イチオシレビュー一覧

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 この物語は胸のすくような逆転劇から始まります。

 自由意志の無い奴隷として召喚された主人公ケン。
 あまりにも過酷な世界で、唯一の癒しは犬耳犬尻尾を持つ愛らしい少女ラフィの献身でした。

 己を磨き必死に生き残るケン、けれど、愚かな命令により彼の命運は尽きかけます。
 それでも絶対に帰るんだ! ラフィの元へ!
 彼の執念は、強力な力を持つ迷宮の魔神を呼び寄せました。

 魔神がケンに授けたのは、10万のスキルと絶対不可視の能力。

 魔神の力と、鍛え上げた己の力と知恵を駆使し、主人公ケンが過酷な異世界をねじ伏せる!

 更に魅力的なヒロインがこの物語を彩ります。
 愛妻、献身、幼な妻、しっかり者の犬少女ラフィ。
 未熟な聖騎士、意外なる知性ムートン。

 そして、以前のケンと同じ奴隷の立場に苦しむ少女リオン。

 ケンと彼女達が織りなす、爽快な冒険譚はいかがでしょう?
 この作品はアクションのジャンルに投稿されていますが、この作品は、殺し屋が学園に潜入し、ターゲットである犯人を捜し、バトルを繰り広げるという、アクションでありながらミステリー要素の強い作品となっております。

 私はミステリーとして読み進めさせていただきまして、驚愕させていただきました。正直、ミステリーのジャンルにしてもいいのではないかと思います。確かに本格ミステリーではありませんが、細かい謎と伏線の多さ、回収の巧みさはミステリーだったと言えます。

 ミステリーとして読んだ場合後半のアクションの勢いに少し戸惑う点もありましたが、この作品の一番の見せ場である(私が勝手にそう思っただけですが)キャラクターの死ぬ際の心情の描き方がとても素晴らしく、アクションとしても十分楽しめました。
 
 アクション好きの人もミステリ好きの人にも本当にお勧めの作品です。
レビュー作品波原刑と私の関係也麻田麻也完結済 / 全153エピソードアクション[文芸]
まず、私は音楽のことをほとんど語れないことを明言しておきたい。一応高校では音楽選択だったのだが、楽譜は読めないし、楽器も演奏できない。聴くことは好きだが、それ以上は無理である。

しかし、私はこのエッセイがとても好きである。よく「餅は餅屋」というが、このエッセイもまた餅屋…もとへ、プロのフルート奏者によるものであり、詳しくない私のような人間が読んでもとても面白いと感じた。
今まで何気なく音だけを聞いていた私であるが、一つ一つの楽器について、そしてそれを演奏する人々について、今まで知らなかった世界を教えてくれたと言うべきか……


最初にも書いた通り、音楽について詳しくない私はこのエッセイの魅力を上手く紹介しきれない。
だが、とても良かったことは確かなので、まだ読んだことのない皆様に、音楽に詳しい方もそうでない方も、是非読んでいただきたいのである。
レビュー作品楽器が人を選ぶのか、はたまた人が楽器を選ぶのか。なななん連載中 / 全21エピソードエッセイ[その他]
この物語は、心理学を活用して相手の心理を誘導し、読み解く「メンタリスト」である主人公が、その技術を使って次から次へと女性を落として行く物語である。

当然、異世界に転生はしないし世界は救わない。宇宙人は攻めてこないし天変地異が起こるわけでもない。
主人公と相手の女性を中心とした、小さな世界の物語である。

しかし、主人公の手管に導かれるように、徐々に内面をさらけ出し、前に進んでいく女性たちの姿を鮮やかに、そしてスリリングに描いており、無性に続きが読みたくなる。

「一話目だけでも読んでください」と言われて読み始めたが、この時点で作者の術中に嵌っていたのだろう。最後まで手を止めることができず、夢中で読みふけっていた。

あなたも一話目だけでも読んでみてはいかがだろうか。
レビュー作品メンタリストむらもんた完結済 / 全31エピソードヒューマンドラマ[文芸]
感想欄を見ると設定や展開に対する批判が散見されるが、著しく違和感があるような事は感じられなかった(細かい……と言うかそれくらい事はふつーにありえるし、そういう設定もありなんじゃないの?という印象)

作者が作品の書き方などに関するエッセイ(自分の考え方)を投稿してるので、それに対してのアンチなのかな?と感じた(現在、感想は閉じられてる)


作品についてだと、主人公のが劣〇生なお〇様なイメージ
(主人公はモテるけど、靡かない硬派タイプと言う意味で)

やはり、ヘラヘラしたりウジウジしてる様な主人公より読んでて好印象だし、珍しいタイプの主人公なので、ふつーのファンタジー物の冒険者とはアプローチが違く、素直に読んでて面白い

強いていうならチョロインばかりで、(序盤だと)特にどのヒロインも魅力的に見えないw
作者的には多分主人公の引き立て役として書いてるんだろうから問題ないと思うけど
レビュー作品魔術学院を首席で卒業した俺が冒険者を始めるのはそんなにおかしいだろうかいかぽん完結済 / 全179エピソードハイファンタジー[ファンタジー]
いわゆる異世界転移日常系小説ーー。
なのですが、あくまで転移者の男の子は語り部。
主人公といった趣ではありません。

主人公はあくまで道具屋の女の子。
幼少からの夢――”一流の魔術師”を志す少女、フランカ。

明るく健気な獣耳少女で、しかも巨乳。
彼女が異世界転移して来たちょっとスケベな男の子ーー、糸場と一緒に道具屋の仕事を営むと言うだけで、一見の価値に溢れているとは思いませんか?

通りがけのお客や、それ以外のキャラクター達もなんとも魅力的で、上質な童話のような雰囲気を感じさせられます。

個人的なワンポイントとしては糸場くん。
ちょっとスケベなところのある少年ですが、嫌味のない優秀さを持ってるのです。
どこにでもいるけれど、いると頼もしい。そんな優秀さ。会話上手でちょっと女の子が惹かれるのもわかっちゃいますね。そんな自然な優秀さがなんとも魅力的でした。
レビュー作品異世界道中のお道具屋さん一色創連載中 / 全65エピソードハイファンタジー[ファンタジー]
他のレビューにもある通り1番のテーマは『強さ』であるんだろう
話の中で色んな人物の様々な強さが出てくるが単純な殴り合いのバトル物ではなく、本当の『強さ』とはどう言ったものなのか考えさせ訴えてくる様な作品
(戦闘はあるが勝ち負けより、その先を掘り下げていく感じ)


主人公級のキャラが何人も登場し(日本からの他の転移者)、それぞれが主役足り得るだけの魅力とドラマ性を持っていて、色んな人物の視点で話を楽しめるのも他所の作品には無い魅力ではないだろうか

個人的に1番気に入ったのが、とある領主である父親の話
詳しくは書かないが『才能』を上回る『親としての強さ』には、今年なろう作品を読んでて1番感動した
(内心で「おおぉ……」と予想外の展開に驚かされた)
レビュー作品地味な剣聖はそれでも最強です明石六郎連載中 / 全493エピソードハイファンタジー[ファンタジー]
最初から軽く読んでいるだけでも作品の魅力が伝わってくる、序盤から読者を楽しませてくれて今後どうなるのかと期待させてくる作品

主人公のチート能力と立ち位置、周りのキャラクター設定、世界観や物語の展開
などよく練られていてどれをとっても平均以上なので、他の平凡な作品とは違うと少し読むだけで気付かせてくれる

個人的に特に気に入ったのは、胸クソ悪い(く感じる)展開が無いこと(嫌なキャラが登場しても主人公の器の大きさのお陰でスラスラと面白く読める)
良くありがちな単に主人公の見せ場作る為の安易な胸糞展開ではなく、読者にストレスを(わざと)与えること無く、主人公の魅力を描く作者の表現力が素晴らしいと思う
(ストレスフリーなので安心して気軽に何回も読み返そうと思わせてくれる作品)

基本的に次々と登場するキャラクターはほとんどキャラ設定がしてあるので、新キャラ登場にもワクワクさせてくれる
レビュー作品魔石グルメ ~魔物の力を食べたオレは最強!~(Web版)俺2号/結城 涼連載中 / 全623エピソードハイファンタジー[ファンタジー]
レビュータイトルの通り、人は狂っているとき、本性を現したときが一番美しいのだと私は思う。はりぼて、仮面、道化で塗りたくられた日常から想像できないギャップ、と言うのだろうか。それがとても美しいと思う。
非対称な二人ではあるが、非対称だからこそ多くの共通点があるのだと思う。そしてこの作品の二人、紗雪、陽葵にもそれは当てはまっている。あまり多くを語るとネタバレになってしまうのでこれ以上の発言は控えたい。
とにかく、大作と呼ぶにふさわしい作品であること間違いはない。全てを拝読していないのにレビューを書かずにはいられなかった私の杜撰さを赦していただきたい。つまり、この作品はそういう作品だ。あえて言葉に表すのなら、圧巻。この二文字に限る。処女作とは思えない。
作品の今後の更新を期待、楽しみにしている。
レビュー作品Snow White Lunatic天童美智佳連載中 / 全33エピソードホラー[文芸]
誰だって悪口を言いたいわけじゃありません。けれど学校というのは窮屈で、子どもたちは結構気を使って生きています。たかがあだ名、されどあだ名なのです。

そんな状況を変えるべく立ち上がった一人の少女。彼女が投げかけた質問は波紋を呼び、やがて学校全体を変えていくことになります。果たしてコロコロちゃんの正体とは一体何だったのでしょうか。

一歩間違えばどよんと暗い話になりそうなところを、コミカルに書き上げるのは、流石のりんご流。必死で空気を読む子どもたちの姿は、可笑しくも切ないものがあります。似たようなこと、大人の会社の中でもありますよね。いつから空気って「吸う」ものではなくて、「読む」ものになったんでしょう。

「めでたし、めでたし」で終わるだけじゃない、ほんわかと残る少し不思議な余韻が心地いい。読後感は爽やかで、心が温かくなる。小学校の図書室に並んでいて欲しいなあと思う優しいお話です。
レビュー作品コロンぶす井川林檎完結済 / 全6エピソード童話[その他]