イチオシレビュー一覧

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 このレビューを書かせていただいている現時点で、登場人物たちは小学生です。
 小学生の子供たちの思惑、嫉妬、怒り、悲しみ、そして淡いけれどはっきりと輪郭を持つ恋慕の情が、生々しく描かれています。

 読み手は、ここに描かれている人物の誰かに、自分自身の姿を投影してしまうかもしれません。
 そして、自分が小学生だったころのことを思い出し、余りにも思い当たることが多すぎて、どきどきしてしまうかも。

 小学生の世界なのですが、驚くほどスリリングであり、一度読み始めたら続きが知りたくてたまらなくなることでしょう。
 
 子供って、大人以上に「人間」なのかもしれません。
 
 心をわしづかみにされるような作品です。ぜひたくさんの方に読んでいただきたいです。
レビュー作品未成熟なセカイ 孤独堂連載中 / 全139エピソードヒューマンドラマ[文芸]
※この投稿者は退会しています
南の島の少年は生きるために拾い物をしていました。そんな彼が拾ったのは一冊の本。字の読めない彼が拾ったその本には溢れる夢のような物語が描かれていたけれど、字が読めなかったためにそれがどんな物語なのか分からない。

少年に奇跡のような素敵なプレゼントが贈られるのですが、プレゼント=物と思いがちな私の考えをくるっと一回転させてくれた物語でした。

少年がもらった素敵なプレゼントはなんだったのか? 彼に訪れる奇跡とは!?

夢と希望、そして愛に満ちた物語をぜひ読んでみてください。

遠い、遠いところから今年のクリスマス、あなたにも奇跡のようなプレゼントが届くかもしれませんよ。
※この投稿者は退会しています

童話としては異彩を放つ作品ですが、そこが良かったです。
あらすじはあんなに真面目なのに、中身は完全にコメディでした。語り口も斬新で面白かったです。

内容は、季節を操る女王さま達に、終わらない冬をなんとかしてもらうため、桜ちゃんと猫さんがお願いに行くというものです。

そして待っていたのは痴情のもつれやロリ王女でした。
そんなコメディ色の濃い話ですが、最後にはシリアスな話も待っていて驚きました。

桜ちゃんと猫さんの活躍がもっと読みたくなりました!

レビュー作品雪の女王の王女遅杉田盆栽完結済 / 全15エピソード童話[その他]
文章自体は非常に淡々としていて、大袈裟に怖がらせようとか異質さをアピールしようという書き方は皆無だが、ちゃんと怖いし、異質。
言葉の選び方やそのつむぎかたに非常に秀でているという印象。
村上龍の「愛と幻想のファシズム」や「希望の国のエグソダス」を彷彿させると言うと言い過ぎか。

ストーリーも深く練りこまれているし、登場人物も魅力的。
後半にいくに従って盛り上がる展開は目を離せない。

間違いなく、読んで損はしない作品だろう。

流行りの異世界モノや剣と魔法のファンタジー小説が(全てがそうではないが)、手頃に入り易くてそこそこ楽しめるという意味でマックや吉野家だとすると、本作は「ちゃんとしたレストラン」という感じか。

お勧めします。
レビュー作品マインドコントロールパネル小沢 健三完結済 / 全87エピソードヒューマンドラマ[文芸]
 タイトルの通り、重いです。
 生と死に真摯に向き合った作品です。
 『小説家になろう』では流行らないシリアス一辺倒です。

 先ずはそこに拍手を贈りたいと思います。
「書きたい物を書く」
 作者のそんな気概を感じるのです。

 肝心の文面は、しっとりとしていて美しささえ感じました。「詩的」と表現しても問題ないと思います。一人称なんですけどね。圧倒的でいて、どこかフワフワとした不思議な世界観が構築されています。

 千羽鶴と云う「死へのタイムリミット」が迫る中、明らかになる真実に驚かされました。まだ投稿途中という事も有り、全ては語られていないはずです。それでも衝撃を受けました。

 『なろう』で流行らない題材だからこそ、お読み頂きたい。その為、レビューさせて頂きました。

 ―――フワフワとして重い。

 そんな矛盾を感じて下さい。

 

 
レビュー作品千羽鶴千羽稲穂完結済 / 全21エピソードヒューマンドラマ[文芸]
物語は、例え戦争中であっても終始和やかで暖かい感じで進んでいく印象を受けます。

それはきっと、主人公を含めて登場人物のほとんどが“最適解を探している”からの様な気がします。
悪役でも、意外と完全に私利私欲のためって言う人はいなくて、自分が考える選択肢以外に対しても寛容であると言うか。

それを引き出しているのが主人公の交渉術や情報収集力、それらを含めた男としての“器”なのだと思います。
常に相手の立場に立とうとしますし、その為の情報を得るまでは動かないとか、理想のリーダーだと思います。

強さにものを言わせてぶっ飛ばして回る物語よりもこう言う物語の方が、読み手に違和感を感じさせないために先回りして書く能力が必要だと思いますが、その辺りも非常に巧みで、引っかかる事なく読み進められます。

今後の展開が楽しみです。
レビュー作品人狼への転生、魔王の副官漂月完結済 / 全415エピソードハイファンタジー[ファンタジー]
精力転生の大ファンで、今回紳士先生が新たな作品を書き始めたということで読ませていただきました。

下ネタの弾数自体は精力転生のほうが多いですが、切れ味は変わらずです。精力転生が一人漫才だとすると、こちらは全登場人物による壮大なる勘違い下ネタコント。出てくるキャラたちが漏れなく変態ばかりで、紳士先生の引き出しの多さが光ります。

なんとなく第5話で完結してる風になってますが、まだ続きますよね!?精力転生もこちらもドンドン更新してほしいです!

(何かしら下ネタを盛り込もうと思ったが思いつかず。。、)
レビュー作品辺境伯は本当の自分を愛されたいのに紳士連載中 / 全25エピソードコメディー[文芸]
豊臣秀吉の息子、秀頼に乗り移った主人公が、どう豊臣家を存続させるか、と言う物語。
大河ドラマ「真田丸」もあるのでタイミングも良いかも知れませんね。

フィクションですが、敵味方関係なく、歴史上の人物をとてもリスペクトしていることを感じます。
知らなかった武将でも、カッコ良く描かれているのでより深く知りたくなります。

ただ、登場人物が非常に多く、名前の漢字が読めなかったりとかもあって、読み進める中で“ん?この人はどの人だっけ?”と思う事もしばしばです…。

歴史に全く興味がない人は楽しめないでしょうし、逆にスゴく詳しい人も、色々引っかかってしまって楽しめないかも知れません。

僕は、適度に歴史好きですが詳しくはないので、登場人物を調べたり遡って読み返したりしつつも、楽しく読むことが出来ています。

通勤中にサクッと読むと言うよりは、読み始めるのに若干“気合い”が必要な作品かも知れません。
本作品が、なろうに存在する多数のチート系ファンタジーと一線を画するのは主人公の性質によるもの。

主人公は40代らしくある程度成熟した精神を持つ。特に、異なる価値観を持つ他者を安易に見下したりしないところに好感が抱ける。礼節をわきまえ他者を尊重しつつも、大きな目標に向けて困難を乗り越える姿は素直に応援したくなる。

普通の人間らしく、能力不足な面や政治に不慣れなところを見せる主人公を支えるのはモーラ、セダム、クローラ、イルド、エリザベル、レイハ、レードなどの多くの仲間たち。できることは異なるがそれぞれに重要な役割を担う。特にイルド、モーラの親子は居なくなった状況が想像できないぐらいの働きぶり。

チート系主人公のエゴや価値観の押し付けには食傷気味な方、主人公賛歌な小説にうんざりしている方、性格の悪い登場人物に辟易してる方、ぜひこの小説を読んでいただけたらと思います。
レビュー作品マジックユーザー TRPGで育てた魔法使いは異世界でも最強だった。三河宗平連載中 / 全240エピソードハイファンタジー[ファンタジー]
本編から来ました(*´ω`*)
エリー様がコスする姿が思い浮かんでニヤニヤが止まらないクリスマスストーリーです♪作者さまの読者愛を感じずにはいられない番外編、もちろん初めての方も楽しめる内容で間違いないです(。・ω・。)
これから2人の愛は盛り上がりをみせるのか…!?本編と同時更新中のアラン編も合わせて読むとニヤニヤ3倍増し♡いつ読みに来てもクオリティー高しで大満足な作品です♪
レビュー作品恋するプリンセス ~エリー王女のクリスマス~田中桔梗完結済 / 全12エピソード異世界[恋愛]