語り部である主人公は未熟とも言える強烈な自我を持ちながらも、「先生」と慕う大人の元で個性豊かな仲間と和気あいあいと誰からも愛されるような存在を目指していきます。その姿は様々なことに悩みながらも青春を謳歌する若者そのもの!
「神」の傍らに立つ聖人のような、そんな立派な未来を望む主人公の進む道には恐ろしいほどの苦難がたくさん待ち構えていました。過去の悪友とも呼べる者達の堕落への呼びかけ、運営側の不正行為、果ては信じる者達からの裏切り……まさに卑劣な行為の数々が!
未熟な精神故にちょっと他人からの影響を受けやすい純粋な主人公はそんな劣悪な環境にいながらも健気に「先生」を尊び道を歩む。
心優しく純粋すぎた彼の前に真っ当な道はあるのか。
この作品を読めば老いて若者のような心を失った人間が再び潤いを得るような、そんな暖かいハートフルストーリーです。
※すべて個人の感想あり、個人差があります。