。
私は前者6 後者4の割合で楽しんだ。
読者の皆様も、ぜひ自分の楽しみ方をこの作品から探し出して見てはいかがだろうか…