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作者:熨斗月子/作品情報/Nコード:N5502HL
短編 |
加賀国原村で打ち捨てられていた女童。
孤児の女童の前に、ある日身形の良きをんなが膝を着いて話しかけた。
「我とともに都へ行きませぬか」
その者の名は、後に白拍子として清盛入道に寵愛賜りしをんな【祇王】。
祇王は元服もまだな女童に、芸を仕込む。字は基本、雅楽・今様・無論舞なども授けていった。
祇王と血の繋がりし大刀自、妹御祇女にも可愛がられ育つ中、祇王とともに清盛入道の前へと召される。ともに舞、たまに笛を吹く。
そして女童は祇王とともに清盛入道より寵愛賜ることとなる。
その際に名付けらる――――名を原村にある花山天皇植わえし松に準え【小松原童子】。
くしくも後に、【仏御前】として清盛入道に寵愛さる白拍子の出身であった。
そして、小松原童子と祇王を割く出来事来る。
かの仏御前、祇王の引き立てにより清盛入道の御前にて今様披露す。これ境に仏御前は召し抱えられ祇王は捨てられた。
小松原童子は祇王が見出すほどの、その優れた見目により継続で寵愛された。屈辱を受けしは祇王のみ。祇王はその後、仏御前と小松原童子の慰め役となりて程なく出家す。
その幾年後、仏御前もまた出家す。恩ありし祇王の坐嵯峨往生院にて妹御と大母御とともに。清盛入道の下おりしは小松原童子のみとなりはつる。
小松原童子、以前より清盛入道に囲われたる琵琶引きのめしひ男童【浮舟】とともに舞い踊る。
ある日清盛入道の下にやってきたのは、入内していた中宮徳子であった。
彼の者、この頃夫高倉院病臥す日々。
そこなに起る不穏な話。徳子を後白河法皇の後宮侍らすとのこと。
思うところありようで、最初の清盛入道への反意はこの小松原童子と浮舟を取り上げることであった。
「きっと、沙羅双樹のようなこの二人の舞と琵琶を聞けば、帝もお元気になられるはずです」
強引に囲いて徳子は二人の舞と琵琶を高倉院に聞かせたり、小松内府や後白河法皇に聞かせてあげることとなる。
その後、高倉院崩御と清盛入道逝去により院号宣下を受け徳子は建礼門院と名を改める。
そして来たる都落ち。小松原童子と浮舟はともに建礼門院へと付き従う。
日増しに強まる平氏討伐の声、あゝ無常なり
驕り高ぶりの行き過ぎ故に起りし不満が花開く。
西国にも見放され、仲間の入水・討死も相次ぐ。
維盛、清経、敦盛、師盛、忠房。
平氏はついに定る。この海原を母と。
壇ノ浦である――――。
ジャンル:歴史〔文芸〕キーワード: R15 残酷な描写あり 伝奇 時代小説 ダーク 女主人公 和風 古代 平家物語 壇ノ浦の戦い 源平合戦 シリアス 平安時代 古典 古文調 今様 最終更新日:2022/01/31 21:33 読了時間:約8分(3,713文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 4 pt ブックマーク: 2件 評価人数: 0 人 評価ポイント: 0 pt |
作者:イタリア皇帝/作品情報/Nコード:N8861GS
短編 |
古文調、女中の娘が恋をするお話。
ジャンル:純文学〔文芸〕キーワード: 明治/大正 身分差 悲恋 古典恋愛 古典もどき 主人公闇堕ち? エゴ あの一作企画 最終更新日:2021/01/19 16:11 読了時間:約4分(1,730文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 68 pt ブックマーク: 3件 評価人数: 7 人 評価ポイント: 62 pt |
作者:あいなめ/作品情報/Nコード:N2243GP
短編 |
定型詩です。月光の数年ぐらい後に書かれたものかな。いずれにしろ、若い若いうちに書いたものです。生暖かき目で見ていただけますよう。
内容を簡単に述べると、
朝馬に乗って遠出したら、泉に出た。ほとりに咲く白い花を手折ったら、泉の精が現れ、告げるのはこの泉には呪いがかかっていて、その水を飲むと彼女に焦がれて身を投げて果ててしまう、と。自らも恋したある若者のために、泉を出て口づけを交わすが、彼も別の呪により命を落とし、姿は白い花に変えられた、と。
呪にかかった自らも彼女に口づけしようとするが、彼女は、多くの者が自らのために命を落とすのは耐えられないと自害してしまう。その今わの際に後悔はしないと口づけをするが、そこで気を失ってしまう。目覚めると、姿は変わらず、泉は消えてしまっているが、手には白い花だけ残されていた。
みたいな。
ジャンル:詩〔その他〕キーワード: 悲恋 定型詩 擬古文調 最終更新日:2020/11/07 17:21 読了時間:約3分(1,032文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 2 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 1 人 評価ポイント: 2 pt |
作者:まつもと なつ/作品情報/Nコード:N4145DD
短編 |
今より遠い昔、戦に出た夫の帰りを待ちわびる一人の女がいた。
季節は間もなく春を迎える。
(本文は古文調で書いてありますが、下に現代語訳を付けてあります)
ジャンル:その他〔その他〕キーワード: 古文 春 雪解け 和風 シリアス 女主人公 古代 最終更新日:2016/02/18 14:06 読了時間:約2分(613文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 19 pt ブックマーク: 1件 評価人数: 3 人 評価ポイント: 17 pt |
作者:銀神月美/作品情報/Nコード:N3634BW
短編 |
首の無い地蔵の由縁を尋ねるお話。
ジャンル:ノンジャンル〔ノンジャンル〕キーワード: 地蔵 古文調 最終更新日:2013/11/24 23:54 読了時間:約1分(386文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 8 pt ブックマーク: 1件 評価人数: 2 人 評価ポイント: 6 pt |
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