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作者:間咲正樹/作品情報/Nコード:N0109HN
短編 |
「富田、聞いてくれ、俺は遂に世紀の大発明をしてしまったぞ」
「はぁ? 冗談は顔だけにしてくれませんか部長? どーせまた子どもすら騙せないレベルの子ども騙しなんでしょ? この前なんてカチューシャに竹とんぼを付けただけのものを、タケコプターだってドヤ顔で言ってましたよね? 高校生にもなって恥ずかしくないんですか? それとも地球を温暖化から救うために、場の空気を冷やす研究でもしてるんですか?」
いつもながらの部員が俺と富田の二人しかいない、科学部の部室。
そこにこれまたいつもながらの富田の毒舌が響き渡る。
まったく、こいつも黙っていれば可愛い顔してるんだがな。
まあ、だがそんな態度を取ってられるのも今のうちだけだぞ、富田。
「今回こそは正真正銘、マジモンの大発明だ!」
「――? 何ですか、これ?」
俺は富田の目の前に、小瓶に入った透明な液体を置いた。
「ふふふ、これはな――惚れ薬さ!」
「は、はあああ!?」
富田はただでさえ大きいくりっとした目を更に見開き、口をあんぐりと開けた。
「これを飲んだ人間は、最初に目にした人間のことを好きになってしまうのさ!」
「いやいやいや、いくら何でもラノベの読みすぎじゃないですか部長? そんなのIQピテカントロプス並みの部長に作れるわけないじゃないですか? イタい妄想は部長の黒歴史ノートの中だけに留めておいてくれませんかね?」
「おやおや? さてはお前、これを飲むのが怖いんだな?」
「なっ!?」
瞬間、富田の額にドデカい怒りマークが浮かぶ。
「心の底ではこれが本物かもしれないと思ってるんだろ? これを飲んで俺に惚れちゃうのが怖いんだ。だからそうやって何とか飲まない方向に話を持ってこうとしている。違うか?」
「ぜ、全ッッ然違いますよッ!? だーれが部長のヘッポコ発明品なんかを怖がるもんですかッ! ――いいですよ、飲めばいいんでしょ飲めば! これをインチキだって証明して、二度と立ち直れないくらい罵声を浴びせてやりますからねッ!」
「ふふふ、楽しみにしているよ」
ジャンル:現実世界〔恋愛〕キーワード: BK小説大賞 ギャグ ハッピーエンド スクールラブ ESN大賞8 ツンデレ 青春/高校生 男主人公/一人称 短編/日常/ラブコメ 学園/学校/学生 純愛/溺愛/じれじれ 女子高生/美少女 ネトコン13感想 最終更新日:2022/03/04 21:02 読了時間:約5分(2,052文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 5件 総合ポイント: 1,902 pt ブックマーク: 102件 評価人数: 188 人 評価ポイント: 1,698 pt |
作者:本町かまくら/作品情報/Nコード:N7446HJ
短編 |
文化祭にて。俺はミスコン一位を取った真白さんにステージ上で公開告白をした。ゴクリと唾を飲みこみ、真白さんの言葉を待つ。
「わ、私は……」
瑞々しい唇から言葉がかすかに漏れ、思わず下唇を噛んだその時。
「――ちょっと待ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
響く声。
きっと俺の告白にたまらず、真白さんのファンが参入してきたに違いな……え? 引き留められてるの、俺ですか?
ジャンル:現実世界〔恋愛〕キーワード: ラブコメ ギャグ極振り ドタバタ 何ですか、これ 照明班キレキレ 文化祭 公開告白 最終更新日:2021/12/23 19:11 読了時間:約7分(3,100文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 3,732 pt ブックマーク: 230件 評価人数: 382 人 評価ポイント: 3,272 pt |
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