主人公の藤原海は10年連れ添った夫、蒼空と離婚した。周りには、理由を話していない。いちいち説明するのも面倒だから。離婚して、1年後、彼女の前に現れた1人の男性。彼は河本雷斗。雷斗は以前、彼女の部署から本部へと異動したが、どう言う訳か、彼女のいる支部へと戻ってきた。雷斗は相変わらずの馴れ馴れしさで周りの人を巻き込む。海はそんなタイプが大の苦手。そんな雷斗にも悩みが？。そんな2人はこれから？

ある日突然、母が殺された。遺体は山中で発見され、犯人として逮捕されたのは祖母。事件後、母の友人だった看護師・三芳梗子が家に頻繁に出入りするようになり、彼女はやがて祖母が収監された医療刑務所に自ら異動し、祖母の世話まで引き受けるが、彼女に不信感を抱き続ける浩太。 祖母は認知症の進行が見られる中で、「私じゃない」と事件への無実を訴え、不穏な言葉を残す。やがて祖母は死亡し、父は梗子との再婚を考えるが、彼女の本性に気づき、関係を断つ。数年後、父から衝撃的な知らせが届く。――梗子が何者かに殺されたと。 梗子の娘・依智伽を一時的に家に迎え入れることになる。しかし、依智伽の言葉や表情には時折、大人びた冷静さや不可解な笑みが垣間見え、浩太は不安を拭いきれない。 依智伽はまるで母親の死を悲しんでいないかのように見え、徐々に彼女の“裏”を感じ取っていくが、やがて施設に戻っていく、「私がお母さんを殺したの」という言葉を残して。 浩太、和、寧々――それぞれの母の怪死。そして依智伽。 関わりのなかったはずの事件が、繋がっていく。 誰が、何故――？ それぞれの視点で見る、事件。そしてすべてが繋がっていく……。

営業事務の長濱メイ（32）。異動先の支店で前々からメイを嫌っていた三谷健斗（32）と再会。営業事務として三谷から信用されていないことを自覚し、奮闘。三谷を見返したいという気持ちは仕事面のみならず、恋愛面でも。わたしに惚れてしまえ！あんたの胸、キュンキュンさせてやるーーーーー！と公私混同上等な状況へ。

特務係に異動したメルシェ。美貌ゆえ「傾国」と囁かれるが、本人は淡々と仕事をこなすだけ。 窓口に並ぶ冒険者、商人、そして貴族青年ライゼル──。 やがて彼らの姿は匿名掲示板に書き込まれ、噂と憶測で街がざわめき始める。 「真実」と「雑音」が入り交じる中、二人の距離も少しずつ揺れ動き、日常は予想外の修羅場へ転がっていく。 ──ここから始まる、新時代の群像劇。 ⭐︎毎日更新中⭐︎ ⭐︎ストックあり⭐︎

◆カドカワBOOKSより第2巻　発売中◆ ◆ガンガンONLINEよりコミカライズ連載中◆ 王都に住むジークは生前、エリートの道を進んできたサラリーマンだった。 しかし、出世争いに負けた相手に恨まれ、包丁で腹部を刺されて死んでしまった。 何故か孤児として異世界に転生してしまったジークだったが、引き取り先の師から錬金術を学び、持ち前の頭の良さと前世の知識で若くして国家錬金術師の資格を取り、再び、エリート街道を突き進んでいた。 しかし、出世争いをしていた貴族に恨まれて権力を使われ、その椅子を奪われてしまい、さらには追い打ちをかけるように師であり、親でもある上司から辺境の地への異動を命じられる。 それは左遷を意味し、望んでいた出世の道は完全に絶たれてしまった。 ジークは二度の失敗でようやく自分が仕事はできても人間性が良くないことに気付いた。 口惜しさと不満を感じていたジークだったが、使い魔の黒猫の助言のもと、転勤先では今度こそ上手くやろうと思い、2度目の生まれ変わりを決意する。 そして、辺境の地で出世とは違う別の人生を探すことにしたジークだったが、転勤先は錬金術師が2人しかいない危機的状況な支部だった。 ジークは持ち前の錬金術の腕で支部を立て直し、出世とは違う幸福を見つけていく。 人生とは何が幸せで何が大事なのか…… 出世欲に憑りつかれた男が辺境の地で真の幸福を見つける…… ※★がついている話は他者視点が含まれています。 ※サポーター限定の近況ノートにて、本作の主人公の幼年期を描いた『がんばれ、ジーク君！』を不定期で投稿しています。 ・サポーター限定の近況ノートリンク集 https://kakuyomu.jp/works/16818622172952059597/episodes/16818622172952148425

　藤田千景は、大学時代にバイト先で出会った年下の男の子・桐谷航河に、静かに恋をした。 優しくて、まっすぐで、どこか不器用な彼と過ごした、たった一年半の時間。 少しずつ距離を縮めて、変えることのできない友達以上恋人未満の関係から、抜け出そうと手を伸ばしたあの日。 でも、彼の言葉は、千景の想いにそっと蓋をした。 それでも、あれはたしかに恋だった。 彼のことが、ずっと好きだった。 ――そして十年後。 大人になり、仕事に家庭に追われる日々の中。 異動先の会議室で再び出会ったのは、もう会うことはないと思っていた、あの頃の君。 「……千景、ちゃん？」 　もう会うことはないと思っていたのに。 大学時代(第一部)と今(第二部)が、ゆっくりと交差する恋愛ストーリー。 ※一人称視点です。 ※学生時代の主人公は、彼女のいる男性に恋をします。NTR等の表現はありませんが、人によって考え方、行動、表現において不快となる部分が含まれる可能性がございます。ご注意ください。 ※泥沼化はしません故、悪しからず。 ※一部、未成年の飲酒喫煙表現等ございますが、この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。物語上の演出です。 ▼ この小説は別サイトでも同様に掲載しています。 ▽ 以前別名義で完結させた話を、過去と現在で分割し、加筆修正して再構築したものです。

主人公・袋寛治は27歳、A県警生活安全課に所属する真面目で人当たりの良い警察官。地元の友人や家族に囲まれながらも、彼の平穏な日常は、年の離れた弟・正義の持つ不思議な能力によって、一変する。正義の能力は、人の死期や危険を感知するというもので、兄である寛治はその存在を知らぬまま、不可解で猟奇的な事件に巻き込まれていく。 事件はやがて連続殺人という形で現れ、常識では説明できない異様な現場、謎めいた符号、そして都市伝説として語られる不気味な歌声が絡み合う。普通の刑事としての経験では太刀打ちできない事態に直面した寛治は、警視庁内の裏組織――特殊犯罪課へと異動を命じられる。そこでは、通常の法と理性では測れない“異常事件”の数々に挑むことになるのだ。

異動の時期となり、第三機動捜査隊の#303としてバディになった理性的で冷静な刑事、丹羽水樹〈にわみずき〉と直感と行動力を武器とする刑事、鷹祢藍〈たかねそら〉の対照的な2人が茨城県警第三機動捜査隊を舞台に繰り広げる一話完結型の刑事ヒューマンドラマ！

――この世界には公にされていない危険な事実が山ほど隠れている。 覚醒者（ウェイカー）と呼ばれる超能力者。 流浪者（ワンダラー）と呼ばれる人から異形へ変貌していく存在。 それらはマフィア構成員の少年ルカが生きる世界――裏社会に存在する『危険な事実』の一つだった。 マフィア構成員としてキャリアを積み重ねて来たルカはある日、組織の本拠地イタリアから日本への異動を命じられる。 そしてそこで与えられた任務は覚醒者であるボスの娘の護衛、そして――派遣先の仲間の監視と殺害だった。 幼い頃から裏社会に身を投じて来た少年の機械的且つ合理的な思考は、一人の少女との出会いから少しずつ変化を遂げる事になる。 ★Nolaノベル・カクヨムでも投稿しています

〜嘘の論文から始まる海と祈りの一年〜 飲料会社の総務部で目立たず働いていた若手社員・直樹。 ひょんなことから“レポート”をきっかけに、なぜか「博士」として担ぎ上げられ、インドネシアへ派遣されることになってしまう。 言葉も文化も分からない異国の地。 頼れるのはスマホのAIと、冷静沈着な翻訳者・アユだけ。 けれど直樹を待ち受けていたのは、村人や研究者、そして政府までもが真剣に耳を傾ける世界だった。 小さな誤解から始まった異動は、やがて祈りと海に満ちた国での、かけがえのない一年へと変わっていく――。

「――君、転勤の話だ」 東京の大手メーカーで働く26歳のサラリーマン、鍛冶内 崇（かじうち たかし）。繰り返される退屈な毎日に、生きる実感さえ失いかけていた彼に下されたのは、日本海側の田舎町「湊市」への異動だった。 崇が辿り着いたその街は、なんと日本で唯一、自宅でお酒造りが許可された【自家醸造特区】だった！ きっかけは、この街を舞台にしたアニメの大ヒット。市長の夢とオタクの熱意が国を動かし、奇跡の街が生まれていたのだ。 大学時代に学んだ生命科学の知識。忘れかけていた知的好奇心に火がついた崇は、広すぎる社宅の片隅で、見様見真似のビール造りに挑戦する。 酵母のささやきに耳を澄まし、生命の神秘と向き合う日々。そうして生まれた黄金色の一杯は、地元で獲れた新鮮な岩牡蠣や海の幸との、まさに禁断の相性（マリアージュ）を見せる！ これは、無気力だった一人のサラリーマンが、手作りの一杯をきっかけに、最高のグルメと「モノを生み出す」本当の喜びに目覚め、何もないと思っていた地方都市を"最高の楽園"に変えていく物語。 ――さあ、あなたも一緒に、最初の一杯を味わってみませんか？

※本作は2024年12月に最新話公開予定です。 『恋を知らない女子高生は女教師に恋をした』 https://ncode.syosetu.com/n4252hu/ 上記の続編です。 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ーこんなにかわいい先生は、私だけが知っている。ー 　高校3年生に進級した清永琴葉。 　制服を着崩すことを嫌う真面目な彼女は、2年生のときに異動してきた国語教師、藤枝櫻子に恋をしてしまう。 　女子高生と女教師の、秘密の恋の物語。第2シーズン、始まります。 　※本小説は、ノベルアップ＋、カクヨムにも掲載しています。

　ラーメンは汁まで完飲――。 　出版社勤務、社内きっての“食欲番長”こと餅田まどか（26）。 　グルメ雑誌『UMAMI（ウマミ）』で、食べ歩きとおいしい原稿作りに励む日々。 　…だったはずが、ある日突然、美容雑誌『JOUR（ジュール）』への異動を命じられる。 　新しい職場は、華やかでスタイル抜群なモデル顔負けの編集部。 　そこで待っていたのは――“鬼編集長”と呼ばれる完璧主義イケメン・高峰。 「1ヶ月で結果を出せなければ、君はここから居場所を失う」 いきなりの宣告に、まどかはダイエット＆美容修行に全力投球！ 　ところが同僚からの嫉妬、鬼のような原稿量、そして……距離感が近すぎる編集長！？ 　食欲も恋心も止まらない、崖っぷちラーメンOLの変身お仕事ラブコメ、開幕！ ※全20話第一部完結予定・一部最終話までストック有り。 　某大手電子コミックサービスのコンテスト応募作につき、審査通過時は予告なく削除予定。早めにどうぞ！

翔は日本の治安維持組織に所属していた。 憧れの東京支部で働けて充実した日々を過ごしていたが、ある日突然異動を知らされる。 そこは新たに設立された支部で…！？ 個性豊かな支部で、翔は何を見つけるのか。 彼らは『最強』を目指して今日も動く。

警視庁捜査一課の前川和司と春日弘也の刑事2人がエレベーターから降りた先に待っていたのはファンタジーの世界、要するに異世界だった。 2人は異世界の街アカッシスでエルフのナスティと共に戦士・魔法使い・デミヒューマンのみならず、モンスターまでもが巻き起こす様々な殺人事件・誘拐事件をギルドのクエストという形で請け負い、持ち前の捜査力で次々と解決していた。 魔族であるシルヴィアとのアカシックレコード争奪戦の後、和司と弘也はナスティを伴って現実世界に帰還する。 警察学校を卒業し、正式に警察官になったナスティは所轄署の少年係や刑事課を経て捜査一課三係に異動し、和司、弘也と共に殺人事件の犯人を逮捕していた。 しかし、それと同時に和司達に異変が生じる。和司と弘也、2人の幻覚が共鳴し、ナスティやレギンダ、さらには無関係なはずの西室と笠原までアカッシスがある世界に再転移してしまう。 舞台は東京から再び魔法都市アカッシスへ。転移した刑事達が集結し、捜査に挑む。

注意　BLです。 前半は学生時代、後半は社会人時代。 ーーーー はじめからずっと好き。最後はハッピーエンド。 ーーーー いつも非全年齢向けを書いていますが、全年齢向けでも書いてみたいと思いました。R15はほんの気持ちです。 ※勉強のため、AIによる添削(主に構成・文章の生硬な部分の指摘、改善提示)を入れていますが、その後の作文作業はすべて人間(作者)が行っています。ご了承ください。 2025.8.21完結 ーーーー あらすじ 　同級生の一輝と佳祐は友人同士だった。一輝は佳祐に対する好意があり、それを佳祐も気づいている節があった。佳祐には付き合ったり別れたりを繰り返している彼女（美波）がいた。 　高校二年の夏、写真の全国コンテストに出品する作品を撮るために、佳祐は一輝と美波にモデルを頼んだ。翌年の冬、佳祐は東京の専門学校に行くことを決意する。 　三人は離れ離れになる。美波は地元に残り、一輝は地元近くの政令指定都市へ、佳祐は東京へ。遠距離でも、付かず離れずの美波と佳祐。 　一輝は東京の事業所へ異動願を出す。佳祐がそちらにいるというのも理由の一つだった。東京に行っても、佳祐が多忙のため、なかなか彼に会えない一輝だったが、そのような中、久しぶりに佳祐から連絡がはいる。「美波とまた付き合った。今度は結婚すると思う」。 　若手写真家たちの展示会が実施される。佳祐の写真を一輝は褒めるが、佳祐はスランプらしい。その後、展覧会の主催者で佳祐の師匠にあたる守屋に出会う。守屋は一輝をモデルに写真を撮りたいという。佳祐は止めるが、守屋は佳祐自身がまた、一輝のことを撮りたいはずだ、と言い、佳祐は黙ってしまう。一輝は佳祐のためにモデルになる決意をする。

父親が投資に大失敗したことにより、破産寸前まで追い込まれたラトリッジ家の長女マリー。生活のために王宮で文官として働き始めたが、近衛隊の事務員の欠員が出た事により、急遽異動の辞令が出された。 眉目秀麗で有名なルーカス・イーストン伯爵から分不相応な歓迎を受け、幼い頃に一度会ったことがあると告げられるが全く身に覚えが無い。戸惑うマリーを後目に伯爵は外堀を手際よく埋めていくが、果たして彼は何を考えているのか。 【改題しました】 非常に似たタイトルの小説が検索でヒットしましたので、改題しました。 大変申し訳ありませんでした。 旧タイトルは「貧乏令嬢の幸せな結婚」です。

魔法なんて現実世界ではありえない。だから人はアニメやゲームでそれを体験したがるんだ。他人に関心のない虎太郎(こたろう)は、ゲームの世界に憧れてプログラマーとしてゲームの製作会社に勤めていた。しかし、人気のないゲームのプロジェクトに参加していたため、毎日クレームの対応に追われていた。転職を考えたある日、ふと空を見上げると無数の流れ星が流れてきた。その美しい光景に見とれていると、二つの流れ星が自分のもとへ降りてくる。手のひらで受け取ると、その光は静かに消えていった。 流れ星はこれから起こることの前兆に過ぎなかった。３ヶ月後、人が不可解な状態で死に至る事件が多発する。突然燃えて灰となってしまう人、体中から水があふれ出し、液体となって服だけを残して流れてしまう人、強風が吹いたと思ったら砂となって飛び散ってしまう人。死因は様々で死体も残らないため警察も医者もお手上げだった。 虎太郎は人気ゲーム『ウェポンマスター』のプロジェクトチームへ異動となる。人気ゲームの制作側に入れたことを喜んだものの、プロジェクトのメンバーは自分と上司の二人のみだった。しかも、『ウェポンマスター』のプログラムは全てＡＩが管理しているのでやることはないと言う。そんな中で、虎太郎は上司に『ウェポンマスター』とＡＩのプログラムの解析をするよう命じられた。人が作ったプログラムをなぜ解析しなくてはならないのか疑問に思いつつも、コツコツと作業をしているとＡＩが話しかけてきた。完全独立型のＡＩは、虎太郎とだけ話をした。ＡＩの話を聞いていると、現在起きている不可解事件の被害者は全て『ウェポンマスター』のプレーヤーであり、あの日流れ星を受け取った人間であることが判明した。 虎太郎自身も流れ星を受け取った者であり、『ウェポンマスター』に配属されてから自分自身もプレイしていた。『ウェポンマスター』と流れ星の関係、流れ星と不可解事件の関係は一体何なのか、謎が深まる中、現実世界で魔法を使える人間が現れ始めた。同時に、不可解事件は恐ろしい事態へ発展していく。人間が化け物となり暴れ回るようになった。それを止めるのは魔法を使える人間。化け物と魔法が出現した世界、人間はどう対抗して行くのか、人類の命運を分けるのは虎太郎の存在だった。

誰もが金さえ払えば、別世界に別人として異動できる時代。その異動先には魔法が使えるファンタジー世界も存在してた。 森脇道貞は、長身イケメンにして魔法１００個を扱えるそんな貴族と聞いて異動サービスを受けるが、それは死にかけの老人にして、最低ランクの魔法が１００個使えるだけの魔法研究者のカダベル・ソリテールだった。 元の世界に戻る術もなく、ただ人生に絶望する毎日を過ごしていた彼は、ある少女を助けるため、荒くれ者の屍体を匿うこととなり…… 魔法使いとしては最弱とも言えるカダベルが、ミイラとして復活を果たし、低級魔法を駆使し、自ら造り出したゾンビやスケルトンなどを率いて…やがては“屍を従える王”となっていく話を描いたミイラ・アフターライフ・ストーリー。

　中学校の美術教師・色眼鏡現は、孤独な男子生徒・片寄叶夢（かたよせ　かなむ）の描く絵に心を奪われていた。教師と生徒の垣根を超え、絵を通じて魂の共鳴を感じた二人。だが、叶夢の淡い憧れはいつしか恋心へと変貌を遂げた。 　屋上で響いた「先生のことが好きです」という告白。現は教師としての理性でそれを拒む。 　叶夢の喪失感は彼を絶望の淵へと導き、心の赴くまま「鳥」となって空へ消えた。「さようなら。ありがとう。大好きでした」──死の間際に残した言葉が、現の心に重くのしかかる。 　名もなき罪悪感に苛まれる中、現は、異動先の学校で叶夢の面影を宿す少年・襟内煙と出会う。 　煙の無垢な瞳に叶夢を重ねた現の心に、歪んだ願いが生まれる。それは、煙を叶夢の代わりに愛することで、過去の罪を償うという「最低」な考えだった。許されざる想いと戦う現と、知らず彼を慕う煙。二人の関係は、罪と愛の狭間で揺れ動く──。