7933字の異世界恋愛です。
ヒロインは貴族令嬢のヴェリエル。物語はヴェリエルが婚約者である王太子ロガンツ(第二王子)に婚約破棄を宣告される場面から始まります。
その瞬間、ヴェリエルは前世を思い出します。尊敬する政治家の政策秘書だったことを。テロリストからその政治家をかばい、命を落としたことを。
かくてヴェリエルは病弱であるという理由で辺境の砦の主となった第一王子パリンダムと婚姻することになりました。
その頃ヴェリエルは政策秘書の血が騒ぎ出していました。簡単に色気にほだされ、政略結婚の婚約破棄をしてしまうロガンツにはこの国の未来は任せられません。
領民を思いやる心のあるパリンダムの方が適材です。それにパリンダムの姿は尊敬していた政治家を思わせて……
冴え渡る元政策秘書のヒロインの手腕。そして、ラストはハピエンです。