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作者:小野口英男/作品情報/Nコード:N2022HF
短編 |
田辺誠一は部品会社の技術課長である。今日は大阪の取引先の二億五千万円近いお金の集金の為に、機上の人となっている。花は咲きコバルトブルーの空の下、彼はルンルン気分である。大阪には十七歳年下の女性、要するに愛人が居るのである。帰りの航空券はキャンセルし彼女の家に一晩泊まって翌朝新幹線で帰る積もりである。空港に戻ると、運良くその航空券を欲しがっている男性が居て彼に譲る。
彼女の家で彼はゆっくりくつろぎ、ウイスキーを飲み、慰安婦問題に熱い議論の花を咲かせたりする。彼女の美味しい手料理を食べ満足のうちに就寝する。夜中に突然彼女の大声、「大変貴方の飛行機が墜落よ、貴方の名前も出てるわよ」。テレビは遭難の模様を刻々と報道し乗客乗員全員絶望の模様と。彼女はこのまま死んだ事にしなさいと盛んに勧める。携帯を忘れ彼女も見つからない為、公衆電話で会社と自宅に電話する。戻ると彼女が現金ごと居なくなっている。最後にドンデン返しが。
ジャンル:現実世界〔恋愛〕キーワード: 年の差 ミステリー 悲恋 金 飛行橋事故 課長 大阪 愛人 最終更新日:2021/09/16 10:33 読了時間:約40分(19,848文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 2 pt ブックマーク: 1件 評価人数: 0 人 評価ポイント: 0 pt |
作者:小野口英男/作品情報/Nコード:N9895GT
短編 |
彼は関西系の中堅商社の東京支店に十三年勤務した。仕事は営業職であり、五年前に定年で退職したのである。退職後の仕事は何もしていない。退職時の役職は課長職で職の手当をしたものの、中々気に入った職が見つからなかったのである。退職の際の退職金は一千万円であった。三年前、退職金の一千万円にこつこつ貯めた二千万円を加えて三千万円で株式投資を始める。
「三年間の無駄な株式投資した分を何とか取り戻さないと。現物では限度がある、信用取引をしよう。現物は会社が倒産しない限り、元金がゼロにはならないが儲けも少ない。株価の二割の元手で十割の株が買える。信用取引は最長半年間で決済しなければ成らない、それはリスクには違いない。リスクは有るけど儲けの多い信用取引の方が良い」
信用取引は、利益やリスクの少ない現物に比べ、魅力あるものに映ったのである。そして危険極まりない信用取引に手を出したのである。
ジャンル:純文学〔文芸〕キーワード: 史実 株 信用取引 現物株 追証 破綻 最終更新日:2021/02/09 13:22 読了時間:約22分(10,740文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 12 pt ブックマーク: 2件 評価人数: 1 人 評価ポイント: 8 pt |
作者:小野口英男/作品情報/Nコード:N9884GT
短編 |
90歳を過ぎた一人の老人の物語です。彼は軍歌それも伊藤久雄の「暁に祈る」という軍歌が大好きで、始終歌ったり聞いたりしている処から軍歌じいさんと呼ばれています。彼は最近まで何でも一人でこなしていましたが現在は掃除洗濯買い物はヘルパーに頼んでいます。彼は軍歌「暁に祈る」を暇さえあれば歌って居ますが、戦時中の事に成ると多くを語りだが等ないのです。何か秘密のベールに包まれています。そか秘密のベールが時明かされる時が・・・・・・
ジャンル:純文学〔文芸〕キーワード: 史実 軍歌 特攻隊 死 戦争 学徒出陣 同性愛 手紙 最終更新日:2021/02/09 13:01 読了時間:約22分(10,578文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 0 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 0 人 評価ポイント: 0 pt |
作者:小野口英男/作品情報/Nコード:N9875GT
短編 |
彼は老舗の雑貨問屋に勤める営業課長である。勤続20年近く、五、六人いる営業課長の中でもダントツの次期部長の呼び声高い敏腕課長である。そんな彼が今結婚を申し込むべきがどうかで悩む女性が居る。彼の下で働く彼女も又彼に好意を寄せている。彼の背中を押す部下の後押しも有り、彼は思い切って彼女に結婚を申し込む。はたしてその結果は・・・・
ジャンル:純文学〔文芸〕キーワード: 悲恋 結婚申込み 破談 死 非難 誹謗中傷 睡眠薬 最終更新日:2021/02/09 12:25 読了時間:約57分(28,013文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 0 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 0 人 評価ポイント: 0 pt |
作者:小野口英男/作品情報/Nコード:N4296FL
短編 |
第二回口頭弁論 11月12日516号法廷
準備書面1
平成19年10月30日
原告 小野口英男
求釈明の回答
1(1)国家賠償法1条1項により国に賠償責任
1959年前後、国が保存血液で問題の多い売血から献血への転換を全く取らなくなった事が後に大量の慢性C型肝炎患者を作り、慢性C型肝炎は肝癌へと進行しております。肝癌患者の70%が、私もその一人であります慢性C型肝炎患者からと云われております。当時の厚生大臣の献血へのそうした無策行動が沢山の肝癌患者を作ったのであります。従って原告は国家賠償法1条1項により厚生大臣に代わるべく国に賠償を請求するものであります。<この項トップと一部に訂正後の文言>
ジャンル:その他〔その他〕キーワード: ドキュメント 裁判記録 裁判所 弁護人 裁判官 原告 被告 法務大臣 国 国家賠償法 訴訟 口頭弁論 判決 敗訴 輸血C型肝炎 最終更新日:2019/04/20 14:36 読了時間:約27分(13,277文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 0 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 0 人 評価ポイント: 0 pt |
作者:小野口英男/作品情報/Nコード:N4289FL
短編 |
彼は担当部署トップであるデスクの部下として、デスクの手足となって動いたのである。彼は最初のうちは血液銀行に別段の関心も持たなかった。ある日、彼は東京都内の某研究所が、その敷地内に運営する、血液銀行に行って愕然とするのである。
血液銀行そのものは、他の血液銀行と差ほど変わらない。驚いたのはその環境である。塀に囲まれた血液銀行の前は道路である。その道路に沿って、平屋が長く続いている。その長屋は、東京の山谷地区を思わせるドヤ街である。血液銀行の出入り口は長屋の目の前である。その血液銀行の出入り口の最も近くの長屋近辺には7~8人の人が屯している。付近の道路は一部ションベンの臭いが漂っている。
ジャンル:純文学〔文芸〕キーワード: ガン 輸血 C型肝炎 結婚 吐血 記者 判決 有罪 品不足 トイレットペーパー プラスチック 昭和 家族 切ない 尊厳死 最終更新日:2019/04/20 14:20 読了時間:約23分(11,111文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 0 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 0 人 評価ポイント: 0 pt |
作者:小野口英男/作品情報/Nコード:N4282FL
短編 |
大阪城に呼ばれ石田三成、増田長盛、長束正家、前田玄以、長政の代わりの宮部継潤の五奉行の前に座る浅野長政。正面に三人、両脇に一人ずつ。正面の中央に石田三成。まず三成が口火を切る。
「浅野殿は最近迄同僚として共にやってこられた方。心苦しいが問わねば成らぬ」
「関白方のお側付きの女人は誰に頼まれたのか」激しく問い掛ける。
「・・・・・・・・・・」沈黙の長政。
「もう一度聞く。関白の奥方のお側付きの女人は誰に頼まれたのか」三成が再度激しく問い掛ける。
「・・・・・・・・・・」再度沈黙の長政。
ジャンル:純文学〔文芸〕キーワード: 史実 時代小説 朝野長政 武将 三成 北政所 太閤 関白 奉行 死 大阪城 女ガードマン 朝鮮 戦い 殺し 最終更新日:2019/04/20 14:05 読了時間:約17分(8,067文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 4 pt ブックマーク: 2件 評価人数: 0 人 評価ポイント: 0 pt |
作者:小野口英男/作品情報/Nコード:N4279FL
短編 |
「石田三成の軍勢が、押し寄せて来るかも知れない。私は今日で三日三晩、一睡もしていない。私は少し仮眠を取るから此処にいて、ご主人様をお守り致せ」と、槍を女の付き人に渡し、その場を離れた。彼女は分かり安く言うと、現代の女ガードマンと言った処だ。
小笠原秀清がその場を離れて、2~30分して軍勢の声がした。石田三成の軍勢に屋敷を囲まれた。その事を察知した屋敷の主、細川ガラシャは女の付き人に槍をしっかり持つよう指示した。かねての予定通り死を覚悟した。
「その槍で私の胸を突きなさい」ガラシャは命じた。
「・・・・・」女ガードマンは沈黙し、槍を立てたまま、槍を動かそうとしない。
ジャンル:純文学〔文芸〕キーワード: 史実 時代小説 ガラシャ キリスト教 遠藤周作 一向宗 女ガードマン 戦い 死 教師 国語 三成 女主人公 夢 槍 最終更新日:2019/04/20 13:55 読了時間:約11分(5,260文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 12 pt ブックマーク: 1件 評価人数: 1 人 評価ポイント: 10 pt |
作者:小野口英男/作品情報/Nコード:N4271FL
短編 |
彼は長政に連れられて小丸に入る。小丸は本丸以上に信長軍に攻められ、可成り苦しい状態にある。長政は父の久政に会うと開口一番、
「父上信長の使者が再三に亘って、市と娘を信長に引き渡す様に行ってくる。これをお認め下され。この通りで御座る」長政は床に頭を下げ懇願する。
「成らん。おなごは一旦嫁いなば、嫁ぎ先の人間に成るは必定」久政は首を横に振るだけである。
「仰せの通りで御座る。只し本来、市と娘は戦とは関係御座りませぬ」長政は必死に父親に懇願する。
ジャンル:純文学〔文芸〕キーワード: 史実 時代小説 浅井長政 お市 父 姫 小谷城 ガードマン 死 戦い 家来 孫 信長 姉妹 落城 最終更新日:2019/04/20 13:44 読了時間:約16分(7,747文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 2 pt ブックマーク: 1件 評価人数: 0 人 評価ポイント: 0 pt |
作者:小野口英男/作品情報/Nコード:N4255FL
短編 |
「淀君様お尋ね申します。この先豊臣家の安泰を望まれるのか。それとも家康の天下をお許しに成るのか」
「勿論豊臣家の安泰じゃ」
「それなら直ぐ家康封伐の大将に秀頼様をお認め下さい。どうかお認め下され」
「成らぬ、成らぬ。秀頼を戦場になどと恐ろしい限りよ」
「秀頼様は我々が命に替えてもお守り致します。何とぞお認め下され」
「許さぬ。可愛い秀頼の顔に傷でも作ったらどうする」
ジャンル:純文学〔文芸〕キーワード: 史実 時代小説 女主人公 溺愛 淀君 秀頼 家康 戦い 奉行 太閤 死 三成 会津 上杉 母 最終更新日:2019/04/20 13:07 読了時間:約12分(5,683文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 0 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 0 人 評価ポイント: 0 pt |
作者:小野口英男/作品情報/Nコード:N4239FL
短編 |
自己破産と会社破産から三ヶ月後に免責が認められ裁判所に住まいも明け渡す。自己破産と会社破産はニュースとして小さく取り上げたテレビ局はあるものの、テレビの出演依頼は一件も無い。大半のテレビ局はタレント紛いの落ち目の経営者の事など無視同然である。テレビ局の人間に電話しても何となくよそよそしい。彼には避けている様に映る。
「落ち目に成ると分かる人の真心、とは良く言った物だ。それにしてもテレビ局の人間というのは薄情な奴らだ。俺は只のスポンサーだからな。金の切れ目が縁の切れ目か寂しいもんだな」珍しく彼は愚痴っている。
虚飾で着飾るテレビ局の人間に所詮真心を期待する方が無理である。
ジャンル:純文学〔文芸〕キーワード: 昭和 栄光 挫折 経営者 転落 ホームレス レコード 音楽 浪曲 老舗 不動産業 空き缶 鉄パイプ 殺し 死 最終更新日:2019/04/20 12:22 読了時間:約23分(11,061文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 0 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 0 人 評価ポイント: 0 pt |
作者:小野口英男/作品情報/Nコード:N4226FL
短編 |
年明け後輸入元に300台契約する、内訳は60ヘルツ200台50ヘルツ100台で全て今回は船便である。新年度の四月早々に到着予定である。六千万円の半金三千万円輸入元の口座に振り込む。輸入元の社長も感激し銀座のクラブで歓待される。三ヶ月後に製品は入荷し手順通り、残半金三千万円輸入元の口座に振り込む。
話が前後するが年末に二年度の空気清浄機はこのまま行けば六百台の販売に達し、売り上げも二億円に届くのはほぼ間違い無い見通しとなる。冬のボーナスは夏の二倍の六ヶ月分とし、年末年始の社員の休暇を十日間取り、前の三日間に台湾旅行に行くのである。
そして三年目の新年度、船便で到着の300台の内から約五十台を代理店に発送する準備をしていたある日、噸でも無い記事が業界の新聞紙に載る。
ジャンル:純文学〔文芸〕キーワード: 栄光 挫折 天国 地獄 脱サラ 空気清浄機 昭和 輸入 タバコ 煙 経営者 企業家 パチンコ 業界紙 売れる 最終更新日:2019/04/20 12:04 読了時間:約23分(11,394文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 0 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 0 人 評価ポイント: 0 pt |
作者:小野口英男/作品情報/Nコード:N4211FL
短編 |
小野口英男、昭和十五年生まれの平成三十一年の現在、七十九歳の絵描きである。現在、神奈川県の県営住宅に、一人で住んでいる。現在の生活の手段は年金である。従来から、絵で生活したことは一日たりとも無い。従って画家ではないが、自分は絵描きだと、彼は思っている。
1972年から75年の三年間に3回個展を開いています。個展は画廊に支払う金、運送代等結構掛かりますが、その割に観に来る人は少ないです。そこで今回は個展では無くホームページに載せる事にしました。絵を直接見て戴くのに比べ、ホームページは邪道と思っている人もいますが、彼はあえてホームページに乗せる事にしました。ホームページのURLはWWW.ROUJOGALLERY.NET(実際は小文字)彼は四十枚の絵を、カラー写真に撮り、彼のホームページに載せている。彼の絵は全て油絵である。絵は可成り大きくて、縦162センチ横112センチの100P号である。
ジャンル:純文学〔文芸〕キーワード: 日常 絵描き 老女 家族 怒り 息子娘 孤独 人生 個展 破産 裁判 医者 裁判官 海 酒 最終更新日:2019/04/20 11:47 読了時間:約44分(21,947文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 2 pt ブックマーク: 1件 評価人数: 0 人 評価ポイント: 0 pt |
作者:小野口英男/作品情報/Nコード:N4199FL
短編 |
頃は二月、明日はバレンタインデーである。
「受け取ってくれなくてもそれはそれで良い。明日は彼に贈ろう」
彼女は会社が終わると近くの百貨店で箱人チョコレートとネクタイを買う。両方で一万七千円である。ネクタイがヨーロッパのブランド物で予想外に値段が掛かる。翌日彼女は昼の休み時間に彼にそっとプレゼントを差し出す。
「有り難う」彼はプレゼントを受け取ると直ぐ引き出しに入れる。
彼がすんなり受け取ってくれた事に彼女は安堵する。これを機に彼女の彼に対する気持ちは益々強くなる。彼女は人が人に引かれるのは心だと信じている。彼女は内心、
「街中を歩く若い男女を見ていても、不釣り合いな男女も多い。背が高くイケメンの男性に女性はチビの事も多いし、デブもいる。その逆の事もある」と思っている。
ジャンル:純文学〔文芸〕キーワード: 残酷な描写あり 悲恋 オフィスラブ ミステリー 女主人公 バレンタイン 結婚 恥ずかしい 悔しい いじめ 刀 血 死 殺し 逃げる 最終更新日:2019/04/20 11:31 読了時間:約13分(6,312文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 0 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 0 人 評価ポイント: 0 pt |
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