華々しい登場の仕方をした主人公壱丸くんは、天才的な頭脳を持つ農民出身の少年。
この物語、天才軍師の壱丸くんは万事に先を読んで、正に鬼算とも言える計略を繰り出すかと思えば、若さとコネの無さもあるのか、次々と困難に巻き込まれ、その都度苦しみもがきます。
そのあたりが、読んでいて胃がキリキリと痛む追い込まれ感というのをこれでもかと味合わされるが、その後の倍返しパートでは倍返しどころか相手の心を折るくらいのえげつない仕返しをその鬼算を惜しみなく発揮して追い込んでいき、爽快感この上なしと、癖になることうけあいなのです。
そして、ストーリーの全編でこれでもかと展開される人間臭いヒューマンドラマは目が霞んで文字が読めなくなること請け合い。
軍師誕生までのレビューとなりますが、天才軍師の癖に泥臭く人間臭い壱丸くんはほっとけない奴なのです。