イチオシレビュー一覧

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人が生きていく以上、他人との衝突は避けられない。
何度もぶつかるうちに傷が増え、真新しさが失われてくすんでいく。

しかし、古くなればなるほど光るものもある。
傷つき、ぶつかり合うからこそ、その光が灯るのだ。

その輝きを言葉にして言い表すのは難しい。
このエッセイはその微妙な表現を一つの作品として形にした。
正直、美しさでこの作品を越えられる気がしない。

美しい、言葉。美しい、エッセイ。
その根源たるは、人とぶつかり合い、傷つけあう中で磨かれた心なのかもしれない。
レビュー作品今日も指輪の音が鳴るたんばりん短編エッセイ[その他]
ざまぁ。
嫌な奴や悪いやつを徹底的にこき下ろしてざまぁすると気持ちがいい。
けれどもそれは毎回やっていると飽きる。
それも、何度も何度も繰り返されると、もういいやってなる。

そう言うのはたまにでいい。
ずっとやると飽きる。

だから……本当にちょっと刺激が欲しい時。
そんな時にざまぁすると楽しい。

つまりそう言うことなんだよ!



どういうことだ?
疑問に思った人は、このエッセイを読んでみて欲しい。
なんか妙に納得できたりする。
既に、英、韓、仏、タイ、スペイン、ポルトガル、ベトナム語で出版され、漫画版も韓国語と英語で出ている世界的人気作品です。

主人公は、悪役令嬢のクレアを死ぬほど推していますが、更に、この「好き」をもっと解像度高く見たらどうなるか、この「好き」を頼りにどう行動するかが、様々な伏線と絡み合って予想外の展開や情景を見せます。
他の登場人物も、キャラテンプレのコピーや作者の言わせたい台詞でできているのではなく、その人が人間として生きているのが感じられます。
こういった丁寧さと読者への配慮が、伝わりやすさと面白さと深さを共存させているのだと思います。

同性愛も作品の大切な要素で、特に「15.リリィであるということ」を読んで作品の見え方が変わった!という人が沢山います。
ただ、伏線の多くがしっかり回収され始めるのが第一部の終盤になるので、できれば先まで読み進めてみてください。

私の強火推し作品です。
レビュー作品私の推しは悪役令嬢。いのり。完結済 / 全277エピソード異世界[恋愛]
本作は「冬の童話祭2022」参加作品です。
ひらがな文が多く、漢字にはきちんとルビがふってあります。

これなら親子で一緒に読めますね。読んだあとには、こんな風景も、見られるのではないでしょうか。

「ねえおかあさん、うさぎさんは、本当はお月様に住んでるの?」
「そうねえ、このうさぎさんは、トクベツなお仕事をするうさぎさんだから、月の女神様から頼まれて、地球に来たのよ、きっと」

「おとうさん、うさぎさんのお友だちやおかあさんは、お月様にいるのかな?」
「そうだな、今度天体望遠鏡で、一緒にお月様を見てみようか」

親子であれこれ想像しながら、会話が出来るストーリー、それが童話の持つ大きな魅力であると、私は思うのです。

よって本作は、超おススメの童話なのです。


序盤で一気に引き込まれる熱量があります
その勢いで突っ走ってくれたら良かったんですが・・・
「ヒロインと悪役令嬢との戦いの話」から「宮廷ドロドロ恋愛もの」に変わったあとは、見事に『宮廷内の女王の相手選び』に徹して・・・全体的な話は進みません
「宮廷ドロドロ恋愛もの」が好きな人には面白いと思いますけどね
「ヒロインとの対決」が好きな人には「話が進まないな・・・」となります
自分が読んできた中でもトップクラスに面白くて、時間を忘れて没頭してしまいました。

一応転生ものですが転生要素はほとんどありません。

戦闘シーンはもちろんのこと風景の描写や日常シーンなど全てが繊細で違和感なく読めます。

また、ダークファンタジーというのを見て読むのを嫌厭している人も躊躇せずに読んでみてほしいです。もちろん残酷な描写は含まれていますが、必要以上なグロさはなく、この世界を表現するためのありのままであるため普通に読めます。

獣の○た夢やラ○スの心臓が好きな人は絶対ハマります。
レビュー作品濁る瞳で何を願う ハイセルク戦記とるとねん連載中 / 全233エピソードハイファンタジー[ファンタジー]
冬の童話祭出品作です。主人公は、コヨーテ・ホイホイ。彼は何者なの? どうしてそこに来たの?
そんな疑問はそのへんに置いてきましょう。
白木のドアの向こうに、お目当ての家主がいます。

とんとことん、とんとん。

繰り返されるリズム。繰り返されるやり取りが、ふわっと調子を変える瞬間がおとずれます。
それは、何度目かで。

ラストには、たくさんの流れ星を、星空を。
それだけではない。心に浮かぶ、こみあげる懐かしさに胸が締め付けられます。

とんとんとん。
──とん、とん、とん。

韻律に引き込まれるようでした。
とても優しい気持ちになれる童話です。
おすすめです。
レビュー作品コヨーテ・ホイホイは星の下ぱいぽい短編童話[その他]
2021年末から、来年にかけて今の「なろう」で注目すべき作品と評します。作品は2015年から始まりましたが、当時は多様な転生作品が溢れていました。その意味で作品が認知されなかった可能性もあります。しかし、主人公のステータス設定も支援特化という意味で単純な俺つえーではないです。そういう変わった設定も面白く、両親とのすれ違いや、ウィンガルドとの手痛い勝負など、主人公が苦労しながら成長する部分が面白いです。ここ最近忘れかけていた「なろう」らしい作品展開が楽しめて好きな作品です。さらに最新146話を読み、いい流れができていて面白いです。作者の数年間に惜しみ無い感謝と今後の作品展開に期待します。※単純に更新されたタイミングで評価が少ないだけと考えます。だからこそ、今注目すべきと評します。以上。
レビュー作品異世界で始める人生改革 ~貴族編〜桐地栄人連載中 / 全177エピソードハイファンタジー[ファンタジー]
初作品とのことですが、構成や文章力が素晴らしく、これが才能か、と思わされました。
冒頭の設定ページで一目瞭然ですが、非常にわかりやすく書かれており、頭の中がとても良く整理された方だとお見受けします。

小説を読んでいると「あれ、これおかしくない?」など気にかかることがあるものですが、この作品ではすぐに説明があるのでストレスなく読むことができました。

各話のエピソードは内容ごとに区切られ、適切なタイトルが付けられているので、後で読み返すとき非常に助かりました。
そのかわり、1話ごとのボリュームが少ないので、連載では読んでいてヤキモキしたかもしれません。

性の問題から目を背ける作品が多い中、そこに向き合っているところにも好感が持てます。

不満があるとすれば、全体としてとてもきちんとした作品であるため、もう少しエモーショナルな部分があってもよかったかなあ、というくらいです。

レビュー作品蒼炎の魔術師 〜冒険への飛翔〜葉暮銀完結済 / 全484エピソードハイファンタジー[ファンタジー]
超能力者、獣人、ロボットなどが駆け巡る超リアル糞難易度VRオンラインゲー『HAO』。
開始早々メンテナンス多発。実在の人物も登場した人権侵害。不可能な無理ゲーミッション。

そんな問題だらけなオンラインゲームの正体は━━
将来、実際に起きる荒廃した未来の再現だった。

機械の化け物が跋扈し、空気は汚染されて、宇宙に逃げても滅ぶバッドエンド。

それを知らない主人公は、企業秘密や陰謀を知らず知らずに暴き、世界を巻き込みながら、不可能だった脅威を打ち破って自覚『できず』未来を変えていく。
未来改変によるアップデートを繰り返すが、滅びゆく未来は変わらない。
果たして、人類は崩壊から脱することができるのか?

タイトルの読みは
「ヒアアフター アポリオン オンライン」
ですね。
作品を読んでから意味を調べたほうがいいかも。
個人的に2021年度当たり小説なので興味ありましたら是非に。