世界を救った元魔法少女が大人になり、それを秘密にしながら高校教師に。
しかし、世界の危機は秘密を秘密のままにさせてはくれなかった!
さあ戦え、生徒たちのアコガレと自身の羞恥と世間の倫理の狭間で!
そんな(下手すれば)アイデア頼みの一発ネタになりかねない危険球。
しかしこれがとてもとても面白い。
登場人物の設定、内面描写は練られていて魅力的。
長編に有りがちな(久しぶりに見たけど誰、これ?)がほとんど無かったのは驚きでした。
彼ら、彼女らが次々に二人のヒロインに陥落していく様は、強引ですがそれもまたよし。
真面目一辺倒ではなく、差し込まれるギャグ描写もまた秀逸です。
学園ドラマとして見ても、成長や共感といったテーマはしっかり押さえられています。
あ、脇キャラの恋愛要素は控えめですけれど……。
私から言える事は、止め所が難しい! 一気読みに注意! です。