これは、少し人とは違った感性を持つ純真無垢な一人の少女が、心優しい人たちの愛情に包まれ穏やかな時間を過ごしたり時にはそんなささやかな幸せを守るため剣を手に取り戦ったりする。そんなお話。
さて、主人公は異常者です。
けれどその性根は幼子のように純粋。心の無い怪物だとか、人殺しに悦楽を覚える狂人などではありません。ただちょっと世界の見え方が他の人とは異なるだけなのです。
そんな彼女を暖かく包み込む人々。彼女らは主人公の特異性も含めて受け入れ、ありったけの愛情を注ぎます。交流を通して主人公もまた成長し自分なりに好意、愛情というものへの理解を深めてゆく。そうして受けた分を、あるいはそれ以上の愛情で以って相手に応えていきます。
こうして築かれていく繋がり。これらを通して主人公がどのように成長していくのか今後も目が離せません。
ここまでで気になった方はまず一章だけでも目を通してみるといいでしょう。