レビューを書く上でなんだが、私は生涯独身予定の冴えない人だ。子供は好きだが子育てを体験したことはないし、大きな関わりを持ったこともない。
だが私はこのエッセイにとても共感している。少なくとも私はそのつもりである。
発達障害や自閉症、またADHDなど、近年テレビや雑誌などでよくみられるようになった単語だ。だがしかし、これにどれだけの人が本当に理解を示すことができるのかと考えると疑問を抱いてしまう。下手をすればただのレッテル貼りでしかないし、それらが人を傷つける言葉として使われることもあるからだ。
このエッセイはそうした発達障害の診断を受けたお子さんのいる母親の話だ。
このエッセイが絶対であるとは決して言えないが、少なくともこのエッセイを読むことで「こういうことがあるのか」程度でも良い。子供と大人、親と子についての理解を深めることが出来るのではないかと私は考える。