距離というものは恋愛のとって天敵である。少し距離が離れただけで別れてしまった恋人達を自分は知っている。本当に些細な距離であったとしても恋愛というものは破綻してしまうことが多いほど脆い存在だ。
それが遠距離となれば、さらに困難な恋路になることは容易に想像ができる。そのような人たちを乗せて走る新幹線は今日もきっと走っていると思う。現代の遠距離恋愛は、劇中の時代よりも新幹線が高速化された分、楽になったのだろうか。
ほとんどの人がスマートフォンを持つようになり、連絡も容易にとれるようになった。それでもきっとシンデレラエクスプレスに乗る人の存在は消えていないだろう。手に触れられる距離よりも代えがたいものなどないからだ。
今日も新幹線は人生を走り続ける。