伝書士。世界全域にその活動を広げる術士協会専属の配達屋。術士の研究成果物や報告・素材・資料を協会間や術士間で運搬する職業。クェード・フレアスもその一人。彼はその悪い目つきを睨ませて、道中加わった、自称伴侶の貴族令嬢アリシア自称弟子の剣士アムを仲間に、今日も飛び込んでくる面倒事にため息を吐く。 「クェード様！この近くの森深く大樹の下で誓いあった二人は永遠の愛によって結ばれるそうですわ！行きましょう！」 「行かねえし誓い合う仲でもねえだろ」「それ死んで永遠とかじゃないですかね」 「確かに森にはドラゴンが30000体ぐらい住んでるそうですが…」 「万」「桁おかしくないですか！？」

高校二年生の夏、父に夜逃げされた主人公の立花悠樹は自暴自棄になり車に轢かれかける。しかし、そこを昔よく遊んでいた許婚の花宮かすみに救われた。互いに両想いなのだが、悠樹は借金があるため結婚はできないという。そこに現れた主人公の自称伴侶、敷島美織。それを追うようにして幼稚園からの幼馴染、森月時雨が主人公の目の前に現れる。そして生徒会長の朝比奈・シャーウッド・リリーも主人公に恋をしてしまう。主人公とヒロインたちが織り成す個別√をかけた戦争が今始まる。 【連絡事項】 ４月８日５時に物語が完結いたしました。描いていて楽しかったです。ありがとうございました。