[-1-]
作者:間咲正樹/作品情報/Nコード:N3304IZ
短編 |
「なあなあ、これからみんなでカラオケでも行こーぜ」
「「「いいねー!」」」
とある放課後。
今日も陽キャの坪井が、同じく陽キャの連中をカラオケに誘っている。
まったく、なんで陽キャはこんなにカラオケが好きなのだろうか?
「ねえ、音霧さんも一緒に行こーよ」
――!
坪井が音霧さんのことも誘いやがった。
だが――。
「ごめんなさい、私これから、用事あるから」
「――! そ、そっか」
フッ、ほらな。
やっぱり断られた。
音霧さんは男女ともに魅了する、絶世の美貌を誇っていながらも、誰に対しても常に冷たい態度しか取らないことから、『氷の女王』と呼ばれている孤高の存在。
お前みたいなチャラい男の誘いになんて、乗るわけがないだろう。
さて、と、こうしちゃいられない。
俺も今日は、大事な用事があるんだ。
鞄を手にした俺は、鼻歌交じりに教室を後にした。
「よし」
自転車でわざわざ隣町までやって来た俺は、とあるファンシーな店の前で自転車を停めた。
この店こそが、俺の目的地である、猫耳メイド喫茶の『ニャッポリート』。
俺はニャッポリートの常連なのである。
今日から新しくバイトで入ったという、新人猫耳メイドのプリンちゃんを指名した俺は、どんな娘が来るかワクワクしながら待つ。
すると――。
「ニャッポリート! ご指名ありがとうございますにゃ! 新人メイドの、プリンですにゃ~。にゃにゃにゃにゃ~ん! ………………あ」
「――!!!」
席に現れたプリンちゃんを見て、俺は思わず絶句した。
何とそれは――氷の女王こと、音霧さんその人だったのである――!
なにィイイイイイイ!?!?!?
ジャンル:現実世界〔恋愛〕キーワード: ハッピーエンド スクールラブ ESN大賞8 氷の女王/猫耳メイド じれじれ 男主人公/一人称 ライトノベル 現実世界恋愛小説 ほのぼの/コメディー 短編/日常/ラブコメ 美少女/女子高生 現代(モダン) 青春/純愛/高校生 学園/学校/学生 ネトコン13感想 最終更新日:2024/05/17 21:02 読了時間:約16分(7,843文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 2件 総合ポイント: 1,820 pt ブックマーク: 108件 評価人数: 185 人 評価ポイント: 1,604 pt |
作者:間咲正樹/作品情報/Nコード:N2317IK
短編 |
「やっほー、現実世界恋愛おにいちゃん、元気ー?」
「っ! 異世界恋愛ちゃん……」
ここは日本有数の小説投稿サイト『小説家になりまっしょい』――通称『まっしょい』。
そのまっしょいで俺の隣に住んでいる異世界恋愛ちゃんが、突然俺の家に入って来た。
「なんの用かな異世界恋愛ちゃん。ちょっと今は忙しいから、できれば後にしてもらいたいんだけど」
「プププー! またそうやって忙しいアピールしちゃってー。どうせ暇なクセにー」
「くっ……!」
異世界恋愛ちゃんはこれでもかというニヤケ面を浮かべながら、俺を煽ってくる。
この子は本当に……!
「ねえねえところで今日の日間ランキング、現実世界恋愛おにいちゃんは見たー?」
「……ああ、見たよ」
朝昼晩と一日三回、日間ランキングが更新されるたび、欠かさずチェックはしている。
「キャハハ! 見たんだー。現実世界恋愛おにいちゃんの一位の作品、今日も日間ポイントは1000くらいだったよねー」
「……ああ、そうだね」
ここ最近の俺の日間一位は、大体いつもそれくらいだ。
「そっかそっかー。因みにアタシは何ポイントだったか知ってるー?」
「…………1万ポイントでしょ」
「キャハハハハッ!! だーいせーいかーいッ!! つまりアタシと現実世界恋愛おにいちゃんの実力差は、10倍もあるってことなんだよねー。キャハハハハ! やーい、やーい、現実世界恋愛おにいちゃんのざぁこ♡ざぁこ♡」
「――!!」
(※本作はあくまでフィクションです。実在の人物、団体などとは一切関係がございません。あらかじめご了承ください)
ジャンル:現実世界〔恋愛〕キーワード: ギャグ ハッピーエンド ESN大賞8 メスガキ/わからせ 男主人公/一人称 現実世界恋愛小説 ほのぼの/コメディー ショートショート 短編/日常/ラブコメ 美少女 現代(モダン) ネトコン13感想 R15 最終更新日:2023/09/08 21:01 読了時間:約5分(2,116文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 4件 総合ポイント: 558 pt ブックマーク: 20件 評価人数: 59 人 評価ポイント: 518 pt |
作者:間咲正樹/作品情報/Nコード:N9022HV
短編 |
平凡な高校生である和真(かずま)とは対照的に、幼馴染の千枝(ちえ)は美人でスタイルもよく、コミュ力も高いので、男女問わずクラスの人気者だ。
そんな二人には誰も知らない秘密がある。
――それは二人が入籍しているということ。
和真と千枝は、所謂『両片想い』というやつだった。
それがつい先月、ひょんなことからやっと両想いだということが判明した。
それで気持ちがあまりにも昂ってしまった二人は、その場ですぐ「結婚しようッ!」ということに。
お互いの両親にそのことを報告すると、どちらの親も即快諾。
そんなわけで和真と千枝は、交際期間ゼロ日で夫婦になるという偉業を成し遂げたのであった。
ただ、そのことがクラスメイトにバレたらややこしくなるのは目に見えているので、入籍していることは学校では秘密にしている。
そんなある日。
千枝の友達が、千枝を合コンに誘おうと画策しているのを耳にした和真は……!?
ジャンル:現実世界〔恋愛〕キーワード: ハッピーエンド スクールラブ ESN大賞8 美少女/女子高生 幼馴染/幼なじみ 純愛/溺愛 男主人公/一人称 現実世界恋愛小説 ほのぼの/コメディー 短編/日常/ラブコメ 現代(モダン) 高校生/青春 学園/学校/学生 ネトコン13感想 R15 最終更新日:2022/09/23 21:26 読了時間:約11分(5,425文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 5件 総合ポイント: 3,554 pt ブックマーク: 291件 評価人数: 342 人 評価ポイント: 2,972 pt |
作者:間咲正樹/作品情報/Nコード:N0109HN
短編 |
「富田、聞いてくれ、俺は遂に世紀の大発明をしてしまったぞ」
「はぁ? 冗談は顔だけにしてくれませんか部長? どーせまた子どもすら騙せないレベルの子ども騙しなんでしょ? この前なんてカチューシャに竹とんぼを付けただけのものを、タケコプターだってドヤ顔で言ってましたよね? 高校生にもなって恥ずかしくないんですか? それとも地球を温暖化から救うために、場の空気を冷やす研究でもしてるんですか?」
いつもながらの部員が俺と富田の二人しかいない、科学部の部室。
そこにこれまたいつもながらの富田の毒舌が響き渡る。
まったく、こいつも黙っていれば可愛い顔してるんだがな。
まあ、だがそんな態度を取ってられるのも今のうちだけだぞ、富田。
「今回こそは正真正銘、マジモンの大発明だ!」
「――? 何ですか、これ?」
俺は富田の目の前に、小瓶に入った透明な液体を置いた。
「ふふふ、これはな――惚れ薬さ!」
「は、はあああ!?」
富田はただでさえ大きいくりっとした目を更に見開き、口をあんぐりと開けた。
「これを飲んだ人間は、最初に目にした人間のことを好きになってしまうのさ!」
「いやいやいや、いくら何でもラノベの読みすぎじゃないですか部長? そんなのIQピテカントロプス並みの部長に作れるわけないじゃないですか? イタい妄想は部長の黒歴史ノートの中だけに留めておいてくれませんかね?」
「おやおや? さてはお前、これを飲むのが怖いんだな?」
「なっ!?」
瞬間、富田の額にドデカい怒りマークが浮かぶ。
「心の底ではこれが本物かもしれないと思ってるんだろ? これを飲んで俺に惚れちゃうのが怖いんだ。だからそうやって何とか飲まない方向に話を持ってこうとしている。違うか?」
「ぜ、全ッッ然違いますよッ!? だーれが部長のヘッポコ発明品なんかを怖がるもんですかッ! ――いいですよ、飲めばいいんでしょ飲めば! これをインチキだって証明して、二度と立ち直れないくらい罵声を浴びせてやりますからねッ!」
「ふふふ、楽しみにしているよ」
ジャンル:現実世界〔恋愛〕キーワード: ギャグ ハッピーエンド スクールラブ ESN大賞8 ツンデレ 青春/高校生 男主人公/一人称 現実世界恋愛小説 短編/日常/ラブコメ 学園/学校/学生 純愛/溺愛/じれじれ 女子高生/美少女 ネトコン13感想 最終更新日:2022/03/04 21:02 読了時間:約5分(2,052文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 5件 総合ポイント: 1,904 pt ブックマーク: 103件 評価人数: 188 人 評価ポイント: 1,698 pt |
[-1-]
検索時間:0.0638861秒
最新の情報と異なる場合があります。予めご了承ください。