さくっと読めて、間もなく完結予定(全13話)のワンクールロマンスは如何でしょうか？　──主人公は【野獣男爵】なる不名誉な渾名をつけられた平民上がりの新興貴族。大きな図体と、およそ整ってるとは言いがたい容姿の彼は、勝手の知らぬ社交場に馴染むことができず、花嫁探しも難航を極めておりました。国内が駄目なら隣国はどうよと、出向いた交流会の場で、彼はその国の王太子から婚約破棄を告げられる公爵令嬢を目撃することになるのです。これは、英雄に非ざる粗野な草食獣が、【昏睡令嬢】と陰口を叩かれながらも折れずに前を向く美少女と織りなす、不器用な恋の物語であります！

祖父の影響もあり、恋愛に興味を持てなかった御厨（みくりや）ナギは、自身が所属する「護国機関」の巫女に番いの託宣を受ける。 ただの戯れのつもりだったが、その相手、藤原みやびと出会い瞬時に心を奪われる。 一方、藤原みやびは、母の元を離れて慣れない一人暮らしをしていた。 学校とバイトの往復で疲弊していた彼女に現れたナギ。 次第に心を寄せていく2人。 これはそんな彼らの不器用な恋物語。 誰も好きにならない、と漠然と思っていた。 でも巫女の「番い（つがい）」の託宣を受け、 　 俺は、 　 私は、 人生初めての恋を、した。

王都の大聖堂にて――。 名門マリノア伯爵家の令嬢クラリスは、辺境オルフェン侯爵・アルベルトに嫁いだ。 しかし誓いの言葉もむなしく、彼は冷ややかに告げる。 「三年後に離婚する」 若き戦の勇将オルフェン侯爵と、交易で栄えるマリノア伯爵家の令嬢の婚姻は、かつて“黄金の玄関口”と呼ばれた港を有するオルフェン領の復興のための王命であった。 夫は冷たく、領地は荒れている。 けれどクラリスは街づくりに燃え、やがて港の再建が動き出す。 領民の笑顔が戻るにつれて、二人の関係にも変化が訪れる。 だが、それはやがて海賊の襲来や、貴族たちの思惑といった新たな陰謀を呼び寄せる引き金となってしまう。 三年の期限は刻一刻と迫っていく――。 街をそれぞれの方法で守ろうとする、クラリスとアルベルトの不器用な恋の行方とは。

　侯爵令嬢のカレンは分別のあるレディだ。頭の中では初恋のエル様のことでいっぱいになりながらも、外では一切そんな素振りは見せない徹底ぶりだ。 　愛するエル様、神々しくも真面目で思いやりあふれるエル様、その残り香だけで胸いっぱいですわ。 　頭の中は常にエル様一筋のカレンだが、彼の結婚がきっかけで公爵家に嫁ぐことを受け入れる。愛のない形だけの結婚と思っているのは自分だけで、実は誰よりも公爵様から愛されていることに気づかない。 　公爵様からの溺愛に、不器用な恋心が反応したら大変で……両思いに慣れません。

【エイリアンと戦うヒロインと、隊員たちが織りなす青春ＳＦラブコメディ】 UFOが空に停滞し、謎の生命体が人々を襲う世界。 理不尽な侵略からこの星を守るために、防衛隊が組織された。 主人公の小春は、潜在能力を認められ、アイドル的人気を誇る部隊のピンクレンジャーに抜擢される。 エイリアン討伐に、アイドル活動に奮闘する小春は、樹の不器用な優しさに触れ、好意を抱く。 三角関係、両片思いを経て、二人の心が通じ合う頃には、この星にさらなる危機が迫っていた。 エイリアンに対抗できる奇跡の鉱石や不思議ちゃんなチームメイトの謎。防衛隊組織が犯した罪など、最終話に向けて明らかになっていきます。

「君の“心の音”が、俺だけのラブソングだったなんて——」 ある日突然、人の“心のBGM”が聞こえるようになった会社員・ナオ。 明るい人は陽気なポップス、落ち込んだ人はしんみりバラード……頭の中が常に音であふれる日々に、ナオは疲れ気味だった。 そんな中、ただ一人“無音”の同僚・佐久間に出会う。 クールで無表情、近寄りがたい佐久間の心には、何も音が流れていなかった。——最初は。 やがて、佐久間に“音”が生まれ始める。 それはナオの名前を繰り返し奏でる、優しくて、ちょっと不器用なラブソングだった。 職場でのすれ違い、初めての恋、嫉妬、不安、家族との対面、そしてプロポーズ。 少し不思議で、じんわり甘くて、たまに笑えて、たまに泣ける—— “心のBGM”が紡ぐ、ふたりの恋と成長の物語。

恋人同士の毎日は、決してドラマのように完璧じゃない。 喧嘩したり、仕事に振り回されたり、くだらないことで笑い転げたり―― 気づけばそれが、誰よりも大切な思い出になっていく。 真面目で間の悪い彼氏・優人。 しっかり者なのに少し抜けてる彼女・綾菜。 不器用な二人が過ごす、愛しくて面倒くさくて、でもかけがえのない日々。 「失敗を笑い合える関係こそ、最高の恋。」 胸が温かくなる社会人ラブコメ短編集、ここに開幕。

無表情で寡黙、領主でありながら自分の意見をほとんど口にしたことのない男・グユウ。 最初の結婚も離婚も、今回の再婚も周囲に流されるままに決まった。 そんな彼に嫁いできたのは、ミンスタ領の美しい妃シリ。 結婚から三週間――口下手なグユウは「好いている」の一言すら告げられずにいた。 けれど、湖の島をめぐる小さな出来事が、彼の心を揺り動かしていく。 これは、寡黙な領主が初めて妻に想いを伝えた日の物語。

ある晩、堅物神官ユリウスは盗賊らしき影を追っていた。 そこで出会ったのは、「私を信じて」と言う謎の美女盗賊。彼女は石板の行方を知るというが、その過去は秘密に包まれていた。 真面目で融通がきかないユリウスは、彼女のペースに振り回されながらも、少しずつ心を乱されていく。しかし、彼女の隠された過去が、二人の運命を大きく揺るがす――。 「ねぇ、あんた、あたしのこと……好きになってくれたらいいのにな」 神に仕える真面目な男と、不器用だけど強がる女盗賊。 秘密と嘘に揺れる二人の距離は、果たして縮まるのか。 静かな胸キュンに秘められた、甘い恋の物語。

一目惚れから始まった、食堂の看板娘・エリスと騎士カインの恋。 “お試し”で付き合い始めたものの、愛を知らない彼には想いが届かず、 隣にいるだけで幸せなのに、胸の奥はいつももどかしい。 不器用な二人の恋は、切なさと甘さの境界線を揺らす――。

　人工呼吸器、人工心肺装置、血液浄化装置──命をつなぐ最前線で稼働する高度医療機器。 　だが、その機械を正しく扱い、患者の命を守る“影の専門家”がいることを知る人は少ない。 　佐倉遥、28歳。特定機能病院「東都大学附属病院」の若手臨床工学技士。 　医療機器の構造や原理に精通し、ログの微細な変化から異常を見抜く鋭い観察眼を持つ。だが、対人関係や恋愛にはめっぽう不器用で、同僚からは「機械と話してるほうが楽しそう」とからかわれることもしばしば。 　ある日、ICUで若手外科医が突然死亡する事件が発生する。人工呼吸器のログには異常なし。担当医は「偶発的な事故」と片づけようとする。だが遥は、呼吸器設定値の“わずかなずれ”や換気量の不自然な変化に気づく。──これは単なる事故ではない、と。 　彼女の前に現れたのは、循環器内科医・速水健人（30）。若くして腕を認められた自信家で、直感で動くタイプ。 　最初は遥の理屈っぽい説明に呆れ顔を見せるが、彼女の推理が次々と真実を明らかにするのを目の当たりにし、その姿に惹かれていく。 　一方の遥もまた、速水が示す“患者の心の声”に触れ、これまで機械一筋だった自分の世界が少しずつ広がっていくのを感じ始めていた。 　やがて事件は、医療機器に仕込まれたマルウェアやプログラム改ざんに行き着く。人工呼吸器、薬剤投与ポンプ、そして植込み型心臓ペースメーカ──。 　「機械は嘘をつかない」。その信念のもと、遥は真実を探り出し、速水と共に命を救おうと奔走する。 　医療推理の緊迫と、不器用すぎる恋模様が交差する。 　彼女が守るのは、機械か、人か、それとも……心か。 　──これは、命をつなぐ回路の先に芽生えた、不器用でまっすぐな恋の物語。

魔女の血を受け継ぐ令嬢、アルテミア・ヴァレンティーヌ。幼少期から“魔女”として忌み嫌われ、薬と毒の知識ゆえに孤独な日々を送っていた。ある夜、宮廷の陰謀に巻き込まれ命を落とす――。 目覚めた異世界エレミアは、魔法と錬金術、そして植物の精霊たちが共存する世界。しかし、ここでも“魔女令嬢”は恐怖と偏見の対象だった。前世の薬師としての知識を手に、アルテミアは毒と癒しの境界で生き抜く決意をする。 宮廷では皇太女後継争いが水面下で進み、王国を戦乱と疫病が蝕む。騎士ジェルマスとの不器用な恋、闇医師ユリウスとの微妙な協力関係、植物精霊リーゼとの友情を糧に、アルテミアは“魔女令嬢”としての信頼を築き、王都を揺るがす陰謀と疫病の真相に迫る――。

「ミンスタの魔女」と呼ばれる妃が、主君のもとへ嫁いできた。 絶対に惑わされないと誓った家臣オーエンだったが、土砂降りの庭で彼女を抱きとめてしまう。 背中越しの温もり、見せつけられた口づけ――否認すればするほど募る、不器用な恋の行方。

森の麓の小さな村で武器屋を営むリディアは、隣の道具屋を切り盛りするカイルと、穏やかでにぎやかな日々を過ごしていた。かつて隣の鍛冶屋で手伝いをしていたシルヴァンが、修行を終えて村に戻ってくる。少年のころから抱いていた想いを胸に、彼は自然とリディアの生活に入り込む。不器用だが安心感のあるカイルと、真っ直ぐなシルヴァン――二人はリディアに振り回されながらも、それぞれの距離や絆を模索する。やがて小さな事件が村を巻き込み、三人は互いの心と向き合いながら、少しずつ恋の行方を見つけていく。 全12話【完結保証】

25歳で恋愛経験ゼロ、童貞の主人公・朝倉悠真（あさくら・ゆうま）が、人生初の彼女を作るまでの物語です。 恋がしたいのに傷つくのが怖くて、自分に自信が持てなかった悠真。 小学生の頃、好きな子に話しかけられなかったこと。 中学生時代は女子からいじめられ、人と目を合わせられなくなったこと。 高校ではメールで告白して振られてしまったこと。 大学でも恋愛の外側にいたこと。 そんな自分には恋なんて無縁だと思っていた悠真が、 ある日誘われた合コンで中学時代の同級生と再会。 そこでの数時間の会話が、彼の人生を少しずつ変えていきます。 その後、カラオケオフ会や仲間たちとの交流を経て、 夏休み限定の彼女ができたけれど―― それは遠距離に彼氏がいる女の子との禁断の恋でした。 失敗だらけの不器用な恋愛だけど、等身大の僕らの物語。 「恋ってなんだろう？」と思うすべての人に読んでほしい、 夏の恋が未来を優しく照らす、忘れられないストーリーです。

「私は貴族初の女騎士団員になってみせます！」 そう決意した伯爵令嬢のクロエは、伯爵令嬢としての未来を捨てて慣れない剣を手に騎士団への入団を目指す。 厳しい訓練を乗り越え、ついには副騎士長にまで上り詰めた彼女。 そしてついに彼女が憧れの聖騎士長さまに告げる。 「あなたの名前を教えてくださいっ！」 これは一途な貴族令嬢と、一見クールな聖騎士長さまが織りなす、一途で不器用な恋の物語。

雨が降りそうな朝だった。 空は沈んだ灰色で、風はどこか冷たかった。 通学路を外れた先の、小さな公園。 そこで、彼女は「彼」と出会った。 誰とも話さず、誰にも気づかれず、 ただ静かに、無表情でいじめられていた少年。 名前も知らない。 声も聞いたことがない。 それなのに、目が離せなかった。 思わず伸ばした手。 小さなその衝動が、 ゆっくりと、彼女の世界を変えていく。 ——この出会いが、どこへ向かうのかは、まだ誰も知らないこれ使っていい？

アルフォンス・ゲルルフ伯爵家の嫡男は、ある日、花屋で出会った美しい女性カミラに一目惚れする。商売一筋で生きてきた彼の心に芽生えた恋は、彼自身をも変えていく。しかし、彼女には誰にも言えない秘密があった。彼女を狙うのは、王国の未来を背負うエッカルト王子。権力と想いが交錯する中、伯爵令息は恋と政治の狭間で揺れ動きながら、愛しい人を守り抜くため立ち上がる――。不器用な青年の成長と、知られざる真実が紡ぐ切なくも熱い恋の物語。

伯爵令嬢コリンヌに一目惚れした騎士団所属のレオニス。 だが彼女は、冷たい塩対応で会話もなかなか続かない。 そんな彼女の胸元から現れたのは——なんと、推しのシマリス《マドレーヌちゃん》！？ 令嬢のハートを掴むには、まずはリスから！？ 恋愛経験ゼロの真面目騎士が、愛とリスに翻弄されながら奮闘する、可愛くて不器用な恋の攻防戦！

王女ミレーユは、政略に従い望まぬ婚約式に臨んだ――はずだった。 ところが当日、花婿として現れたのは、かつて心を砕かれた初恋の相手、護衛騎士ルシアンだった。しかも王命により、彼が「婚約者」として差し替えられたという。 「三ヶ月だけでいい。俺を見てほしい」 そんな言葉に、彼女は復讐の決意で応じる。 けれど、始まった奇妙な同居生活は、思いがけず甘くて、優しくて、すこしだけ不器用で――。 傷つけられた心と、隠された過去。 政略の裏に隠された血筋の真実。 王女としての義務と、一人の女としての恋。 「この婚約は、私が終わらせる。私の手で、私の意思で」 誓いはやがて、運命さえも変えてゆく。 偽りからはじまった約束が、 本当の“愛”に変わるまでの、すこし不器用な恋物語。