イチオシレビュー一覧

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とかく親子の関係は難しい。なまじ身近にいるせいか、親も子も、一人の人間として互いにリスペクトしあうことが、思いのほか難しい。そもそも愛憎は紙一重であるのだ。

コロナ禍で、家族の距離が更に縮んだ2021年。流行語に「親ガチャ」が入っているのは当然の如くか。子供は親を選べないと言うが、親もまた、こうあって欲しい子にめぐり合えるかは、運次第と思えなくもない。

なろうラジオ大賞応募作品である本作は、主人公の視点で実母との葛藤が描かれている。最後の一文を読み終えたあなたは、主人公と共に泣いてしまうかもしれない。

きっとそれは、温かい涙である。

104259字の異世界恋愛。四章とプロローグ、エピローグがあり、適度な起伏があって、読みやすいです。

主人公は伯爵令嬢ティアレット。冒頭から婚約者のルルーシュに爆弾発言を喰らいます。

「ティアレット……私には愛する人がいる」

映像でしたらここでタイトルが出ます。

「婚約者に逃げられました。」

しかし、主人公にはルルーシュの弟フェルナンドが新しい婚約者として登場。

ここから先は楽しかったり、グダグダだったり、突っ込みたかったり、様々な展開を堪能できます。

主人公と婚約者も相当なものですが、周囲の人間たちも負けず劣らずなかなかです。お読みになり、不器用な恋愛模様を満喫して下さい。
レビュー作品婚約者に逃げられました。砂臥 環完結済 / 全47エピソード異世界[恋愛]
夢や浪漫を売る商売。
素敵なお仕事です。
そんなお仕事の1つ、宝石屋さん。

自分へのご褒美だったり、大切な誰かのために贈るものだったり、宝石を選ぶ時、適切なアドバイスをしてくれる店員さんがいてくれたら、心強いですよね。
やはり高価な買い物ですから。

ずらっと並べられた宝石、宝飾品。
本当に良いものを手にするためには、良心的な店員さんの助けが必要なようです。
良いものをいっぱい見て、知識も持っていて、宝石が大好きで……。

どんなお仕事でも、そうなのでしょうけれど、最後は人柄なのだと思います。

こんな店員さんがいるお店だったら、話を聞きに行くだけでも楽しそうなんだけどなあ(買わなきゃ迷惑だろうけれど)。
レビュー作品浪漫という名のふりかけ睦月 葵完結済 / 全7エピソードエッセイ[その他]
婚約者に逃げられる。
それは本来であればとても不幸なことでしょう。
ですが、本作はそこからが本番なのです!!
主人公ティアレットの前に、代わりの婚約者として現れたのは、元婚約者の弟フェルナンド!
婚約者に逃げられたことですっかり自信をなくしたティアレットは、フェルナンドからも愛されるはずがないと最初から諦めムードだったのですが……!?

ここから先は是非、ご自分の目でお確かめください!
本日完結いたしましたので、エタる心配がないのも安心!
週末のお供に最適ですよ♪
レビュー作品婚約者に逃げられました。砂臥 環完結済 / 全47エピソード異世界[恋愛]
分かりやすくて、キャラクター達の感情などはっきり伝わる文章。
早く続きを読みたいと思う程面白いストーリー。
個性豊かなキャラクター達。
欠点が見つかりません。非の打ち所がないです。
ラブコメ好きな方には、大いに推奨する作品です。
作者である佐伯さんには、僕も小説家を目指している身として、尊敬します。
小説家を目指している方達も、佐伯さんが書かれたこの
小説を読めば、大いに勉強になると思います(*^^*)
これだけ言わせていただきたい程、おすすめの小説です!
レビュー作品 お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件佐伯さん連載中 / 全310エピソード現実世界[恋愛]
明治維新以降の日本は、土俗的価値観からの脱却こそが近代化だと信じて開発を続けてきました。
その考えは戦後の復興期においても同様で、日本古来の土着的風景が近代的な都市に作り変えられていくのを、私達日本人は誇らしく感じながら見守ってきたのです。

しかしながら、開発で消えていった物は土着的な村落の風景だけではありません。
村や集落に伝わっていた行事や信仰、そして住民達の思いまでもが、儚くも消えていったのです。

第一回小説家になろうラジオ大賞参加作品である本作は、そんな近代化の影で消えていった土着文化の哀惜が根底に流れるホラーで御座います。
ダムの湖底に沈んだ村落から、彼らはやって来る…
元々読書をするのが好きで、ひょんな事からこの「海のシンバル」と言う作品を見つけて読み始めました。
いざ読み始めると一気に物語の世界観に吸い込まれていき、次々にテンポ良く進んでいく展開に夢中になりました。
高い文章力はもちろんなのですが、何より著者様の独特な表現力に感心する方も多いのではないのでしょうか。
私はすっかりファンの1人になってしまいました。
「海のシンバル」と言う物語の中に絶妙なバランスで、フィクションの箇所があるからこそ、ここまで完成度が高い作品が生まれたのではないのかと思います。

読み終えた後に直ぐに2度目、3度目と読みたくなるそんな素敵な作品です。
素晴らしい作品でした。
レビュー作品海のシンバル久々原仁介完結済 / 全12エピソード純文学[文芸]
 耕地が狭い、資源もない、無い無いづくしの中、戦国の世を生き抜いた里見家。城下まで攻め込まれようが、同盟者や重臣が離反しようが一歩も引かず、執念のように強大な北条家と戦い続けた里見家。
 その里見家に、1人の男が逆行転生した。前世で造船設計技術者だった彼の夢は『戦艦を造る』こと。その夢の実現のため、他の転生者と協力しながら、彼は国力増強と技術発展に邁進していく。
 そこに襲いかかるのは、やはり北条家。戦に勝っても配下の国人が調略される。新兵器を造れば、風魔が侵入する。老練な北条家に対抗するため、主人公の採った、あっと驚く秘策とは。
 そして、忘れてはいけないのが戦だ。圧巻の海戦。手に汗握る陸戦。特に、対“地黄八幡”の『衣笠の戦い』は必見!
 果たして里見家は北条家を下すことができるのか。主人公は戦艦を造ることができるのか。
 決して更新速度は速くないが、あせらず今後の展開を見守ってほしい。
レビュー作品我ら、里見水軍連合艦隊オシドリ連載中 / 全41エピソード歴史[文芸]
車を運転しているとき、偶然何かの行列に出くわした主人公。その先頭にあったのは、ガソリンスタンド形式で牛乳を販売しているお店でした。

何でももうすぐ牛乳が値上がりするらしく、皆買いだめをしているとのこと。それならばと、主人公も牛乳をポリ容器一杯分購入しました。

こうして主人公は、向こう数ヶ月分の牛乳の確保に成功します。けれど、それを全て使い切った後に、とんでもないことが起きて……。

流言飛語に惑わされた者たちの、ちょっとユーモラスな物語。どこか皮肉を感じさせるラストが印象的です。
自分と全く同じ存在を探してこいと言われたら、多くの人は鏡を見つめるでしょう。だって、そこにいるのは左右が反転しているとはいえ、紛れもない自分自身なのだから。

でも、もし鏡の中の自分が身に覚えのない仕草をしたら? ピクリと動いていたり、不敵な笑みを浮かべたり……。

自分と同じはずの存在に牙を剥かれるという恐怖を描くホラー小説。後引く怖さが魅力的です。
レビュー作品かがみ。caem短編ホラー[文芸]