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作者:尾妻 和宥/作品情報/Nコード:N9204JL
短編 |
1966(昭和41)年、高度経済成長の真っ只中であった。
江戸時代のころから地主であり、豪農の名で知られた西大路家がしだいに没落し、かわりにお隣の高野家が急激に富裕へとのし上がった。
それだけならまだしも、生け垣のすぐ向こうに立派な土蔵を建てたのだ。
蔵とは、ひと昔で言えば、富を表すステータスシンボルである。いささか時代遅れではあるが、西大路家に与えたインパクトは絶大であった。
とくに西大路 郁子にとっては、はらわたが煮えくり返るほどの屈辱を味わう。
きっと高野家は、人外の力を借りて富を築いたにちがいない。考えられるのは、狐か犬神の憑き物でも使役しているのではないか。
狂気に捉われた郁子は、村の縫製工場に火をつけ、村人を陽動。その隙に、高野家の土蔵に潜入するのだった。
そこで見たものは予想外の仕掛けであった。
思いもよらぬカラクリに、郁子は頭を抱え、半狂乱になる――。
※本作には現代の社会通念および人権問題に鑑みても、差別的、不適切な表現や語句が含まれております。
ジャンル:ホラー〔文芸〕キーワード: シリアス 昭和 夏のホラー2024 うわさ 異様な話 異人殺し 人間の暗部 R15 残酷な描写あり 最終更新日:2024/08/29 23:50 読了時間:約21分(10,042文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 114 pt ブックマーク: 5件 評価人数: 11 人 評価ポイント: 104 pt |
作者:百(難しい童話)/作品情報/Nコード:N6151HZ
短編 |
大学内でインフルエンザが流行してしまった。何故か、新聞サークルに所属している園田タケシは、それを「自殺してしまった中国人留学生の霊の祟りだ」と訴えて、霊を鎮める為の寄付を呼びかける活動までし始めてしまう。同じく新聞サークルに所属している佐野と火田は、「このままでは迷惑になる」と彼を説得しようと試みるのだけど……
ジャンル:推理〔文芸〕キーワード: ミステリー 民俗学 社会科学 社会問題 最終更新日:2022/12/25 12:23 読了時間:約31分(15,100文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 28 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 4 人 評価ポイント: 28 pt |
作者:尾妻 和宥/作品情報/Nコード:N4220HC
完結済 (全23エピソード) |
岡山県玉野市に恐ろしくも悲しい伝説がある。
今を遡ること動乱のさなかの室町時代、安芸出身の盲目の座頭たち五人がいた。
一念発起して信濃の善光寺へ参るべく、瀬戸内の海を船旅の途中であった。
ところがその全財産に眼がくらんだ船頭。座頭たちは金品をまるごと奪われたうえ、ちっぽけな岩礁に置き去りにされ、潮が満ちてきて海の藻屑と消えたという。
……この悲劇伝説には諸説がある。
五人とも溺れ死んだのではなく、うち一人が近くの海岸に打ち上げられ、生き残ったともされているのだ。
本作は、この生き残った座頭の逸話を題材に、恣にアレンジした物語である。
岩礁から近くの無人島に命からがら逃げた座頭の一人、杜の市。琵琶法師だった。
口封じするために追ってくる船頭、鬼市郎。
因果な運命の綾糸が織り成すさなか、得体の知れない不気味な島で命がけの遊戯がくり広げられることになる……。
※本作は夏のホラー2021企画作です。テーマは『かくれんぼ』。
※本作には現代の社会通念および人権問題に鑑みても、差別的、不適切な表現や語句が含まれておりますが、作中における時代背景を描写するにあたり、避けては通れませんでした。どうかご了承ください。
ジャンル:ホラー〔文芸〕キーワード: R15 残酷な描写あり スプラッタ 怪談 サイコホラー 冒険 夏のホラー2021 かくれんぼ 島ネタ 民俗学 異人殺し ざまぁ 最終更新日:2021/08/14 10:07 読了時間:約124分(61,867文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 94 pt ブックマーク: 12件 評価人数: 8 人 評価ポイント: 70 pt |
作者:尾妻 和宥/作品情報/Nコード:N3540FP
連載中 (全34エピソード) |
元短距離走者の上條 充留(かみじょう みつる)は、突如失踪した婚約者・町村 密(まちむら ひそか)の足どりを追って、彼女の故郷、〆谷(しめたに)へ向かう。
〆谷は某県の紀伊山地を深く分け入った先にある山村。少子高齢化の著しい絶望的な限界集落にすぎない。
折しも〆谷では夏祭りを二日後に控えており、住民たちはその準備に追われているようだった。
ところが上條は密を捜すも、〆谷の住民たちの陰謀にはめられてしまう。囚われ、村に隔離されたのだ。
この村は異常だ。誰も彼もが狂気に我を忘れていた。
連中は、夏祭りの際、18年ぶりに秘儀『異人担ぎ』とやらを行うため、上條をご神体として祭りあげるのだと息巻く。
このまま、おめおめと神輿にされてたまるか。必ずや奴らの暴走をとめ、そして密を取り戻してみせると、上條は誓うのだった――。
※これは遥彼方さま主催『夏祭りと君』企画、参加作品です。
※参考文献
『聴耳草紙』佐々木 喜善 筑摩叢書
『異人論序説』赤坂 憲雄 ちくま学芸文庫
『異人論 民俗社会の心性』小松 和彦 ちくま学芸文庫
『藪原検校』井上 ひさし 新潮文庫
『魔の系譜』谷川 健一 講談社学術文庫
『民俗宗教 タタリと民俗社会』監修・櫻井 徳太郎 東京堂出版
ジャンル:ホラー〔文芸〕キーワード: R15 残酷な描写あり 悲恋 古典恋愛 伝奇 ハードボイルド サスペンス サイコホラー 冒険 シリアス ハッピーエンド 「夏祭りと君」企画 民俗学 奇祭 伝説 理不尽 異人殺し 最終更新日:2020/11/29 18:07 読了時間:約199分(99,357文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 93 pt ブックマーク: 19件 評価人数: 6 人 評価ポイント: 55 pt |
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