本エッセイの作者様は、とある小説で大変な光景に遭遇したそう。
ハルバードを!
腰に!
帯剣した王子!
ハルバードは、ファンタジーに慣れた者の中ではそれなりに有名な武器だと思います。
ですので「ハルバード」と読んで、すぐに姿が浮かぶ方も多いのではないでしょうか。
それを腰に、となると大変なことになっているのは容易に想像できましょう。そして、剣ではないから帯剣は違う、というのもそう難しいことではないはず。
これはよくある「異世界サンドイッチ」とは似て非なる問題です。
例を挙げるとすれば「死んでいないのに転生」のような誤用の一種。
折角の面白さに一点の瑕疵となり、とても勿体ないです。
一書き手として、こうした誤用には気を付けたいと改めて思いました。
小説に実在のものを登場させるときにきちんと調べることの重要性がよく分かるエッセイでした。