★異世界転生はかなり読んできたが、これはよくある異世界転生のスタイルとはまた一風違った作品である。こう言うのも悪くない。
★作者は異世界転生に刺激されたと言っているが、冒頭部の処理の仕方に独自性があり、テンプレ的な異世界転生の香りは全くしない。むしろ、様々な世界を股にかけて、彼だけが識る目的のものを探し求めて、多種多様な世界を経巡って居るのがよく伝わってくる。そして、その経験の深さが主人公の立ち振舞から見えてきた時、いわゆる【デキる冒険者】としての主人公のイメージが見えてくる。まさに主人公を通じて異世界別世界を旅する感覚に満ちている。これは面白い。
★まだ色々と荒削りだが、将来性をきたいできる作品である。