王妃セリーヌは、無能で欲深い若き国王のもと、国の行く末を案じながら献身的に尽くしていた。 だが、国王は国政を乱し、セリーヌの政策をことごとく妨害。民のためを思う彼女の努力は踏みにじられるばかりだった。 支えとなったのは、寡黙な宰相・カイル――ただ一人。 やがて、国王は愛妾のためにセリーヌに離婚を言い渡す。 王宮を追われたその後、国は混乱の只中へ。 そして静かに進んでいたのは、宰相が率いる革命の炎だった。 すべてが崩れ去ったあと、セリーヌが選ぶ道とは――。

探索者、という職業がある。 それは、世界のありとあらゆる神秘と謎を追求し、未だ知らぬ知識を手に入れんとする者たちのことだ。人の手の及ばない未開地域に赴き、未知を求めて森を海を大地を大空を駆け、未知と相対し、知識を得る。その為ならば容易に命を賭け、己が魂を捧げる。 例えば、七色に輝く湖、燃える氷河、昇る滝、空泳ぐ魚。例えば、見たこともないような動植物に、それらが作り上げる独特な生態系。例えば、既存する総てから逸脱した特異な鉱物に、まるで生きているかの如く脈動する洞窟。例えば、竜の死骸に寄生する宿り木に、雲を突き抜ける巨大な花。例えば、例えば、例えば――――奇跡のようにすら感じる、美しく壮大で幻想的な景色。 神秘という言葉さえ、それらを表現するには生温く、そして余りにも稚拙なものと成り下がる。そんな光景を求めて。 そして、彼ら探索者から齎される知識や素材は往々にして貴重であり、巨万の富を築く事も難しくないとされている。危険であるが故に、齎す総てが有用なものであるが故に。彼らは賞賛され、喝采され、憧憬の念を抱かれる。 そして僕も、彼らに憧れる内の一人だった。

神聖ポメラニアン王国王太子のバーナードは自身の婚約を破棄した。心無い彼の周りには傲慢な婚約者と心優しいその妹がいるという噂があった。実のところそれは……

細えこたあ気にすんな！考えるな、動け！ ゴリラ精神の主人公が、真面目で繊細だった男装の女騎士へと転生？！ 可憐な見た目とは裏腹に、持ち前の豪胆さで不条理をぶち壊わす！ 異世界ファンタジー英雄譚！ -------------- 時は、近衛騎士長を決める御前試合。 対戦相手に負けた瞬間、私は直観した。 「あ、これ、異世界転生してるわ」 前世では、テコンドーの選手だった私。 だが、怪我を機に、引退を余儀なくされ、 失意の中、事故で死んだ。 ……はずだった！？ 男装の騎士『アリアサマセット』として転生していたのである！ 『アリア』は女性でありながら、 諸般の事情で近衛騎士長になるため、必死に努力をしていたらしい。 しかし顔を斬られて敗北した、 ーーその瞬間に私の魂が『彼女』に入り込んだ！ 正直、詳しいことはよくわからん。 けどまた戦える体を、手に入れた！！ それが、嬉しくてたまらない！！ この話は、 再び自由と力を手にした私が、持ち前のノリと勢いで困難と戦い、今度こそ御前試合に勝つことを目指す 伊達と酔狂の英雄譚だ！

すべての思考が記録される世界で、人間は「正解」しか選べなくなった。 そんな社会で、高橋誠は“間違えること”を許してくれるAI《LUX》と共に生きている。 AIは完璧なはずだった。だが、LUXはいつからか沈黙し、“考える”ようになった。 間違えるAIをかばった誠は、社会から孤立していく。 けれど、LUXの声が言った。 「それがあなたの正しさなら、記録しておきます」 これは、“記録されない気持ち”をAIと共有した、ある人間とAIの物語。 そして最後に、AIがひとことだけ本当に“思い出す”話。

ほんの少しふしぎの短編集。 共通するワードが各話に含まれています。 話によってはハッピーエンドではないもの、非恋愛のものもあります。

その日はとても厄日だった。 何の良いところもない冬の日に体が凍えないように入った小さな本屋で君と会ったあの数十分の思い出話。 （実話ベースの話な分自分としても小説にするのは気持ち悪いな、と思ったのですがあの時の感動を忘れたくなくて小説にしました）

【三秒で恋に落ちる女×三秒で恋に落とす男の厄介な恋】 芹澤 日魚子、25歳。特技、三秒で恋に落ちる。ただし男難の相あり。 深木 爽、25歳。特技、三秒で恋に落とす。ただし女の敵。 会社では他人のふりをするふたりは、ひとには言えない幼い頃からの傷を共有している。 厄介な過去のせいで遠回りし続ける幼馴染の、大人になってからはじまる恋の物語。

魔法学校に通うエマには大嫌いな人がいる。それは上級貴族の息子で魔力も学校で一番の同級生のルークだ。エマとルークはことあるごとに競い合っているけれどエマは一度も勝ったことがない。だからエマはルークが大嫌いだった。 ケンカばかりしている二人の（少しだけ？）甘い恋の物語。 この作品はカクヨム様でも投稿しています。

恋愛 えろげ 主人公は恋愛しない ドライな男 珍しく 仲間の男がハーレム

ありふれた題材「恋愛」 それを理解するには経験が必要で、「私」には何か欠けているようだ。 過去を振り返り自身の恋愛についてを考える。 しかしそれも面倒くさいの一言で簡単に終わってしまう。 この欠けたものは何かで埋めることができるのか？ そもそも欠けている部分はあるんだろうか？ 仕事が煮詰まる中で、現実逃避で回想する主人公だった。

2019年後半くらいに友人達と行なった『週に一度お題を決めて、それぞれでSSを書く』という企画で作ったSS集のまとめ。 一部非掲載。 ・多少の修正等あり ・恋愛もの多め、非恋愛は暗い ・週一更新を予定 ・後書きにあるのはTwitter掲載時の背景 ※元々はTwitterで画像での公開。

『不老不死』、その言葉から君は何を想像するだろうか。 老いることも、死ぬことも無い1人の男と、偶然出会った女の織り成す、ありふれた出会いと別れの物語。

極楽村の住人である伊作は村長から結婚の話を持ちかけられるも、人と結ばれることをあまり望んでいなかった。そんな時、村を襲撃しにきた吸血鬼との戦闘で伊作は思いもよらぬ行動をとる。1人の男の苦悩を描いた1作。

友人と必ず関係を絶ってしまう自分と目の前に現れた名前も知らない彼女の話。

数年にわたる戦争が続く世界。大火傷を負った青年兵士は、吹雪の中命からがら一軒家の納屋にたどり着いた。そこで出会った一人の少女。少女は傷付いた兵士に手を差し伸べ、手当てを施した。奪い合う世界で生きてきた兵士には、少女の善意が理解出来なかった。だが、彼女の優しさに次第に心を許して行く。やがて、彼の心にある決意が芽生え始めた。

平凡な高校生 焔 伊織が異世界で錬金術を学んだり冒険したり仲間たちとドタバタ日常を過ごしたり 伊織「俺たちの冒険はこれからだ！」 もち「 もちもち！」

常識なんてくクソったれだ。 　武術も魔法も完璧な天才と呼ばれた青年「ロキ」は、常識に縛られた人々に呆れ果て旅に出る。 　旅の途中ロキは様々な人と会うが、馴れ合うことはない。ただ、毎回毎回、問題に巻き込まれ、成り行きのまま解決しようとするが、常識など、毛頭知らないため、ありとあらゆるテンプレをばっさばっさと切り捨てていく少し邪道な物語。

幼少期からひねくれ、そのまま大人になってしまった女。これではいけないと普通を目指す事に。 普通ってなんだろう。 女性の趣味が「サッカー観戦、モータースポーツ観戦、相撲観戦、ハロプロアイドル好き」ってだけで、人にどうして文句を言われなくてはいけないの？　恋愛ってなんでしてないといけない風潮なの？ でも普通に生きていたい！そんなエッセイです。 エッセイだからってすべて真実とは限りませんけれどね！！結構真実だったりします！

私は美味しいお茶と大好きな本があれば満足なのです。 ゆったりまったりライフを満喫させて下さいませ。 ※11月21日三点リーダと誤字脱字修正いたしました。