この物語は、甘酸っぱい。そうとしか私は表現できないが、この甘酸っぱさが心地よいのだ。
本当に等身大の女子高生の青春模様、それを体現しその身になって身悶えられた素晴らしい物語だ。
カリの彼氏彼女が、正真正銘のラブラブカップルになるまでの物語。
素晴らしかった、面白かった、身悶えできた。
個人的な意見になるが、小説作品で読者の心を掴もうと思うとき、重要なのはどれだけキャラクターに感情移入できるかにあると思う。
漫画では、絵によってある程度のキャラクターへの感情移入はしやすい。
ライトノベルもまたしかりだろう。
だが、この小説家になろうという作品はそれができない。いや、できないことはないが挿絵を描かれる人、あるいは描ける人は以前、少数派だろう。
となれば、作品本来のストーリーによる一発勝負になる。
そして、この作品はこの一発勝負に大勝利を納めたと言えるだろう。
貴方も、是非ご堪能頂けますよう