この作品の特徴はリアルな中世描写にあります。
ラノベで定番の中世ヨーロッパ風はプラハの様な町並みをイメージさせるために使われる言葉で時代としての中世を完全に無視しています。
清潔な町、豊かな食事、優しい隣人、満ち足りた暖かい世界。
この作品は、そんなの中世じゃねぇ舐めんな! という作者の声が聞こえてきそうなリアルな世界観です。
不潔な町、貧相な食事、余裕がなく厳しい隣人、生きる事が大変な世界。
そんな世界に転生した現代人の田中タダシが苦悩し戦いながら中世ヨーロッパ風世界に適応し、バリアン・ド・リオンクールに成長して行くお話。
友を作り、恋をし、戦い、やがて王になる、田中タダシとバリアン・ド・リオンクール、そんな二人で一人の物語。