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作者:青木 航/作品情報/Nコード:N0793IA
完結済 (全3エピソード) |
臣籍降下した皇族の身分は代々落ちてゆく。元王・源経基の子・満仲はそのままでは貴族になれる立場ではない。
二十歳を過ぎて職にも就けない満仲。母の実家からは他家の家臣となるよう勧められが、何としても貴族に上りたいと強く思っていた。
満仲は母の実家を出て、父に従って父の赴任先である武蔵に付いて行く。∣介(すけ)として武蔵に赴任していた父が、或る夜、私邸に駆け込んで来て、∣武蔵権守《むさしのごんのかみ》・∣興世王《おきよおう》が平将門と謀って謀叛を起こし攻めて来ると告げる。報告の為と称して、都に逃げる。
都に戻り、朝廷に謀叛を訴え出るが、謀叛の事実は無く、後に、全て経基の思い込みと判明し、お上を謀ったとして経基は牢に入れられてしまう。
満仲は、父と付き合いの有った公家達を訪ねて、解き放ちに力を貸して欲しいと頼むが、力になってくれる者は居なかった。
ところがその後、将門が実際に謀叛に走った為、経基は解き放たれたばかりでなく、称されて貴族に列する。満仲の願いを冷たくあしらった公家達が白々しく祝に訪れる。
父が貴族の端くれになったくらいでは、子の満仲が貴族になる事は出来ない。満仲は汚れ仕事をし、財を稼ぎ、∣郎等《ろうとう》を増やして、都随一の∣兵《つわもの》へと成長して行く。
そんな満仲に二十六歳の若さで参議と成っている一世源氏の∣源高明《みなもとのたかあきら》から、「同じ源氏として力を貸して欲しい」と声を掛けられる。
将来、更に高位に上るであろう高明の側近に成れるかも知れないと考え、満仲は高明の為に働く決心をする。だが、稼がなければならない為従者には成れず、高明派の∣兵《つわもの》として働くが、一方で摂関家の公家達の舘にも出入りしていた。
或る時、藤原秀郷の嫡男・藤原の千晴が大勢の郎等を引き連れて上洛し、高明の従者となった。
満仲とは立場が違い、∣下野藤原氏《しもつけふじわらし》の援助の許、無償奉仕を続ける千晴に、高明の寵愛は移って行く。
自分は使い捨てにされると感じた満仲は、藤原摂関家と高明を両睨みし、摂関家の結束に走り回る。そして、遂に高明を裏切る決心をする。
ジャンル:歴史〔文芸〕キーワード: 史実 源氏の基礎を作った男 自力救済 安和の変 最終更新日:2023/02/03 13:18 読了時間:約101分(50,313文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 24 pt ブックマーク: 2件 評価人数: 2 人 評価ポイント: 20 pt |
作者:クワノフ・クワノビッチ/作品情報/Nコード:N9038HW
完結済 (全3エピソード) |
事の起こりは、比叡山で修行している末息子・源賢から届いた一通の手紙からである。
それは、六十を過ぎた満仲様に出家することを勧める内容だった。
*この話は、あくまでもフィクションです。
ジャンル:歴史〔文芸〕キーワード: 時代小説 秋の歴史2022 今昔物語 源満仲 源賢 美女丸伝説 摂津源氏 安和の変 源高明 藤原惟成 源信僧都 院源君 練供養会 最終更新日:2022/10/20 00:22 読了時間:約24分(11,558文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 32 pt ブックマーク: 1件 評価人数: 3 人 評価ポイント: 30 pt |
作者:德薙零己/作品情報/Nコード:N7180HW
完結済 (全4エピソード) |
安和の変を経て藤原摂関政治は完成した。朝廷の中枢は藤原氏が占め、稀に源氏がいるだけとなっていた。しかし、それで争いと無縁となったわけではない。後に待っていたのは藤原氏内部の争いであった。病弱な藤原伊尹、無能な藤原兼通、冷酷な藤原兼家の三兄弟は協力ではなく互いに争う関係になり、藤原氏の当主となった藤原伊尹の死後、藤原兼通と藤原兼家との間の対立は血を流さぬ戦争とまで呼べる混迷へと陥ってしまった。対立は藤原兼家の勝利に終わったものの、対立は終わりを迎えたわけではない。対立の終わりは次代の最高権力者となる藤原道長の登場を待たねばならない。
本作品は2013年11月より2014年5月まで「いささめ (https://ameblo.jp/tokunagi-reiki/)」にて公開した「平安時代叢書 第九集 戦乱無き混迷」を再編した作品です。
ジャンル:歴史〔文芸〕キーワード: 史実 歴史 平安時代 平安時代叢書 ネトコン11感想 ネトコン11 最終更新日:2022/10/13 19:29 読了時間:約277分(138,133文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 16 pt ブックマーク: 1件 評価人数: 2 人 評価ポイント: 14 pt |
作者:青木 航/作品情報/Nコード:N4578GF
完結済 (全81エピソード) |
藤原秀郷の落とし種、六郎・千方は、相模の山中で自家の荷駄の列を襲おうと待ち構えていた十五人の男達を逆に急襲し、皆殺しにしてしまう。
男達の正体は、武蔵権守・源満仲の弟・満季の郎党と手の者達だった。
源満仲は、都では、千方の長兄・千晴と勢力を二分し、共に源高明を私君と仰ぐ兵(つわもの)である。
京に上った千方は、兄・千晴と主・高明のお陰で修理職に奉職し、順調に出世を重ねる。
だが、『安和の変』で主・高明は失脚し、兄・千晴は遠島となってしまう。
謀反をも覚悟して起こした、世に言う『千常の乱』。
参議・藤原兼通の大幅譲歩による密約を以て乱は終息する。
その後、修理職に復帰を果たした千方。
まだ遠いが、微かに修理大夫の座も視界に入って来た或る日、修理大夫であり参議でもある源惟正から、鎮守府将軍に転出するよう打診を受ける。
だが、鎮守府将軍の任が明けた後は……
一方、摂政・藤原兼家の命により、花山天皇を騙して退位させることに手を貸した満仲は、凡そ一年後、突然、出家してしまう。
満仲・満李兄弟との因縁の確執。更に、藤原摂関家との駆け引きを軸に物語は進み、歴代の帝、摂関家の人々。更には、安倍晴明も描かれる。
満李の謀により、平忠常から圧迫を受け、甲賀三郎の招きに応じ甲賀に逃れた千方は伊賀に新しき土地を得る。
伊賀の青山に伝わる、四鬼を操る伝説の悪の将軍『藤原千方』とこの物語の主人公との関係は?
ジャンル:歴史〔文芸〕キーワード: 残酷な描写あり 時代小説 平安時代 武士の始まり 最終更新日:2020/05/26 11:18 読了時間:約638分(318,928文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 48 pt ブックマーク: 13件 評価人数: 3 人 評価ポイント: 22 pt |
作者:青木 航/作品情報/Nコード:N7090FC
完結済 (全184エピソード) |
藤原秀郷の落とし種、六郎千方は、相模の山中で自家の荷駄の列を襲おうと待ち構えていた十五人の男達を逆に急襲し、皆殺しにしてしまう。
男達の正体は、武蔵権守・源満仲の弟・満季の郎党と手の者達だった。
源満仲は、都では、千方の長兄・千晴と勢力を二分し、共に源高明を私君と仰ぐ兵(つわもの)である。
話は一旦、千方らの少年時代に飛ぶ。
兄・千常に連れて行かれた下野の山郷。
千方の父・秀郷とは何者か? そして、この山郷の秘密が明らかになって行く。
平将門の乱での将門と秀郷、アテルイの血を引く蝦夷の郷長・祖真紀、その息子で、将門の最期に深く関わりを持つ古能代らのエピソードが錯綜しながら物語は進んで行く。
古能代に同行し、陸奥に遊ぶ千方。そして、古能代の義弟であり、後の奥州藤原氏に繋がる安倍氏の祖、安倍忠頼は何を目指しているのか?
京に上った千方は、兄・千晴と主・高明のお陰で修理職に奉職し、順調に出世を重ねる。
だが、『安和の変』で主・高明は失脚し、兄・千晴は遠島となってしまう。
謀反をも覚悟して起こした、世に言う『千常の乱』。
参議・藤原兼通の大幅譲歩による密約を以て乱は終息する。
その後、修理職に復帰を果たした千方。まだ遠いが、微かに修理大夫の座も視界に入って来た或る日、修理大夫であり参議でもある源惟正から、鎮守府将軍に転出するよう打診を受ける。
だが、鎮守府将軍の任が明けた後は……
一方、摂政・藤原兼家の命により、花山天皇を騙して退位させることに手を貸した満仲は、凡そ一年後、突然、出家してしまう。
満仲・満李兄弟との因縁の確執。更に、藤原摂関家との駆け引きを軸に物語は進み、歴代の帝、摂関家の人々。更には、実像としての安倍晴明も描かれる。
満李の謀により、平忠常から圧迫を受け、甲賀三郎の招きに応じ甲賀に逃れた千方は伊賀に新しき土地を得る。
伊賀の青山に伝わる、四鬼を操る伝説の悪の将軍『藤原千方』とこの物語の主人公との関係は?
ジャンル:歴史〔文芸〕キーワード: 残酷な描写あり 時代小説 安和の変 武士の登場前夜 阿弖流為 藤原摂関家 藤原千方 平将門 安倍晴明 甲賀三郎 源満仲 蝦夷 奥州藤原氏 藤原秀郷 最終更新日:2019/04/09 12:47 読了時間:約1,461分(730,448文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 挿絵あり 総合ポイント: 55 pt ブックマーク: 21件 評価人数: 4 人 評価ポイント: 13 pt |
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