文調は軽めですが、内容はハーレム・恋愛要素薄めで、
なかなかに硬派な政治・軍事物となっています。
見識が高くよく調べていると感じる部分が多く感心します。
優れた構成力で設定が深く丁寧に作り込んでありながらも、
説明や状況などは広げ過ぎたり深く掘り下げ過ぎる事がなく、
必要最低限にまとめてあり、読みやすく疲れません。
登場人物も多くなりがちな作風ですが、
取捨選択をしたり展開に必要なキャラも、
なるべく役職のみや無名で登場させるなど配慮されています。
建国物に多い内政チートで国が発展する様子を描くのではなく、
戦乱に身を投じ侵略者として勢力を伸ばしていくのが特徴です。
捨て子の集まりから始まり、村を作り国王となり、
内政、外交、戦争を軸に勢力を伸ばしていく過程が丁寧に描かれているおすすめ建国作品です。
既読 第二百六十三話 時点