夫婦となり、幾つもの季節を越えて歩んできたふたり。 出会った頃は、沈黙さえも心地よく、ただ隣にいるだけで胸が温かくなった。 やがて日々の暮らしが積み重なり、思い出は増え、役割ができ、 喜びや悲しみもすっかり生活の一部になっていった。 今では、静かな食卓に響くのは、時折こぼれる小さな小言や、 互いの癖を知り尽くしたがゆえの短いやりとり。 それでもふたりは、特別な言葉を交わさずとも、 どこかでちゃんと、心がつながっていることを感じている。 洗い物をする手の動き。 湯を沸かす音。 新聞を差し出すしぐさや、 少し疲れた背中に向けたさりげない視線。 それらのひとつひとつが、 「あなたと生きてきた日々」が確かにそこにあったことを、何より雄弁に物語っている。 声高に愛を語らなくなったのは、愛がなくなったからではない。 むしろ言葉にならない想いが、日常のあちこちから溢れている。 あの日ふたりで選んだ湯のみ。 何十年も変わらずに腰かけている、いつもの席。 背中越しに聞こえる息遣いや、季節の移ろいを告げる風の音。 ふたりだけにしかわからない記憶が、何気ない時間の中にそっと息づいている。 変わらないことと、変わってゆくこと。 それぞれが折り重なりながら、 今日という一日がまた静かに、ふたりの歴史の上に積み重なってゆく。 この物語は、愛のかたちが少しずつ変わっていく中で、 それでも色褪せずに残る「ふたりの時間」の尊さを描いたものです。 すれ違いや葛藤もあった。 けれど振り返れば、それすらもかけがえのない軌跡だったと気づく。 そう思える日が、きっと誰にでも訪れる。 ——ありふれた日常のすべてが、 実は奇跡だったのだと気づいたとき、 私たちはようやく、ほんとうの「愛の意味」に出会うのかもしれません。

洗い物をしようとしたら、聞いたことがなかった台詞が。 「しゃもじが壊れた」って……いったい……？

　ピクニックにでかせたくなったのに、きょうは雨！

手洗いや、家事の洗い物など。 寒い時期のお湯は、ありがたいけど‥‥ 肌が荒れるのが、地味にきつい。

ゴミ袋を抱えて、捨てるのはワタシの役割。 洗濯機を回すのも、洗い物をするのも。 ただ、ごはんを作るのは別なんです。

　お料理ぐつぐつ　お料理ぐつぐつ

今宵は、炊き込みご飯と、御澄ましと。 水茄子を合間にはさんで。 洗い物をしてから、すこしだけ長湯をしました。 あとは、お決まりの時間です。

朝起きて 洗濯回して 弁当作って 掃除して 洗濯干して ご飯作って お見送りして 仕事して 仕事のある日は夕飯作ってもらって 仕事のない日は夕飯作って 寝るまでの間はみんなで会話して 洗い物して 翌日の準備して 全部終わったら眠りにつく そんな毎日の繰り返し もういいじゃんって思ったりもする

ワタシの地域では、火曜日と金曜日です。 前日の夜でも、燃えるゴミはありました。

食器洗いあるあるを語っていきます。

　レッサーパンダはジャイアントパンダより、アライグマに似ている。 　どれも可愛い♡

「なあ、今、少しいいか……」 　キッチンで洗い物を終えたタイミングを見計らい、彼は妻にそう声をかけた。妻は「え？　なに？」とシンクの上で手を軽く振り、水を切りながら彼のほうを見る。 　椅子に座り、リビングのテーブルに肘をついている彼。妻に声をかける前から喉が渇き、手がわずかに震えていた。自分のことながら遅れてそれにハッと気づいた彼は唾を飲み、手をテーブルの下へ隠した。 「どうしたの？」 　タオルで手を拭き終えた妻が彼と向き合う形で椅子に座った。 　ああ、と気づいたようにテレビを消す彼。静寂。リビングに重たい空気が流れる。尤もそう感じたのは彼のみだろう。まだ。彼は練習すべきだったかな、と思った。先程も声が上ずってしまいそうだった。 　が、練習など御免だ。こんなこと人生で何度も口にしたくはない。 　 「なあ、君……浮気してないか？」

『ねぇ、二人とも。おいしい？　今日は新しいレシピに挑戦してみたのよ』 『おいしいも何も最高だよこれ！　ねえパパもそう思うでしょ？』 『ああ、もう、ほんっとうまいよ！　ママは天才だなぁ』 『ふふふっ、二人とも大げさねぇ』 『あ、今日のお風呂掃除はぼくがやるからね！』 『お、偉いぞー。パパはいつも通り、洗い物担当だな。それから明日はパパが夕飯を作るからな。楽しみにしてるんだぞぉ』 『あらぁ、それじゃ、あたしの料理がおいしくなかったように聞こえてきちゃうかもなー』 『そんなことあるわけないよ！　ねえパパ！』 『ああ、当然さ！　ママの料理は、いやそれ以外も全てがいつだって最高さ！』 『うふふっ、冗談よ冗談。ふぅ、でも今日はおかずが二品だから、ちょっと節約しないとね』 『そうだな。明日は一品だな。家のローンも大変だからなぁ』

本作品は「カクヨム」でも宙色紅葉（そらいろもみじ）という名前で投稿しています。 「後で洗い物する詐欺」を繰り返した彼氏を叱ったらケンカが勃発し、ぽこぽこと怒っていたものの、夜中にひっそり甘えてくる姿が可愛くて……という、彼氏が大好きな女性の話です。 コメディ要素強めな甘いラブコメで、フィクションです。 おまけ 構想段階では主人公が男性、恋人が女性だったのですが、夜中にコソコソと無言で抱き着いてくる成人男性（ガタイがいい）をどうしても書きたくなり、魔が差して性別を入れ替えました。

町で1番大きな中華料理店の洗い場で働くメグ。 厨房での洗い物をすることが大好きなメグ周りで起こるちょっと不思議で、ドタバタな日常を描いたヒューマンドラマ。

最近、とある工房で、兄妹職人は、新商品を考える。 洗い物の魔法が流行していて、食器で一発当てれそうだから。 一発逆転になる食器を、 「味わい」「拘り」「叫び」……『命（デザイン）に積み増す』 ※婚活チャージ・元ネタ　４１３※ 洗い物の魔法があるのなら、 もっと独創的なデザインの食器がありそう……

　小学生の頃どハマりした RPG「ブレイブソウル」、通称ブレソルのリメイク版が発売されることになり、大喜びで初回特典版を予約した三十代目前OLの私。 　待ちに待った発売日、死ぬ気で定時退社をもぎ取り帰路を急いだ。交差点に差し掛かったところで、突然大きなブレーキ音と眩しいライトが目前に迫ってきた。それから大きな音と同時に視界が真っ黒になって…………と、いうことを思い出したのが、つい今し方。 　あれ？どうして私は洗い物をしているんだろう？水を張った桶に映る顔が、ゲーム内の食事処 NPC にそっくりなのは、なぜなんだろう……？ 　理屈は全くわからないまま、ブレソルの食事処 NPC になってしまった私に、さらなる衝撃が走る。 　どうやらこの状況、本編で主人公が活躍する十数年前の時点からスタートしている！しかも、後に主人公の師匠となるキャラに、信じられないほどの死亡フラグが立っている！ここで彼が死んでしまったらゲームが成り立たない！しかも彼は私の推し！ 　何としてでも、守り抜かねば…！

最近離婚した俺と、家事を手伝ってくれる息子との一コマ。

外食を控えて、日々を自炊する兵たちの夢ぞ、哀しき

カレー鍋はね、水を入れて火にかけて、沸騰させながらこうやって…キッチンペーパーを丸めたのを箸でつまみながら鍋肌をなでるの、汚れが取れたら、お湯を流して、洗剤のついたスポンジで洗うと、ほら、スッキリピカピカになるでしょう！