作者:間咲正樹/作品情報/Nコード:N6056JR
短編 |
俺の学校には加藤来音先輩という、読モをやっている超絶美人のギャルがいる。
オタクの俺からすれば加藤先輩は別次元の存在で、俺と加藤先輩の人生が交わることなど、一生ないと思っていた。
――だが、まさか親の再婚で、加藤先輩が義理の姉になるとは……!
ジャンル:現実世界〔恋愛〕キーワード: ハッピーエンド スクールラブ ESN大賞8 オタクに優しいギャル 純愛/溺愛/じれじれ 美少女/美女 男主人公/一人称 ライトノベル 現実世界恋愛小説 ほのぼの/コメディー ラブコメ/短編/日常 現代(モダン) 高校生/青春 学園/学校/学生 ネトコン13感想 R15 最終更新日:2024/11/08 21:00 読了時間:約16分(7,590文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 1,188 pt ブックマーク: 86件 評価人数: 116 人 評価ポイント: 1,016 pt |
作者:間咲正樹/作品情報/Nコード:N4198JO
短編 |
俺は持ちネタである「ブイブイヤッホー!」というギャグで、いつもクラスを沸かせている。
そんなある日の放課後。
廊下でこちらに向かって歩いて来る友達に、曲がり角の陰から不意打ちでブイブイヤッホーを放ったところ、そこにいたのは、氷の女王の異名を持つ氷川さんだった――!
――だが。
「私を、熱森君の弟子にしてもらいたいの! 私に、ブイブイヤッホーを伝授してくださいッ!」
「……なっ」
それがキッカケで、何故か氷川さんは俺の弟子になりたいと言い出し……!?
ジャンル:現実世界〔恋愛〕キーワード: ハッピーエンド スクールラブ ESN大賞8 氷の女王/美少女 ラブコメ/じれじれ 純愛/青春 男主人公/一人称 現実世界恋愛小説 エンターテイメント ほのぼの/コメディー 短編/日常 現代(モダン) 女子高生/高校生 学園/学校/学生 ネトコン13感想 最終更新日:2024/10/04 21:01 読了時間:約14分(6,797文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 3件 総合ポイント: 534 pt ブックマーク: 24件 評価人数: 57 人 評価ポイント: 486 pt |
作者:間咲正樹/作品情報/Nコード:N9051JM
短編 |
「えー、今日は転校生を紹介する。さあ、自己紹介して」
「は、はい、田中実といいます。よろしくお願いします」
「「「よろしくー!」」」
ホッ、よかった。
みんなイイ人っぽくて。
初めての転校で内心凄く不安だったけど、これならやっていけそうだ。
「田中の席は窓際の一番後ろの席だ」
「あ、は……い!?」
その時だった。
僕の目は、僕の席の隣に座っている、一人の女の子に釘付けになった。
その子がまるで絵画に描かれている女神みたいに綺麗だったのもあるが、それ以上に僕を驚かせたのは、その子が鋭い二本の角が生えた兜を被り、背中には真っ赤なマントを羽織っていることだ。
どこの覇王様ですか!?!?!?
ジャンル:現実世界〔恋愛〕キーワード: ハッピーエンド スクールラブ ESN大賞8 美少女/女子高生 じれじれ 青春/短編/日常 男主人公/一人称 ライトノベル 現実世界恋愛小説 ほのぼの/コメディー ラブコメ/ギャグ 現代(モダン) 高校生/純愛 学園/学校/学生 ネトコン13感想 最終更新日:2024/09/20 21:07 読了時間:約11分(5,001文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 3件 総合ポイント: 1,056 pt ブックマーク: 36件 評価人数: 115 人 評価ポイント: 984 pt |
作者:間咲正樹/作品情報/Nコード:N1751JM
短編 |
「でね、その従姉妹の家で飼ってる猫ちゃんが、警戒心が強くてなかなか僕に懐いてくれないんだけど、おやつをあげた時だけはすぐ近寄って来て、夢中で食べてくれるのが、凄く可愛いんだよ」
「……そうですか」
子爵令嬢のレジーナは、貴族学園のクラスメイトである、伯爵令息のエドガーに片想いをしている。
だが、エドガーのことがあまりに好きすぎるあまり、エドガーの前だと緊張して上手く喋れなくなってしまうレジーナ。
「おっと、もうこんな時間か。実は今日から数日、叔母の経営しているお店を手伝う約束をしていてね。僕はお先に失礼するよ。また明日ね、レジーナ」
「あ、はい。ごきげんよう、エドガー様」
このままではいけないと、何とか悩みを解決するため、放課後レジーナは藁にも縋る思いでとある占いの館に入った。
すると――。
「あ、いらっしゃいま……せ!?」
「……?」
仮面を被った店主らしき人物が、レジーナの顔を見るなり露骨に狼狽えた。
ジャンル:異世界〔恋愛〕キーワード: ハッピーエンド スクールラブ ESN大賞8 アイリスIF6大賞 純愛/溺愛 イケメン じれじれ 青春/短編/日常 女主人公/一人称 ライトノベル 異世界恋愛小説 ほのぼの/コメディー ラブコメ/ギャグ 学園/学校/学生 ネトコン13感想 最終更新日:2024/09/13 21:04 読了時間:約10分(4,968文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 3件 総合ポイント: 2,026 pt ブックマーク: 87件 評価人数: 217 人 評価ポイント: 1,852 pt |
作者:間咲正樹/作品情報/Nコード:N6510JL
短編 |
俺のクラスには東宝院さんという、異世界恋愛小説に出てくる悪役令嬢みたいなお嬢様がいる。
東宝院さんには安土という御曹司の許嫁がいるのだが、ある日東宝院さんが、無実の罪で安土に婚約破棄されてしまい……!?
ジャンル:現実世界〔恋愛〕キーワード: ハッピーエンド スクールラブ ESN大賞8 悪役令嬢/婚約破棄 ざまぁ/ざまあ 美少女/女子高生 青春/短編/日常 男主人公/一人称 ライトノベル 現実世界恋愛小説 ショートショート ラブコメ/高校生 現代(モダン) 学園/学校/学生 ネトコン13感想 最終更新日:2024/09/06 21:02 読了時間:約12分(5,969文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 3件 総合ポイント: 2,654 pt ブックマーク: 146件 評価人数: 284 人 評価ポイント: 2,362 pt |
作者:間咲正樹/作品情報/Nコード:N5795JK
短編 |
「り、理佳子……」
「――!」
彼女である理佳子に、用事があるから行けないと断られた夏祭りの会場。
そこで俺は、二年の藤島先輩と手を繋ぎながら歩いている、派手な浴衣姿の理佳子と遭遇してしまった。
あまりの光景に、脳が現実を受け入れることを拒否している。
全身の血が冷水に変わったんじゃないかというくらい寒気がする。
それなのに心臓だけは、ドクドクと今にも爆発しそうなほど早鐘を打っているのだ。
う、噓だよな理佳子……。
これは、何かの間違いだよな、理佳子……!
「あーあ、まさかここで康太くんと会っちゃうかぁ」
「……!」
が、当の理佳子は、まるで授業中に先生から問題を解いてみろと指名された時みたいな、気だるげな態度を取っている。
そ、それが、浮気現場を見られた第一声かよ……!
こうして最悪な形で彼女にフラれた俺は、もう二度と恋愛なんかしないと、心に誓ったのである――。
「あれぇ? う~んと、おっかしいなぁ~?」
「……!」
そして季節は巡って春。
二年生になった俺が、いつものように放課後部室に向かっていると、廊下のド真ん中でうろうろしている女の子がいた。
これが同じ部活の後輩になる、宮永さんとの出会いだった――。
ジャンル:現実世界〔恋愛〕キーワード: ハッピーエンド スクールラブ ESN大賞8 ラブコメ/じれじれ 美少女/女子高生 ざまぁ/ざまあ 青春/短編/日常 男主人公/一人称 ライトノベル 現実世界恋愛小説 ほのぼの/コメディー 現代(モダン) 高校生/純愛 学園/学校/学生 ネトコン13感想 最終更新日:2024/08/23 21:01 読了時間:約17分(8,335文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 5件 総合ポイント: 1,530 pt ブックマーク: 83件 評価人数: 163 人 評価ポイント: 1,364 pt |
作者:間咲正樹/作品情報/Nコード:N2673JJ
短編 |
もしも前世が勇者だったらどうする?
ジャンル:現実世界〔恋愛〕キーワード: ハッピーエンド スクールラブ ESN大賞8 アイリスIF6大賞 勇者/チート 女子高生/美女 ラブコメ/じれじれ 男主人公/一人称 現実世界恋愛小説 ほのぼの/コメディー 青春/日常/短編 バトル 現代(モダン) 学園/学校/学生 ネトコン13感想 異世界転生 最終更新日:2024/08/09 21:02 読了時間:約15分(7,329文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 3件 総合ポイント: 1,216 pt ブックマーク: 54件 評価人数: 128 人 評価ポイント: 1,108 pt |
週末は長年片想いしている幼馴染の誕生日。それまでには何とか恋人同士になって、誕生日は彼氏としてお祝いしたい。でも俺が告白しようとするたび、何故か幼馴染は話題を逸らす。あれ?ひょっとして俺、嫌われてる?
作者:間咲正樹/作品情報/Nコード:N8192JH
短編 |
「でね、昨日観た『馬シャーク』っていう映画が、超傑作だったの! だって上半身が鮫で、下半身が馬の化け物なんだよ!? そんなの最強に決まってるじゃん!」
「何だその小2男子が考えたみたいな設定は」
とある放課後。
俺は今日も幼馴染の乃愛(のあ)と二人で、家路を歩いていた。
乃愛はB級映画が大好きで、自分が観た映画をこうやってよく俺に話してくる。
その様がまるで気ままに甘えてくる猫のようで、何とも微笑ましい。
「絶対面白いからさ、今度岳(がく)も一緒に観ようよ!」
「ああ、いいよ。――ところで乃愛、今週の土曜日は、お前の誕生日だよな?」
「――!」
俺は心の中だけで一つ深呼吸してから、切り出した。
「あ、ああ~、そういえばそうだっけ? アハハ、すっかり忘れてたな」
乃愛はポニーテールの髪をプラプラと揺らしながら、頭を掻く。
まったく、こいつは。
――まあいい。
「――乃愛、お前に大事な話があるんだ」
「……!」
俺は真剣な顔で、乃愛に向き合う。
――俺は子どもの頃からずっと、乃愛のことが好きだった。
しかしなかなか勇気が持てず、告白できないままこの歳まで来てしまった。
――だが、今年の乃愛の16歳の誕生日だけは、どうしても彼氏としてお祝いしたい!
そのためには、今この時、告白するしかない――!
さあ、今こそ一生分の勇気を振り絞る時だ、俺ッ!
「――乃愛、実は俺は、前からお前のことが――」
「ちょっ!? ストップ!!」
「……え?」
の、乃愛?
「あっ、そういえば私、用事あるんだった! 悪いけど先帰るね! またね、岳!」
「えっ!? お、おい、乃愛!?」
乃愛は目にも止まらぬ速さで、ピューッと走り去ってしまったのであった。
……えぇ。
ジャンル:現実世界〔恋愛〕キーワード: ハッピーエンド スクールラブ ESN大賞8 じれじれ/青春 幼馴染/幼なじみ 現実世界恋愛小説 男主人公/一人称 ライトノベル ほのぼの/コメディー 日常/短編/高校生 初恋/純愛/ラブコメ 美少女/女子高生 現代(モダン) 学園/学校/学生 ネトコン13感想 最終更新日:2024/07/26 21:01 読了時間:約7分(3,082文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 2件 総合ポイント: 1,470 pt ブックマーク: 101件 評価人数: 151 人 評価ポイント: 1,268 pt |
作者:間咲正樹/作品情報/Nコード:N8957JA
短編 |
俺は小学五年生の妹の瑠玖(るく)のことを、この世の誰よりも愛している――。
だが、あろうことか俺の瑠玖に、彼氏が出来てしまったらしい……!
絶対に許せない……!!
何としても別れさせなくては――!
そう思い二人のデートを尾行していた俺だが、そこで瑠玖の彼氏の姉が、クラスメイトで氷の女王の異名を持つ、宗像(むなかた)さんだということが発覚し……!?
ジャンル:現実世界〔恋愛〕キーワード: ハッピーエンド スクールラブ ESN大賞8 氷の女王/じれじれ 青春/短編/日常 男主人公/一人称 ライトノベル 現実世界恋愛小説 ほのぼの/コメディー ラブコメ/ギャグ 美少女/女子高生 現代(モダン) 高校生/純愛 学園/学校/学生 ネトコン13感想 最終更新日:2024/07/12 21:01 読了時間:約14分(6,970文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 3件 総合ポイント: 1,372 pt ブックマーク: 72件 評価人数: 138 人 評価ポイント: 1,228 pt |
作者:間咲正樹/作品情報/Nコード:N7777IW
短編 |
「続きましてスポーツです。ついにショータニがやりました。日米通算──」
とある朝。
食パンを齧りながら、ぼんやりとニュースを眺める。
だが別に、ニュース自体に興味があるわけではない。
今時ニュースなんて、SNSのタイムラインを見てれば事足りる。
それより俺が見たいのは――。
「それでは占いのコーナーです」
キタ!
俺の目当てはこの、占いコーナーだ。
ふむ、牡羊座の俺は八位か。
まあ、俺の順位はどうでもいいんだ。
「六位、乙女座。中途半端はやめて大胆にいきましょう。ラッキーアイテムは中華料理のぬいぐるみです」
よし、確認完了。
乙女座は六位ね。
俺はパンの最後の一切れを飲み込み、「行ってきまーす」と声を上げて家を出た。
「うんしょ、うんしょ」
「――!」
十字路の手前で、大きなぬいぐるみを抱えた女の子の背中が見えた。
――クラスメイトの中川さゆりさんだ。
「おはよう、中川さん」
急いで駆け寄り、中川さんの隣に並ぶ。
「おはよ、勇君」
素っ気なくも挨拶を返してくれる中川さんは、今日も可愛い。
サラサラの長い黒髪に、小動物を彷彿とさせる小柄な体型。
見ているだけで癒される。
「中川さん、その〜……小籠包かな、それは?」
クッションほどの大きさがある、小籠包の形をしたぬいぐるみ。
よくそんなの持ってたね?
「別に」
頬を桃色に染めながら、そっぽを向く中川さん。
まるでツンデレな子猫みたいだ。
いとおかし。
※コラボ作品です。
【原案】しいたけ
【文】間咲正樹
ジャンル:現実世界〔恋愛〕キーワード: じれじれ/高校生 ツンデレ ハッピーエンド 青春/短編/日常 男主人公/一人称 ライトノベル 現実世界恋愛小説 エンターテイメント ほのぼの/コメディー ショートショート ラブコメ/純愛 美少女/女子高生 現代(モダン) 学園/学校/学生 スクールラブ 最終更新日:2024/05/24 21:01 読了時間:約14分(6,859文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 2件 総合ポイント: 752 pt ブックマーク: 31件 評価人数: 76 人 評価ポイント: 690 pt |
作者:間咲正樹/作品情報/Nコード:N3304IZ
短編 |
「なあなあ、これからみんなでカラオケでも行こーぜ」
「「「いいねー!」」」
とある放課後。
今日も陽キャの坪井が、同じく陽キャの連中をカラオケに誘っている。
まったく、なんで陽キャはこんなにカラオケが好きなのだろうか?
「ねえ、音霧さんも一緒に行こーよ」
――!
坪井が音霧さんのことも誘いやがった。
だが――。
「ごめんなさい、私これから、用事あるから」
「――! そ、そっか」
フッ、ほらな。
やっぱり断られた。
音霧さんは男女ともに魅了する、絶世の美貌を誇っていながらも、誰に対しても常に冷たい態度しか取らないことから、『氷の女王』と呼ばれている孤高の存在。
お前みたいなチャラい男の誘いになんて、乗るわけがないだろう。
さて、と、こうしちゃいられない。
俺も今日は、大事な用事があるんだ。
鞄を手にした俺は、鼻歌交じりに教室を後にした。
「よし」
自転車でわざわざ隣町までやって来た俺は、とあるファンシーな店の前で自転車を停めた。
この店こそが、俺の目的地である、猫耳メイド喫茶の『ニャッポリート』。
俺はニャッポリートの常連なのである。
今日から新しくバイトで入ったという、新人猫耳メイドのプリンちゃんを指名した俺は、どんな娘が来るかワクワクしながら待つ。
すると――。
「ニャッポリート! ご指名ありがとうございますにゃ! 新人メイドの、プリンですにゃ~。にゃにゃにゃにゃ~ん! ………………あ」
「――!!!」
席に現れたプリンちゃんを見て、俺は思わず絶句した。
何とそれは――氷の女王こと、音霧さんその人だったのである――!
なにィイイイイイイ!?!?!?
ジャンル:現実世界〔恋愛〕キーワード: ハッピーエンド スクールラブ ESN大賞8 氷の女王/猫耳メイド じれじれ 男主人公/一人称 ライトノベル 現実世界恋愛小説 ほのぼの/コメディー 短編/日常/ラブコメ 美少女/女子高生 現代(モダン) 青春/純愛/高校生 学園/学校/学生 ネトコン13感想 最終更新日:2024/05/17 21:02 読了時間:約16分(7,843文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 2件 総合ポイント: 1,820 pt ブックマーク: 108件 評価人数: 185 人 評価ポイント: 1,604 pt |
作者:間咲正樹/作品情報/Nコード:N5142IY
短編 |
「でね、その従姉妹の家で飼ってる猫ちゃんが、凄く警戒心が強くてなかなか私に懐いてくれないんだけど、おやつをあげた時だけはすぐ近寄って来て、夢中で食べてくれるのが、超可愛いの!」
「……そうか」
とある放課後の教室。
そこで俺はいつものように、隣の席の朝比奈と二人で、世間話に興じていた。
……嗚呼、今日も朝比奈は可愛い。
小動物を彷彿とさせる、小柄な身体とくせっ毛の髪。
いつもニコニコ笑っている、太陽みたいな明るい性格。
朝比奈は元来口下手でコミュ障な俺に、唯一優しく話し掛けてくれた、天使のような存在だった。
そんな俺が朝比奈に分不相応な恋心を抱いてしまったのは、言わば必然だったのだと思う。
「……あー、ごめんね田村くん、また私ばっか喋っちゃって」
「……いや」
そんな、気にしないでくれよ朝比奈。
俺は朝比奈が楽しそうに話しているのを見てるだけで、赤スパを投げたいくらい心が満たされてるんだから……。
「私なんかと喋ってても、田村くんは楽しくないよね……」
「――!?」
朝比奈!?
いつも笑顔を絶やさない朝比奈が、目に見えてしょぼんとしてしまった。
嗚呼、違うんだ朝比奈ッ!
俺はただ口下手なだけで、楽しくないから話さないわけではないんだッ!
「あっ、もうこんな時間。私、家の手伝いしなきゃいけないから、先帰るね。またね、田村くん」
「……あ、あぁ」
何か言わなきゃという焦燥感に駆られたものの、結局喉から言葉は出ないまま、寂しそうに一人帰って行く朝比奈の背中を、俺はただぼんやりと眺めていた――。
「……はぁ」
その後俺は、藁にも縋る思いで、隣町にある占いの館で俺と朝比奈の相性を占ってもらうことにした。
「す、すいません」
勇気を出して仰々しい扉を開けると、店内は間接照明でいかにもオカルティックな空気を演出していた。
「あっ、いらっしゃいま……せッ!?」
「?」
狭い店内の中心に座っていた占い師風の人物が、俺の顔を見るなり、露骨に狼狽えた素振りを見せた。
占い師さんは顔を物々しい仮面で隠しており、声もボイスチェンジャーで加工しているので性別すら不明だが、体格的におそらく女性だろうと思われた。
「あのー、俺の顔に何かついてますか?」
「い、いえいえいえいえいえ! 何でもありません! ど、どうぞお掛けください!」
ジャンル:現実世界〔恋愛〕キーワード: ハッピーエンド スクールラブ ESN大賞8 美少女/女子高生 じれじれ 青春/短編/日常 男主人公/一人称 ライトノベル 現実世界恋愛小説 ほのぼの/コメディー ラブコメ/ギャグ 現代(モダン) 純愛/高校生 学園/学校/学生 ネトコン13感想 最終更新日:2024/05/03 21:01 読了時間:約14分(6,678文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 3件 総合ポイント: 1,968 pt ブックマーク: 132件 評価人数: 194 人 評価ポイント: 1,704 pt |
作者:間咲正樹/作品情報/Nコード:N2329IT
短編 |
「ねえねえ、星凪さんはさ、好きな人いないの?」
「え? す、好きな人?」
「「「――!!」」」
とある昼休み。
ゴシップ好きで有名な黒川さんが、星凪さんに唐突にそう尋ねた。
その瞬間、クラス中の男子から息を吞む気配がした。
さもありなん。
星凪さんはクラス一の美少女で、大半の男子は星凪さんに片想いしていると言っても過言ではない。
その星凪さんに、好きな男がいるか否かという質問なのだ。
そりゃ気にならないほうが噓ってものだろう。
「う……うん。いないことも……ないような」
「「「っ!!?」」」
男子たちに電流走る――。
いた……、星凪さんに、好きな男が――!(倒置法)
これは世界を揺るがしかねない大事件だ。
今までまったくそんな素振りは見せなかったというのに。
やはり星凪さんも年頃の女の子。
そりゃ好きな男の一人や二人、いて当たり前だよな。
だがこうなると、俄然誰がその相手かというのが気になってくるが――。
「えー! そうなんだー! ねえねえ、誰か教えてよ、教えてよー!」
「そ、それは、流石にここじゃ……」
うん、そりゃそうだ。
こんなクラス中の人間が聞き耳を立ててるところじゃ、言えるわけないよな。
「あー、そっかー。じゃあゲームしようよ! 今から私が、『はい』か『いいえ』で答えられる質問を4回だけするから、それで星凪さんの恋の相手が誰か推理するよ! それならいいでしょ?」
ジャンル:現実世界〔恋愛〕キーワード: ハッピーエンド スクールラブ ESN大賞8 女子高生/美少女 じれじれ 青春/短編/日常 男主人公/一人称 現実世界恋愛小説 ほのぼの/コメディー ショートショート ラブコメ/純愛 現代(モダン) 高校生 学園/学校/学生 ネトコン13感想 最終更新日:2024/03/22 21:03 読了時間:約4分(1,909文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 4件 総合ポイント: 3,752 pt ブックマーク: 239件 評価人数: 369 人 評価ポイント: 3,274 pt |
作者:間咲正樹/作品情報/Nコード:N1780IR
短編 |
俺がこの高校に入部して、早や二ヶ月。
そろそろみんながどれくらい親しくなったか確かめるためと言って、担任の先生が、『一人三問、自分に関するクイズをみんなで出し合う』というレクレーションを開いたのだが、俺のように未だに友達が一人もいないボッチ男には、ハッキリ言って拷問以外の何物でもない。
そんな中、クラス中の視線を一身に受けているのは、『氷の女王』の異名を持つ雪村さん。
雪村さんは男女問わず魅了する絶世の美貌を持っているにもかかわらず、普段は誰かと会話することは滅多になく、いつも教室で一人本を読んでいる、孤高の存在。
それだけに、雪村さんがどんな答えを書くのかが一番の注目ポイントだったのだが、雪村さんはここまで出された問題全てに対して、『わかりません』としか答えていなかった――。
「よし、では、次は福永の番だな」
「あ、は、はい」
そして遂に、俺が問題を出す番がきてしまった。
だが、大丈夫。
俺は無難な問題を用意してきたからな。
その問題とは――。
「で、では、第一問です。俺の身長は、何センチでしょうか?」
これである。
これなら大体見た目で、誰でも何となくはわかるからな。
因みに答えは173.4センチ。
まあ、雪村さんの答えは、どうせ今回も『わかりません』なんだろうが……。
――が、何と雪村さんが出した答えは、『173.4センチ』で……!?
ジャンル:現実世界〔恋愛〕キーワード: ハッピーエンド スクールラブ ESN大賞8 ラブコメ/純愛 美少女/女子高生 じれじれ/高校生 青春/短編/日常 男主人公/一人称 ライトノベル 現実世界恋愛小説 ほのぼの/コメディー 現代(モダン) 学園/学校/学生 ネトコン13感想 最終更新日:2024/03/08 21:07 読了時間:約8分(3,643文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 3件 総合ポイント: 4,140 pt ブックマーク: 259件 評価人数: 404 人 評価ポイント: 3,622 pt |
作者:間咲正樹/作品情報/Nコード:N6576IQ
短編 |
「実は俺は、NTR属性を持っているんだ!」
「…………ん?」
「俺は、NTRれることに快感を覚える、生粋のNTR男なんだよッ!!」
「先輩ッ!?!?」
同じソフトテニス部の尊敬する阿藤(あとう)先輩から、突然衝撃のカミングアウトをされた俺。
「だから俺から――妹の麻里子(まりこ)を寝取ってほしいんだッ!」
「――!!?」
阿藤先輩の妹であり、ソフトテニス部のアイドル的な存在でもある阿藤麻里子さんは、重度のブラコンで、阿藤先輩のことが大好き。
そんな妹のことを、阿藤先輩も溺愛している。
だが、生粋のNTR男である阿藤先輩は、俺に妹を寝取ってほしいと懇願してきたのであった――。
ジャンル:現実世界〔恋愛〕キーワード: ハッピーエンド スクールラブ ESN大賞8 美少女/女子高生 青春/短編/日常 男主人公/一人称 ライトノベル 現実世界恋愛小説 ほのぼの/コメディー ラブコメ/ギャグ 現代(モダン) 高校生/じれじれ 学園/学校/学生 ネトコン12感想 ネトコン13感想 R15 最終更新日:2024/02/23 21:04 読了時間:約10分(4,930文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 3件 総合ポイント: 938 pt ブックマーク: 61件 評価人数: 96 人 評価ポイント: 816 pt |
作者:間咲正樹/作品情報/Nコード:N8799IP
短編 |
「もう別れよ、アタシたち」
「――!!」
平凡な高校生男子の俺は、一週間前から付き合い始めたギャルの枢辺(くるるべ)さんから、唐突にそう告げられた。
あまりに理不尽な展開に理由を問い詰めると、何と俺への告白は『噓告白』で、最初から俺を弄ぶのが目的だったという……。
「そういうわけだから、明日からもう話し掛けないでね、マジキモいから。じゃーねー」
「あ……あぁ……。ああああああああああああああああ!!!!!!!」
――こうして人生に絶望した俺は、山奥の崖から飛び降り、自ら命を絶つことに。
だが、崖から飛び降りた、その刹那――。
「――佐川(さがわ)君ッ!!」
「っ!!?」
『氷の女王』の異名を持つ、クラスメイトの源城(みなしろ)さんが、俺の手を掴み――!?
ジャンル:現実世界〔恋愛〕キーワード: ハッピーエンド スクールラブ ESN大賞8 ざまぁ 美少女/女子高生 ラブコメ/じれじれ 青春/日常/短編 男主人公/一人称 ライトノベル 現実世界恋愛小説 ショートショート 現代(モダン) 高校生/ざまあ 学園/学校/学生 ネトコン13感想 R15 残酷な描写あり 最終更新日:2024/02/02 21:02 読了時間:約17分(8,258文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 2件 総合ポイント: 896 pt ブックマーク: 50件 評価人数: 101 人 評価ポイント: 796 pt |
作者:間咲正樹/作品情報/Nコード:N2404IO
短編 |
「ごめんね下井(しもい)君、待った?」
「い、いや、俺も今来たとこだよ」
文化祭当日。
ドキドキしながら自分の教室の前で竜田(たつた)さんを待っていると、メイド服に身を包んだ竜田さんが現れたので、心拍数が更に53万くらい上がった。
竜田さんのクラスの出し物がメイド喫茶だというのは聞いていたが、頭の中でどれだけ思い描いていたメイド姿よりも、実物は可愛かった。
自分の想像力の乏しさを、改めて実感する。
「じゃあ時間もあまりないし、早速回ろっか」
「うん」
竜田さんと並んで歩きながら、俺はそっとポケットの中のシールの感触を確かめる。
同じ文芸部の竜田さんに片想いして早や半年。
何度もチャンスはありながらも、今まで告白できずにいたヘタレな俺だが、今日こそは決めてみせる!
そのためには、このハート型のシールが必要不可欠。
うちの高校には、代々『文化祭当日好きな人に気付かれずに、身体のどこかにハート型のシールを貼れたら両想いになれる』というジンクスがあるのだ。
毎年何組かは、このジンクスのお陰でカップルが誕生しているらしい。
だからこそ俺は何としても、今日中に竜田さんの身体にシールを貼らなければいけないのだ――!
※「なろうラジオ大賞5」の参加作品です。
ジャンル:現実世界〔恋愛〕キーワード: ハッピーエンド スクールラブ ESN大賞8 青春/短編/日常 男主人公/一人称 ライトノベル 現実世界恋愛小説 ほのぼの/コメディー ラブコメ/純愛 美少女/女子高生 現代(モダン) 高校生/じれじれ 学園/学校/学生 ネトコン13感想 最終更新日:2023/12/22 21:02 読了時間:約2分(1,000文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 3件 総合ポイント: 664 pt ブックマーク: 28件 評価人数: 68 人 評価ポイント: 608 pt |
作者:間咲正樹/作品情報/Nコード:N1604IN
短編 |
高校生男子の鴨川洋一(かもがわよういち)は、累計発行部数50万部を突破している人気ラノベ、 『防犯ブザーと伊達メガネ』の作者、『タラコ紳士』である。
だが洋一は、自分が『タラコ紳士』だということを、クラスの誰にも言えないでいた。
何故なら『防犯ブザーと伊達メガネ』のヒロインは小学五年生の女の子で、しかもそのヒロインのモデルは、クラスメイトで新人アイドル声優でもある姫島(ひめじま)さんだからだ――。
もしも密かに姫島さんを小学五年生女子のヒロインのモデルにしていることがクラスメイトにバレたら、ロリコンストーカー野郎のレッテルを貼られることは必至――。
だからこそ洋一は、『タラコ紳士』であることを、何としても隠し通さねばならないのだった。
――だがそんなある日、ふとしたことから、クラスメイトに洋一の正体がバレてしまい……!?
ジャンル:現実世界〔恋愛〕キーワード: ハッピーエンド スクールラブ ESN大賞8 ロリ/美少女 青春/短編/日常 男主人公/一人称 ライトノベル 現実世界恋愛小説 ほのぼの/コメディー ラブコメ/ギャグ 現代(モダン) 高校生/女子高生 学園/学校/学生 じれじれ ネトコン13感想 最終更新日:2023/11/24 21:02 読了時間:約13分(6,478文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 5件 総合ポイント: 1,382 pt ブックマーク: 96件 評価人数: 135 人 評価ポイント: 1,190 pt |
作者:間咲正樹/作品情報/Nコード:N3246IM
短編 |
「ハァ……、ハァ……!」
とある放課後の帰り道。
人気のない河川敷の高架下まで来たところで、いつもの発作が起きた。
だが、ここまで酷いのは初めてだ……。
全身から脂汗が噴き出て、視界が歪む。
「うっ……があああああッ!!」
俺の上の二本の犬歯が伸び、鋭く尖った。
「クッ、クソッ!」
思わず右の拳をコンクリートの壁に打ちつける。
「…………あっ」
すると、壁が拳の形にポッカリと陥没してしまった。
ヤ、ヤバい……。
力が制御できなくなってる……。
――俺は所謂吸血鬼だ。
中世の吸血鬼狩りで大分数を減らした吸血鬼だが、現代でも僅かながらその子孫は残っている。
俺もその一人。
吸血鬼は思春期になると、今の俺のように吸血衝動が抑えられなくなって発作が起きるのだ。
とはいえ、誰かの血を吸って吸血鬼だとバレたら、人間に駆除されるのは必至。
俺は血が吸いたい本能と、吸ってはいけないという理性の間で、板挟みになっていた。
「と、虎木君!?」
「――!!」
その時だった。
聞き慣れたアニメ声がしたので振り返ると、そこにはクラス一の美少女である十文字さんが、大きな瞳を更に見開きながら立ち竦んでいた――。
ジャンル:現実世界〔恋愛〕キーワード: ハッピーエンド スクールラブ ESN大賞8 美少女/女子高生 純愛/初恋/溺愛 チート/ざまぁ 青春/短編/日常 男主人公/一人称 ほのぼの/コメディー ラブコメ/ギャグ 現代(モダン) 高校生/じれじれ 学園/学校/学生 ざまあ ネトコン13感想 R15 最終更新日:2023/11/03 21:14 読了時間:約19分(9,079文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 3件 総合ポイント: 1,750 pt ブックマーク: 127件 評価人数: 168 人 評価ポイント: 1,496 pt |
作者:間咲正樹/作品情報/Nコード:N7979IL
短編 |
「じ、実は私――ずっと理駆(りく)くんのことが好きだったのッ!」
「――!」
とある放課後の校舎裏。
俺は親友である遡螺(そら)の妹の、羽御(うみ)ちゃんから告白された。
――だが俺は、これが噓告白であることを知っている。
昼休みに遡螺から、「羽御が放課後お前に噓告白するぞ」と聞かされていたのだ。
確かに羽御ちゃんはラノベの表紙に載ってるレベルの超絶美少女で、凡人の俺とは住む世界の違う人間。
羽御ちゃんが俺なんかのことを好きになるわけがないから、噓告白だというのもさもありなんといったところだ。
とはいえ、ここで断るのも大人げない。
俺は遡螺に頼まれていた通り、騙されたフリをして羽御ちゃんの告白にOKした。
すると――。
「ほ、本当に!? ――嗚呼、夢みたい。り、理駆くん、大好きだよおおおお!!!」
「っ!?」
羽御ちゃんがガバリと俺に抱きついてきたのである。
んんんんんんんん!?
これ、本当に噓告白だよね!?
ジャンル:現実世界〔恋愛〕キーワード: ハッピーエンド スクールラブ ESN大賞8 美少女/女子高生 高校生/友達の妹 青春/短編/日常 男主人公/一人称 ライトノベル 現実世界恋愛小説 ほのぼの/コメディー ラブコメ/ギャグ 現代(モダン) 学園/学校/学生 純愛/溺愛/じれじれ ネトコン13感想 最終更新日:2023/10/20 21:03 読了時間:約13分(6,399文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 6件 総合ポイント: 4,708 pt ブックマーク: 352件 評価人数: 464 人 評価ポイント: 4,004 pt |
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