イチオシレビュー一覧

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華々しい登場の仕方をした主人公壱丸くんは、天才的な頭脳を持つ農民出身の少年。

この物語、天才軍師の壱丸くんは万事に先を読んで、正に鬼算とも言える計略を繰り出すかと思えば、若さとコネの無さもあるのか、次々と困難に巻き込まれ、その都度苦しみもがきます。

そのあたりが、読んでいて胃がキリキリと痛む追い込まれ感というのをこれでもかと味合わされるが、その後の倍返しパートでは倍返しどころか相手の心を折るくらいのえげつない仕返しをその鬼算を惜しみなく発揮して追い込んでいき、爽快感この上なしと、癖になることうけあいなのです。

そして、ストーリーの全編でこれでもかと展開される人間臭いヒューマンドラマは目が霞んで文字が読めなくなること請け合い。

軍師誕生までのレビューとなりますが、天才軍師の癖に泥臭く人間臭い壱丸くんはほっとけない奴なのです。
物語は武衛様の若かりし頃に始まる。
働かず飯を食うという、貴人の暮らしを地で行ってる武衛様は炊きたてご飯にこだわる御仁。
そして、口に入れる水は湯冷ましのみという徹底ぶり。
実は、あとでそれら全てに意味があると明かされるのであるが、既に第一話が伏線だらけという本作。
多くの信長を扱った作品ではちらりと名前が出るだけで早々と退場するこの武衛様が生き残ったらというifを扱った作品です。
実は歴史を知ってるんじゃないかと思われるような先読みの数々により史実は微妙に微修正され、それらが結果として信長を苦労から救っていたりする。
物語全体通して語られるのは、権威たる存在の生き方。
義昭にこの生き方が出来ていたら別の歴史があったろう。
そういう物語なのです。
レビュー作品斯波武衛家顛末記神山連載中 / 全53エピソード歴史[文芸]
すごく面白く、続きがどんどん欲しくなる物語です!
短編の続編ですが、全く違和感なく読めます。
初代(?)の短編は、私が読んだ中で最も面白かった物語です。

前世の世界に戻りたい主人公のセリアや、セリアを取り巻く人々の話も面白いです(まあ、要するにすべて面白いわけですが…)。
ハロルドが主人公を見つけるために頑張る姿や、主人公を深く(?)知っている人々の心情や行動が「おぉ…」と心に刻まれます。

続編も本編も、どちらも読んで燦々SUNさんの作品にはまってください!
レビュー作品少女が旅立ったその後で燦々SUN連載中 / 全145エピソードハイファンタジー[ファンタジー]
作品の主人公は武衛様。史実では織田大和守信友に殺されてしまった尾張の守護様。名門の御当主。

それが何故か生き延びて、信長の周囲で少しずつ色々な人を巻き込みながら少しずつ、でも確実にその人生に変化を与えています。

歴史はドラマでロマンだと私は良く人に言いますが、この作品はまさしく歴史というドラマの1シーンを映し出すことで全体の変化を想像させたり、こうなっているかなとロマンを掻き立てさせられる作品です。
そして随所で入る史書の一節などを見て「やっぱりこうなったのか」とか「でもこう受け取られているのか」「これは後世に残らないのか」とか思ってニヤニヤしてしまうのです。


最後に、武衛様と義昭のやり取りなどを見ていると、おにぎりを食べたくなるというより、ちょっと一息つこうぜ、お前生き急いでるよ。と言われているような気がしてきます。
レビュー作品斯波武衛家顛末記神山連載中 / 全53エピソード歴史[文芸]
戦国時代を代表するのが三英傑。
なぜ三英傑か。
答えはこの作品を見ればわかります。

三人も英傑が揃わなければ終わりが見えなかったのです。それくらい戦国時代は泥沼だったのです。

そんな当時の事情に読んでいてはっと気づかされます。

天下餅、徳川家康1人でついてこねて食べられるのでしょうか。

その答えを見つけるためにも、ぜひ御一読ください。
レビュー作品信長のいない世界神奈いです完結済 / 全46エピソード歴史[文芸]
エッセイとして単純な批評ではなく「こういう当時の事情があるからこう料理すれば面白くできそう」という、いわば食材の紹介と調理法をまとめているような作品です。

恐らく単純な知識として書かれていることを知っておられる方はいると思いますが、それを「どう面白くするか、面白く見せるか」が物書きとして大事なところで。

それを惜しげもなく小説としてでなくエッセイとして発表できるのが素晴らしいと思います。

我が心のお師匠様神奈いです様は作品だけでなくこういう懐の深さが素晴らしい御方です。

でも義龍をあんまりいじめないでください(笑)
レビュー作品戦国チート小説でちょっと味が出る一工夫神奈いです完結済 / 全12エピソードエッセイ[その他]
友人が悪魔に名前を売った、と言う男。
悪魔に魂を売る話は良く目にしますよね。
しかし「魂」では無く名前。まずこれに興味が引かれます。「名前を売る」にはどんな意味が隠されているのでしょうか。
それにこの男の目的も不明で不気味なのです。
ただのホラ話? だったら良いのですが、もし本当なら名前を売った男はどうなってしまったのでしょうか?

読んでいくと明かされます。衝撃の真実が。
そしてこの話を聞いてしまった者の運命は?

短編なのでサクッと読めますよ。
面白いのでお薦めです。
レビュー作品名前を売った男脱兎短編ホラー[文芸]
読み専には結構大切なタグとあらすじ。
けど、作者側には軽くみられる傾向が……
自分が読み専だった頃を思い出してください。
あらすじを見て、そのまま見なかった作品ありませんか?
タグを見て、興味がもてなかった作品ありませんか?

とりあえず、自分は何度もありました。
特に疲れているときには、長過ぎるあらすじはキツイ。

そんな、あらすじについての知識。
タグを付けるときのヒントが詰まったこのエッセイ。
一度、読んでみてはいかがでしょうか?
レビュー作品評価ptが気になる方にあおぞら完結済 / 全21エピソードエッセイ[その他]
※この投稿者は退会しています
タイトルにもしましたがとりあえず可愛いの一言に尽きます。
見た目は美少女で知能が犬並の犬女と同居を始める主人公。
とりあえず言いたいのは主人公の意思が強すぎるでしょ! 見た目美少女ケモ耳っ子と暮らしてるのに手を出さず、真面目にお世話しているっていうのがすごい!
あと、犬女だけでなくその他ヒロインも可愛い。
個人的な押しは幼なじみの子です。
一話当たりの分量もちょうどよく読みやすい。
改行が多いのは初めは気になりましたが慣れると読みやすいです。
日常系が好きな方々はぜひ読んでみて下さい。
 タイトルの読み方がわからない方も多いとは思いますが、死屍柴ヒルイ=しししばヒルイと読みます。
殺し屋の出る小説は多くあれど、この作品はキャラクターの強さに関しては、一歩抜きに出ていると思います。このキャラ強さの理由は、主人公を明かさない(もしかしたら決めていないのかな?)にあると言えます。章ごとに各キャラ視点で話を進めているので、すべてのキャラクターが主役のように感じさせてくれる作品です。
 読み進めながら自分の好きなキャラクターが生まれ、そして死んでいきます。この作品ではキャラクターが死にます。好きなキャラクターも死にます。主役っぽく描かれていたキャラクターも死にます。恐ろしくキャラクターが死にます。
 キャラの伏線や、繋がりは読んでいて引き込まれる作品です。好きなキャラクターを見つけ感情移入しながら読んでいくと、引き込まれること必須の作品ですので、ぜひ皆さんも読んでみてください!
レビュー作品死屍柴ヒルイの後継者也麻田麻也完結済 / 全153エピソードローファンタジー[ファンタジー]