ブラック企業に精神をすり減らされた主人公。毎日十八時間の労働――もちろん、一日はニ十四時間である――を繰り返す中、ひょんなことから、ピラミッド建設に関する知識をその目に入れる。圧倒的なまでのそのホワイトさ、そしてエジプト文化の魅力に触れた主人公は、しかし様々なことを想いつつも死んでしまう。
審判、転生――――。
生まれ変わった主人公は、かのラムセス二世(オジマンディアス王)と同じ名の貴族となっていた。そして主人公は、電撃のように、あるいは確定された運命の如く、閃くのだ。――これこそは、【ファラオ】としてこの世界で善行を積むための啓示なのである、と。
そして始まる大偉業。然るべき未来に、燦然と輝くその御身の名を刻むであろう。――その名は、『ラムセス・オシリス』。太陽をその身に宿す、ファラオである!