このお話に、ご都合主義的な展開はありません。
出だしハードモードでいきなりフワッと軽くなる話でもありません。そして、ひたすら重苦しいような、つまらない話でもない。
優しい人が沢山います。が、主人公にだけ優しい、ぬるま湯のような世界ではないので、身近な人が亡くなったり、イタズラな男の子に嫌な絡まれ方をしたり、兄は英雄なのにポンコツだったりします。かといって辛いだけの世界ではありません。その辺りのさじ加減が絶妙です。
むしろ、読みやすい語り口でしょう。
丁寧に作り込まれたプロットのおかげで、『この世界ではこうなのだ』と納得させられます。
そして、ちりばめられた伏線!あちらこちらに絶妙に言葉が隠してあって、読み返すと『あー!!あれはそういう意味だったのか!』と膝を打ちたくなります。
レビューって難しいですね!
面白いから読んでください!ティナ、かわいい!!