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作者:西津紀夫 (のん太)/作品情報/Nコード:N6396GY
完結済 (全1エピソード) |
最近、子供たちが、皆でいっしょに遊んでいる風景をあまり目にしない。
子供の数が減少したこともあるだろう。かつての遊び場が無くなってしまったこともあろう。
学歴中心の社会が優先し、親は子供が少しでもレベルの高い学校へ進学するのを望み、
子供たちも塾へ通わないと友達から取り残されそうな不安感を抱いているのも否めない。
企業や社会が学歴を重くみ、また個人もそうした偏重に囚われ固執しているからやむを得ない。
だが、追いつけ、追い越せの点数中心の教育は、やがて、他人に対する思いやりを失ってしまうのではないだろうか。
人々は戦後、経済成長を最大の目的に掲げ、蟻のように働いてきた。経済が豊かになれば幸せが訪れると考えた。
しかし、日本が世界でもトップクラスの経済大国に成長した現在、果たして、本当に人々の生活は豊かになっただろうか。
なにもない寒村を通して、子供たちの幸せ、人々のつながりとはなんだろうか、を問いかける。
二十数年まえのバブル全盛時代にバブル崩壊危機を書いた作品のひとつ。
現在の経済もバブルの膨張と崩壊を背中合わせに持っているようだ。
ジャンル:純文学〔文芸〕キーワード: 日常 農業 政治家 塾 欲 村社会 最終更新日:2021/05/09 09:00 読了時間:約43分(21,143文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 2 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 1 人 評価ポイント: 2 pt |
作者:西津紀夫(のん太)/作品情報/Nコード:N6413GY
連載中 (全1エピソード) |
学生生活最後の夏休み、奈良へ旅行する日になって、突然、博多駅構内に由美子が現れた。彼女と会うのは、ほぼ-年ぶりであった。川中が知らせておいたのだろう。白いワンピースがひときわまぶしく感じられた。
私たちは駅構内の喫茶室で談笑しながら改札を待ったが、そこで、川中と由美子の間柄が以前に比べ、ずいぶん変わっていることに気づいた。由美子は川中のコーヒーに砂糖とミルクをさりげなく混ぜた。川中の好みを十分知りつくしていなければできることではない。
喫茶店から改札口まで歩く際も、由美子は川中の裾の乱れを整えた。
川中と由美子の間柄は、大阪へ向かう夜行列車の中で明らかになった。流れる町の灯をぼんやり眺めながら、川中と私はビッフェでビールを飲んでいた。
「まだ、だれにも話してないんだけど、卒業したら、オレ、結婚するつもりだ。生活力もなにもなくて、まだ早いとは思うけど……」
川中は恥ずかしそうに、頭を掻いた。【青春時代の移ろいやすい心のままを描いた作品】
ジャンル:純文学〔文芸〕キーワード: 悲恋 青春 奈良室生寺 大分川 花火 時の流れ 少年時代 初恋 嫉妬 こころ 夜行列車 最終更新日:2021/05/09 09:00 読了時間:約49分(24,072文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 2 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 1 人 評価ポイント: 2 pt |
作者:西津紀夫(のん太)/作品情報/Nコード:N4320GY
短編 |
・「虫」は、カフカの「変身」を彷彿させる短編で、「変身」は本作品を書いた後に読んで多少驚いた次第です。
・「花いちもんめ」は幼少時代の不安。結婚し家族を設けた現在。
過去と現在。時代の段差をカメラのフラッシュのように、一瞬にして切り取った作品です。
ジャンル:純文学〔文芸〕キーワード: 日常 虫 パワハラ フロイド 夢 自己嫌悪 花いちもんめ 不安 自然の移り変わり 救い 最終更新日:2021/05/05 12:33 読了時間:約8分(3,599文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 2 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 1 人 評価ポイント: 2 pt |
作者:西津紀夫 (のん太)/作品情報/Nコード:N4306GY
短編 |
「もういいかい」
「まあだだよ」
「もういいかい」
「もういいよ」
目を開いた瞬間、周りの景色はすっかり変わっていた。
ジャンル:純文学〔文芸〕キーワード: 私小説 昔日 かくれんぼ 境内 家族 海 最終更新日:2021/05/05 12:10 読了時間:約5分(2,425文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 2 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 1 人 評価ポイント: 2 pt |
作者:西津紀夫 (のん太)/作品情報/Nコード:N9089FU
短編 |
時代は変わる。人もまた。
時のたつのはやい。
若い頃が懐かしいですね。
本作品は私のHP: www16.plala.or.jp/nonta にも掲載しています。
ジャンル:エッセイ〔その他〕キーワード: 悲恋 青春 小学生 木造校舎 初恋 小川 レンゲ畑 春の光 最終更新日:2019/10/18 18:30 読了時間:約2分(737文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 2 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 1 人 評価ポイント: 2 pt |
作者:西津紀夫 (のん太)/作品情報/Nコード:N6166FI
短編 |
日常のさりげない出来事、心情を、詩に綴ってみました。
ジャンル:詩〔その他〕キーワード: 日常 詩 菓子 星 ごめんね 足指 災害 水害 祈り 妻 最終更新日:2019/02/28 09:00 読了時間:約2分(528文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 2 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 1 人 評価ポイント: 2 pt |
作者:西津紀夫(のん太)/作品情報/Nコード:N5854EL
短編 |
2016年モスクワに旅行したときの紀行文。ロシアの歴史も多少書き込んでいます。
脊柱管狭窄症に悩まされた数年でした。特に12月のロシア旅行は20人の団体だった
ため、皆さんに付いていくのがやっと。まず先頭に行くことを心がけましたが、200mも歩くと下半身が痺れ、凍りついた路上に1分弱かがみ、皆さんの影が消えそうになったところで全力で歩き、再び先頭に。
後で知って驚いたのはロシア正教の寺院内。信者は院内では2時間でも立っているか、跪くかかの姿勢を守るそうです。知っていれば跪いていたものを…。家内にもなにかと心配かけました。
ジャンル:エッセイ〔その他〕キーワード: 史実 ヒトラー レーニン ロシア革命 社会主義 サンクトペテルブルク シベリア出兵 第一次世界大戦 白樺林 シベリア上空 融雪剤 クリスマス イルミネーション 世界恐慌 ペトログラード 最終更新日:2017/12/23 17:00 読了時間:約11分(5,292文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 24 pt ブックマーク: 3件 評価人数: 3 人 評価ポイント: 18 pt |
作者:西津紀夫 (のん太)/作品情報/Nコード:N5861BG
短編 |
本作品は昭和二七年から三二年まで、文男の幼稚園時代から小学四年生まで、子供の目を通して見、また経験した戦後のわずか一握りの歴史である。
終戦からほぼ十年、現在とは異なり、食べ物やモノも少なく、「生きているうちにバナナを腹いっぱい食べたい」と念じていた時代で、テレビや洗濯機などもなく 、一家に一台のラジオが家族の唯一の楽しみであった。
反対に、日陰に追いやられていた炊事場や洗濯場は主婦を井戸端に集め、洗濯しながらの世間話しに花を咲かせた時代でもあった。
また、初詣や祭りには傷痍軍人数人が参道に白装束を着込んで杖をつき、募金用の箱を置き、アコーディオンやハーモニカなどを奏でながら立っていた。心や体に傷を負って立っていただろう人を別世界に住む人と横目に見ながら、参道に連なる店に並んだおもちゃの鉄砲のことだけを考えながら拝殿に向かった。百五十円のお年玉をしっかりポケットに押し込んで。
戦争がいかなるものか。意識しだしたのは中学を卒業する頃だったと思う。
子供らのあいだで多少のいじめもあったが、社会全体がおおらかといおうか、大人が子供の中に深く立ち入って干渉することもなく、時間軸ものんびり流れていったようだ。
昔といま、良し悪しはさておき、貧しさという戦後の傷痕は残しながらも、貧しさをあるがままに受け、それらが日常のあたりまえのこととして、子供たちは広大な自然の中で育っていった。
ジャンル:ヒューマンドラマ〔文芸〕キーワード: 日常 私小説 小川 めだか レンゲ草 自転車 テレビ アイスキャンデー おやつ ショウケ クリスマス 福岡空襲 新聞配達 草野球 戦争 最終更新日:2012/06/25 19:32 読了時間:約46分(22,592文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 4 pt ブックマーク: 1件 評価人数: 1 人 評価ポイント: 2 pt |
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