主人公がとても格好良くて、ヒロインもカッコ可愛い。
ただそれだけじゃなくて、脇役やモブとも言える立場の人物に引き込まれます。例えばよくいる、ヒロインの引き立て役となる「報われない系サブヒロイン」のミミ。彼女の悩みや根幹に触れ、最近の章では姉御と呼びたくなるぐらいに目立っています。ミミの親衛隊の方々からも、ミミに対する信頼や愛情が垣間見えて彼らの関係が伝わってきました。また、同じ世界の別作品を読むことで、より小説を楽しめて彼らの世界も詳しく分かります。
主人公やヒロインだけが個性を発揮してストーリーが進むのではなく、名も無きプレイヤーを一人一人丁寧に書いた小説だと思います。主人公を中心に世界が回っているなのではなく、ちゃんと世界の一人として主人公がいるのだと実感できます。
偉そうな事を書きましたが、ただとても興奮して読める小説だと分かってくれたら嬉しいです。