豚汁、ほうれん草のおひたし、ソーキソバ。
ちょっと豪勢に野趣あふれる鴨、海の滋養そのものと言える牡蠣――――
これらは、作者さんがこのサイト「小説家になろう」ではおなじみ活動報告、通称割烹に日記エッセイとして綴ったもの。
この作品はそれらを一気に読める食エッセイです。
寒い日に沁みる豚汁の味わい、ほうれん草のコスパ、熱々のピザトースト。
日本史にも造詣の深い作者さん、雑煮の歴史や各地での餅の形状、味付けの違いなども丁寧に解説しています。
それでもやはり破壊力抜群なのは、呑み助としての酒のアテの破壊力。
最新話の食べたさ飲みたさと言ったら、感想欄に「飲みたくなったどうしてくれる」とクレームを付けたくなるほど(実際にやらないでください)。
季節感、シズル感いっぱいで読み進められます。
今夜のお酒のつまみを選ぶ際、ぜひどうぞ。