私は占い小説を書いているので、他の著者さんの占い小説はどんなだろうと思い、いろいろ読んでいたら見つけた作品です。主人公は海野青陀(うんのせいだ)くん。自分の運が悪いことに悩んでいる少年。
ある日青陀は、落ち込んで歩いているところを不思議なタロット使いの少女、上井戸愛流華奈(うぇいとあるかな)に声をかけられ、占いをされてしまうのですが、なんと愛流華奈の使うタロットからはそれぞれのタロットの精が現れてしまい、大混乱に。
その過程でそれぞれのカードの説明が入るので、タロット好きな方には楽しめる作品です。クラス委員長の青峰貴梨花が、愛流華奈ちゃんに占ってもらったのが原因で騒ぎを起こすところは、占い館などでも現実に起こっていることで、とてもシュールに感じました。
著者様がのびのびと楽しく描いているのが伝わってきて、占い好きには面白く感じる作品です。