《二つの前世を継いで、“今”を生きる。心を癒し、祈りをつなぐ異世界ファンタジー》 ある日突然、見知らぬ異世界に転移したアリア。 目覚めたとき、彼女の中には——二つの前世の記憶が残されていた。 一つは、中世風の大国で宮廷占い師として生きた人生。 もう一つは、日本で雑誌編集者をしながら、街角で人々の心に寄り添っていた人生。 どちらの記憶も、占い師として“誰かを導きたい”という想いに満ちていた。 若き身体で異世界に放り出されたアリアは、 自分がなぜこの世界に来たのかもわからないまま——それでも「今できること」を選び、 街角の露店で占いを始める。 命占、スピリチュアル鑑定、祈り、癒し…… 訪れる人々の悩みや痛みに寄り添う中で、アリア自身もまた、 この世界の秘密と、自分の過去と未来に向き合っていく。 旅の仲間たちとの出会い。 星の巡礼と、星霊たちとの契約。 言葉にならなかった想いや、癒しきれなかった祈り—— そのすべてが、“占い師として生きる意味”へとつながっていく。 「私が占い師になった理由。」 それは、誰かの運命を変えるためじゃない。 ——寄り添い、灯をともすため。 これは、心を照らす異世界ヒューマンファンタジー。

【毎週金曜日に更新中（９月以降は火曜日も追加）】 【TOブックスさまより書籍第５巻が１１月１日配信開始予定です（電子のみ）】書籍は第４巻、コミックスは第２巻まで発売中です 【シリーズ累計10万部突破!!（電子書籍含む）】 子爵令嬢セイディは、ある日婚約者であり神殿の次期神官長であるジャレッドに婚約の破棄を告げられる。挙句、セイディの強すぎる聖女の力を「偽物」呼ばわりし、新しくセイディの腹違いの妹であるレイラを聖女兼婚約者として迎え入れるという。 その結果、セイディは実家の子爵家を勘当され、正真正銘一人ぼっちになってしまった。 だが、セイディはこれくらいでへこたれるようなメンタルはしていなかった。 勘当された翌日。セイディは騎士団の寄宿舎が世話役のメイドを募集していることを知り――応募した。 元より実家で虐げられ、家事雑用は完璧だったセイディはすぐに採用され、いつしか騎士たちと仲良くなっていく。 しかし、その反面セイディとの婚約を破棄したジャレッドは神殿での立場を悪くし、父に命じられセイディを見つけ再度婚約を結んでもらうために動き出し……。 最強の騎士団長におかん気質の副団長。大型犬系新米騎士に気難しい堅物で初心な魔法騎士団の団長。さらには孤高の宮廷魔法使いなど様々な人物を巻き込んで、セイディは無意識のうちに最強への道を歩み――……。 さらには――国を巡った策略や陰謀にも巻き込まれていき――……。 「最後に選ばれるのは、誰ですか？」 元聖女で現メイドは、愛されることにより最強になっていく。 ◆◇◆ web版はゆるっとふわっと設定のお話です。 ◆日刊ランキングジャンル別（異世界恋愛）　最高3位 ◆日刊ランキング（総合）　最高5位 第一部・リア王国編【完結】 第二部・ヴェリテ公国編【連載中】 ◆掲載先→エブリスタ、小説家になろう、カクヨム、ツギクル【外部投稿】、アルファポリス【外部投稿】

【完結保証】———皇都に戦争の足音が迫る最新話、公開中。 「私が本当に好きな人は夫じゃない」 オルヴェル帝国第二皇子の妃シルキーは義兄に密かな恋心を抱いていた。無愛想皇子×おてんば妃殿下が傷つけあいながらも少しずつ惹かれあっていく、恋と謀略がうずまく西洋風宮廷ラブストーリー。 全てを救うのは愛ではなく、筋肉かも。 ☆続編「猫愛でる皇子と月満ちる白猫」が完結・公開中です。 ※こちらは旧版を読みやすく、また、見どころを大幅に加筆し修正した新版です。旧版と途中から物語が異なります。 ※ノスタルジア本編の親世代達の物語ですが、こちら単体でお楽しみいただけます。 ※カクヨムでも公開中。

　――実は女帝には、二人の御子が居た。だが兄にあたる御子は、宮廷内の陰謀に巻き込まれ、流産したと偽られた。 　捨てられたその御子を拾ったのは、とある流浪の調香師。他人に成り済ます【香術】を使うという、裏の世界に生きる者だった。 　御子はその調香師を師匠と慕い、ただの平民《飴玉》を名乗りながら生きていたが。飴玉が十二歳を超えたある日、師匠は何者かの手によって殺されてしまう。 　犯人が被っていたのは、女帝直属の軍を意味する狐面。つまり母であるはずの女帝に、師匠を殺された……？ 　女帝への復讐を遂げるために、飴玉は再び宮廷へ戻る決意をした。宮廷専属の調香師、【宮廷香師】として。 　だが次期煌帝である弟に気に入られてしまい、思うように復讐が進まず……？

あらすじ ――その執事は、完璧にして美しき存在。 だが、彼が仕えるのは、”魅了の魔”に抗う血を継ぐ、高貴なる侯爵令嬢だった。 舞踏会、陰謀、政略の渦巻く宮廷で、誰もが心を奪われる彼の「美」は、決して無害なものではない。 その美貌に隠された秘密が、ひとりの少女を、ひとりの弟を、そして侯爵家、はたまた国家の運命さえも狂わせていく。 愛とは何か。忠誠とは、自由とは―― これは、決して交わることを許されぬ者たちが、禁忌に触れながらも惹かれ合う、宮廷幻想譚。

宮廷の理不尽な日常に疲れ果てた錬金術師アレンは、平穏なスローライフを求め、最果ての村エテルナへと逃げ出す。静かで暖かな村の生活に安らぎを感じたのもつかの間、その単調さに退屈を覚える。そんな中、村一番の天然少女リリィと出会い、アレンは再び錬金術への創造欲を刺激される。彼はまず、生活の不便さを解消するための単純な魔導具を作り始める。 そんなアレンを追って村に現れたのは、かつての助手ミリアだった。彼女は宮廷を辞めた理由をアレンに告げ、二人は再び協力関係を築く。アレンとミリアの技術が合わさることで、魔導具の性能は飛躍的に向上。これは、エテルナ村に小さな革命をもたらす第一歩となった。 さらに高度な魔導具を作るため、アレンたちは希少な魔石を求め、危険な「魔の森」へ向かう。そこで魔物の生態に詳しい狩人フィオナと出会い、彼女の協力を得て魔物識別・撃退用小型ゴーレムを開発。安全かつ効率的に魔石を大量に手に入れることに成功する。 アレンたちの発明は、村の生活を根本から変え、王都をも凌ぐほどの快適さを生み出していく。

生まれつきMPが1だったカテリーナは、義母や義妹たちからイジメられ、ないがしろにされた生活を送っていた。しかし、本をきっかけに女神への信仰と勉強を始め、イケメンで優秀な兄の力も借りて、宮廷大学への入学を目指す。 例えMPが1だとしても、何かできる事はあるはず。人生を変えるため、自分にできることを見つけるために、カテリーナの挑戦が始まった。 そして、カテリーナの行動は、周囲の認識を聖女へと変えていくものだった。 ※物語は、後期ビザンツ帝国時代に似た、魔法が存在する異世界をベースにして作られております

南国で平和に暮らしていたアンゼリカは、ある日突然、北のヴァイス帝国への嫁入りを命じられる。軍事大国たる帝国、その皇帝からの申し出に、南方は生贄の妃を差し出した。 嫁いだアンゼリカを待っていたのは、氷と獣と妖精の国。氷の上を滑る人々、強壮な氷獣たち。故郷とは全く異なる宮廷文化。そして「妖精の恩恵」と呼ばれる謎めいた力だった。 これは異国に生き、新たな居場所を探す少女の物語。

　ヴァデリア伯爵アヴェーナ家長女アミータ。 　彼女は、とある同人乙女ゲームにおいて悪役令嬢となり、ゲーム主人公の妹に討たれるか、主人公と国家・国民全てを底なしの泥沼に沈めて共に滅ぶ「はず」であったであった。 　彼女の運命は、八歳の時。 　魔法属性を判断する貴族洗礼式の場にて大きく変わる。 　水属性の名家にただひとり土属性と認定されたアミータ。 　継母らに酷くなじられ、父からも冷遇されて悪役令嬢になっていく切っ掛けだったその瞬間。 　前世記憶とゲーム世界での記憶が幼い彼女の頭の中に流れこんできた。 　衝撃のあまり気絶した後、目覚めたアミータは決意する。 　自らの破滅を防ぎ、継母に「ざまぁ」した上で前世での未練を叶えると。 「もう一度、この目でダムを見たい！」 　前世にて水資源工学を学んだゼネコン（総合建築会社）社員で巨大建築物ラブのオタク女性は、「泥かぶり姫」と呼ばれながらも平民らと共に異世界でのインフラ整備を開始する。 　だが、そんなアミータを貴族らは嘲笑し冷遇する。 　継母のイジワルで宮廷舞踏会から追い出されそうになった彼女。 　そんなアミータに救いの手を伸ばす者がいた。 　それは王弟にあたる幼き公爵（プリンス）閣下のイグナティオ。 　少年（ショタ）公爵と泥かぶりなゼネコン令嬢が出会ったとき、新しい物語が始まる。 　目指せ、巨大ダム建築。 　知識チート・イチャコラ全開な物語をお楽しみくださいませ。 　毎日、１２時２０分頃更新！ 　第1部、第2部、第3部まで完結。 　現在、第4部が毎日更新中です。 　なお、カクヨムにて同時連載中。 　応援宜しくお願い致します。

男子校に通う高校二年生・相沢シンヤは、下校途中に突如光に呑まれ、異世界フローディア王国へ召喚された。 目を開けるとそこにあったのは――ライトブラウンの髪を持つ王女セリアの身体。 王女セリアの魂が残る依代の身体に入り、いきなり“姫様生活”を始める羽目になったのだ。 （ドレスで転ぶわ、胸が揺れて赤面するわ……無理ゲーすぎる！） 《シンヤ、落ち着いてください！ 王女は常に余裕を見せねばなりません》 ――心の中で響くセリアの声とドタバタ掛け合い。だが二人の呼吸が合うと、不思議な「共鳴」の力が発動する。 帝国との対立、共和国への経済依存、魔族の進行、宮廷での駆け引き。 滅びかけた王国を救うため、シンヤは魂に眠る三つのスキル《剣心》《双詠》《共鳴》と現代知識を武器に挑む。 小さな失敗と笑いを積み重ねながら、やがて国を揺るがす成果へ――。 これは王女と同居する男子校生が「姫」として成長し、ハイファンタジーの舞台で国を変えていく物語である。

日本からの転生者であるレスターは貴族社会のイラド王国で庶民生まれながら名門の魔法学校を卒業した。 そして、国の研究機関で宮廷錬金術師になり、貴族に目をつけられないように適度に働いていた。 そんなある日、家で休んでいると、昔、後輩からもらった人形がしゃべりだし、今さらながら異世界に転生させたことを説明してきた。しかも、話を聞いていると、異なる世界に転生することはダメらしく、間違いで転生させられたと説明を受ける。そして、そんな不手際のお詫びに神の力の一つをもらった。それはエリクサーと呼ばれる万能薬が作れる能力だった。 どんなものかと思い、職場の研究所で作ってみると、確かにエリクサーができた。しかし、それを上司である貴族に見られ、エリクサーを奪われると、さらには自宅謹慎を命じられてしまう。さすがは横暴な貴族だなと思いつつも自宅で待機していると、職場の後輩が訪ねてきた。そして、その後輩から国が主人公を捕らえ、永遠にエリクサーを作り続ける機械にするつもりだと聞く。 ふざけるなと憤慨した主人公は後輩と天使(人形)と共にイラド王国を脱出することを決意する。 そして、3人の永住の地探しの旅が始まった。 ※★がついている話は他者視点が含まれています。

宮廷巫女の孫娘 × 傾国顔の皇子が宮廷の闇に迫る中華風異世界ホラー！ 【あらすじ】 　他国から奪国と揶揄されている帝国の西の果てに住む少女・瑞英（ソヨン）は、元宮廷巫女で、現在は占い師をしている祖母の手伝いをしながら日々を過ごしていた。 　ある日、東宮の婚姻に伴い、七度目の禁婚令が発令。 　六度も妃が代わっている東宮に、人々は「妃ではなく東宮の方に問題があるのでは？」と噂していた。 　そこへ、宮廷から美しい顔の若い男が祖母に会わせて欲しいとやって来て…… ※タイトルは『だっこく　の　かいじゅ　みこ』と読みます。 ※中華風の架空の宮廷（後宮）が舞台のホラーです。 ※カクヨムでも公開しています。

中世ヨーロッパ、血塗られた宮殿で起きた「黒薔薇の宮殿虐殺」。幼くして家族を失った少女リアンは、復讐の炎と孤独に燃え、悪魔と契約することで不死の呪いを受ける。「美しく、永遠に咲く薔薇」として生き延びる彼女の運命は、愛すら毒となり、誰も救われぬ世界へと導かれる。宮廷の欲望と嫉妬に巻き込まれながら、リアンは全てを奪い尽くす。その先に待つのは、唯一自分だけが永遠を呪う結末——。

　【総合４０万ＰＶ感謝】 　主人公の名前はロード、緩く逆立つ金髪にエメラルド色の瞳を持っている。 　彼は１０才の頃からストンヒュー王国の宮廷使用人見習いをして生活していた。 　ストンヒュー王国とは人と動物が言葉を交えて共存する異世界である。 　記憶を無くし、行く当てもないので宮殿に住まわせてもらう。 　王様からのお目付け役として３匹のネズミにロードは見守られていた。 　１２才の頃、レジェンドオーブ・スライムという絵本と出会い竜に乗って異世界に旅立つことを夢見る。 　その絵本の影響か、仕事に勉強に体を鍛えることで忙しかった。 　その頑張りの分、顔が広くなり、国中の人たちや動物たちと友達になった。 　そして彼は１９才にまで育つが、子供のころの夢は――異世界なんてない――と諦めてしまう。 　しかしスライム勇者に憧れた青年ロードの冒険は、悪い竜が平和な異世界に現れたことによりここから始まる。 　◇王道的な勇者と魔王の物語を書いてます！ 　オリジナル設定として異能の宝石、秘宝玉が出て来ます。 　様々な異世界と個性豊かなキャラクターを書いていく予定です。

王宮の奥深くにひっそりと佇む書庫。そこで働く最下級の書庫番、リンは、孤児として拾われた身寄りのない少女だ。煤と埃にまみれ、分厚い眼鏡をかけた地味な彼女には、誰にも知られていない秘密があった。それは、この世のあらゆる言語を読み書きできるという、並外れた才能。日々の退屈な書物整理の中で、リンの唯一の楽しみは、古文書や異国の書物を読み解き、知識を深めることだった。 ある日、遠い異国から献上された一冊の書物が、リンの運命を大きく変える。その書物には、かつて繁栄を極めながら滅んだ帝国の**「禁断の知識」、そして「災厄」の予兆が記されていたのだ。その直後、王国の第二王子アレン**が、書物に記された症状と酷似した謎の病に倒れる。宮廷医師団が匙を投げる中、リンは書物の内容から病の原因と、唯一の治療法を知る。 下級の書庫番である自分が、王族の命に関わることに口を挟むなど、命懸けの行為だ。しかし、リンは己の知識欲と、見過ごせない真実を前に、立ち上がることを決意する。無名の少女が、古の知識と知恵を武器に、王国の危機に立ち向かい、隠された謎を解き明かす、壮大な物語が今、幕を開ける。

元の世界で日常に飽き飽きしていたリリアンヌは、気づけば異世界に転生し、悪役令嬢として生きることに――。しかし、彼女はただの受動的な“悲劇のヒロイン”ではない。百回の転生経験を積み、断罪イベントや婚約破棄などのフラグを予測し、回避する能力を身につけていた。 物語は、貴族学園、魔法学園、宮廷、海賊船など、さまざまな異世界を舞台に展開。どの世界でも紅茶会メンバー――シャルロット、ベアトリス、イザベラ、マルグリット――はそれぞれ立場を変えて現れる。学園ではベアトリスの紅茶事件、魔法学園では爆発魔法、宮廷では外交トラブル、海賊世界では火薬散乱――リリアンヌは冷静な判断と巧みな機転で次々と危機を回避していく。 百回の経験から繰り出される“事故回避ルーチン”は、読者に笑いと安心感を与えつつ、同時に世界観の多様性とループ感を提示する。リリアンヌは単なる“破滅する悪役令嬢”ではなく、百回目の転生者として、自ら舞台を支配する可能性も秘めている。 物語の最終目的は、各転生世界で発生するフラグや事件をユーモラスに切り抜けながら、リリアンヌの成長と、紅茶会メンバーとの不思議な関係性を描くこと。コメディあり、戦略ありの、百回転生ならではの異世界アドベンチャーが幕を開ける――。

※この作品には虐待や暴力、心の傷などセンシティブな描写が含まれます。苦手な方はご注意ください。 かつて日本で、名前すらまともに呼ばれずに育ち、 親の手を離れ、図書館と路上を彷徨っていた少女がいた。 唯一「まーちゃん」と名乗る少女だけが、自分の居場所だった。 ある日、「まーちゃん」にビルから突き落とされた。 何もかもが終わったはずのその瞬間、少女は異世界に転生する。 新たな名はアニエラ。 生まれたのはルーンブルクという小国の王女として。 だが、幼くして人質に出され、敵対国カリシュタで待っていたのは、 「人間」ではなく、「奴隷」としての人生だった。 やがて、カリシュタがヴァレンヌに滅ぼされ、 アニエラは戦勝国の王、オリヴィエのものとなる。 オリヴィエは、他者の心が読めてしまう『魔眼』を持ち、 その力ゆえに、人々から恐れられていた。 感情の抜け落ちたアニエラと、すべてを読みすぎたオリヴィエ。 どこか欠けた者同士が、やがてたどり着いた場所は――。 世界は広く、多くの人で満ちているようでいて、 アニエラにとって、最初からずっと、 “世界にいるのは二人だけだった”。 まーちゃんと自分だけが、生きていた。 それだけが、事実だった。 カクヨムにも投稿しています。

悪逆非道な王妃となってしまう元公爵令嬢のお嬢様にお仕えしていた老執事ヴィクター（通称：黒公子）。 彼は突如巻き起こったクーデターのせいで命を落としてしまう。 しかし、次に目が覚めたときにはなぜか時間が３０年も巻き戻っていただけでなく、前世の記憶まで蘇っていた―― こうして、人生やり直しの機会を得た彼は、今度こそ失敗しないようにと、自身が仕える公爵令嬢が悪役令嬢、ひいては悪逆非道な王妃となってしまわないよう、すべての元凶となる事件を未然に防ごうと奔走したのだが……。 そして、そんな彼の捨て身とも言える献身的な言動が、徐々に周囲の人間の未来を変えていく。 特にその傾向が強かったのが、お嬢様を始めとした公爵家の人々。 あるいは、王族に至るすべての宮廷貴族たち。 彼がお嬢様のために行動すればするほど、どんどん周りがおかしくなっていく。 更には―― ひょんなことからその機会を得て、お嬢様をお守りするための力（禁じ手）を手に入れようとしたのだが……。 「バカなっ！　このようなものが世に出たら、とんでもないことになりますぞ!?」 ――とかなんとか言いつつも、結局手を出そうとするヴィクターだった。 これは、前世上司に恵まれず不運な人生を過ごした男と、美しい女性へと成長していく幼くて奔放なお嬢様が周囲の人間を巻き込みながらも、やがては国を動かすほどの強大な存在へと成長し、成り上がっていく立身出世の物語。 なお、女ばかりの職場ゆえか、個性的な彼女たちから熱い視線を一身に集めていることをヴィクターはまるで理解していない。 ★お嬢様幼年期編からスタートし、青年期編へと移行していきます。 ★本作は魔法と魔導産業（錬金術や魔導具など）がそこそこ発達した世界での物語となっております。 ★また、本作はシリアス＆コメディを主軸とした作品となっております。クーデターが絡んでいるので一部、陰謀ネタも公開されますが、基本的には笑えるシーン盛りだくさんのコメディ路線となっております。 ※都合によりタイトルを変更することがございます。 ※カクヨムにも掲載ちゅ。 『カクヨムで８0万PV達成！』

わたしはミコ。この国で戦勝と五穀豊穣を祈る巫女でした。 世界を統一した華奢な主様のお顔を、一度も拝見したことがありません。それほど慎重で、それほど危険に晒され続けてきた方だから。 拝殿での平穏な日々から一転、主様の側仕えを命じられたわたし。前任者は「失礼します」と一言言っただけで、一刀両断で処刑されたと聞いています。 恐怖に震えながら初めて対面した主様は、想像とは全く違う方でした。気さくで優しく、でも一瞬で人を斬れる恐ろしさも持つ。謁見の間では絶対的な威厳を示し、わたしの前では人間らしい弱さも見せてくださいます。 政治の駆け引き、宮廷の陰謀、そして次々と起こる事件。わたしはこの複雑な世界で、主様をお支えできるのでしょうか。 純粋で天然な巫女と、世界を統一した華奢な王の物語。慈愛と奉仕、そして時として現れる王の怒りを描く、政治ファンタジーです。

「ブルガリア人殺し」そう称される皇帝に仕えるプライポシトス――皇帝の代弁者。 高位でありながらも宦官でもある彼は、策謀が飛び交う宮廷内で上手く立ち回り、官僚達を御さなくてはならない。 数少ない信頼できる友人と共に、宮廷を守れ。