イチオシレビュー一覧

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一人の健気な女性に降りかかる非情な運命を描いた恋愛小説です。

主人公の健気な女性がある手紙を拾い、その手紙の主がかつて亡くした恋人にそっくり――そんなところから話は展開してきます。

決して安易な話の流れではありません。つらいシーンだってあります。ですが最後まで読むと不思議と元気がもらえる作品でした。

素敵なイラストもおすすめポイントです。ぜひ手に取って読んでみてください。
あえて方言を全面に押し出す形で書いておられる
姿勢に好感を持ちます。ただ標準語圏の人間には、
やはり読みにくさを感じざるを得ません。

以前に拝読した作品でも感じたことなのですが、
ストレートに地名や単語を多用するのは良い
として、それらの意味する場所や形などをイメージ
できない読み手を置いてけぼりにしてしまって
いるような。

素材としては面白いのに、もったいないなと、
小生は愚考するのでありました。
レビュー作品奥六郡の天女姫京城香龍連載中 / 全11エピソードコメディー[文芸]
※この投稿者は退会しています
「武士は喰わねど高楊枝」でも……

誇りを大事に、見栄を大事に、侍は泣かない。

だけど一人になる、ただの男に戻る。
さすれば上に挙げた限りでない。

婚約破棄の話だ。
女じゃない。これは恋に破れた事に端を発し、自らの存在意義すら見失ってしまったとある一人の侍のお話。

彼は女と出会った。
人ではない。それはアヤカシ、妖狐が一人。

男は吐露する。
それは女がヒトではない故、着飾る見栄も必要ないのだ。

きっかけとなる。この邂逅が、男に一歩踏み出させる為の。

そして二年がたったある日。男は知る。
自らが愛した女、自らを選ばなかった女の身に、不穏な兆しがある事を。

作品良いっ! って思っていい所を紹介しようと思ったのに、何故かあらすじの様になってしまいました。

切ないです! でも温かくなれます。
好きな方は絶対いるはず。そんな人に読んで欲しい。
そんなレビューもありだと思うのです。
※この投稿者は退会しています
不幸な出自の主人公が、魔導師を育成する学校に入学し、活躍していく。こう書くと、まるで『ハリー・ポッター』の焼き直しのような作品に感じられますが、作品の雰囲気は大分異なります。かといって、『塔の魔導師〜底辺魔導師でも無双できる、たった一つの冴えたやり方〜』というタイトルから受ける印象のように、"典型的な小説家になろうのテンプレート的作品"というわけでもありません。
どうぞ、ご一読ください。そして、淡々とした物語の中にあるしっかりとした面白さをお楽しみください。
レビューなのになんとも言葉足らずです。ごめんなさい。
レビュー作品塔の魔導師〜底辺魔導師から始める資本論〜瀬戸夏樹連載中 / 全151エピソードハイファンタジー[ファンタジー]
ファンタジー初心者でも読み切りサイズで読みやすい作品。最初は主人公(アンデッド)のへたれ具合にどうなることかと思っていたが、神話の神々の名前を由来とする登場人物など作者の確かな下調べと知識により丁寧に裏打ちされているので、回を増すごとに読み応えが出てきている。コメディ要素も含まれておりウィットにとんだ作品。漢字全てに読み仮名がふられていて親切。
レビュー作品魔王に召還され異世界に転生したけど腐った死体でした【仮】ゆんや連載中 / 全76エピソードハイファンタジー[ファンタジー]
今はすっかり数を減らした銭湯も、昭和という時代においてはある種の風物詩。
常連客同士の気の置けない会話に、風呂上がりのコーヒー牛乳、ツケだって当たり前。そしてもちろん世間話では、ちっともその仲が進展しない焦れったい男女のことだって話題にのぼるのです。

気づいてほしい、気づいてほしくないそんな主人公の微妙な乙女心。
二十六歳という当時としては嫁き遅れと言われる女性であり、家庭環境の難しさもあるからこその自信のなさ。そんな彼女の思うように相手に伝えられない恋心は、切なくもあり、だからこそまた時代を超えて共感されることでしょう。

いつも通りの秋月流の王道ジレジレすれ違いに加えて、今回はしっとりとした艶やかさも気前よくサービスされています。甘いだけではなく、大人の魅力もたっぷりな本作、どうぞご賞味あれ。なお読み始める前に、素麺をご用意しておくことをお勧めいたします。まさかの飯テロに要注意です。
レビュー作品月の湯へようこそ秋月 忍完結済 / 全7エピソード現実世界[恋愛]
強力な魔物が跋扈し、危機と安穏に慣れ停滞し腐り堕ちていく人類

そんな異世界に神の依頼で転生した主人公が「不老不死」と「変質する身体」のギフトで無双するお話・・・ではなく、マトモな戦闘力の無い主人公が過酷な世界で諦めず足掻き続けるお話です

色々と救いようの無い世界と反吐の出る悪役にヘイトは溜まりますが、合間合間のギャグでかなり救われるうえ主人公である九郎が明るい好青年で決して諦めず、まさに絶望に抗う「勇者」そのもので応援してあげたくなります

決して死なず、耐性を得て復活し続ける存在がいかに強力で残酷か
『死』を失ったからこそ『命』を大事にする主人公とそれに影響されたヒロイン達や仲間達が諦めずに頑張って生きていく物語です
レビュー作品不死者(ノスフェラトウ)に愛の手を!赤丸そふと連載中 / 全30エピソードハイファンタジー[ファンタジー]
「真実の愛」、この看板に偽り無し。

最近、これほどワクワクする作品があっただろうか。
これほど心揺さぶられる作品があっただろうか。

主人公は普段カッコ悪いのに、いざという時にはサイッコーにカッコ良い!

主人公は自身が“不死”だからこそ、他人の命に真剣に向き合います。
その姿に何度も胸を熱くさせられました。

ヒロインたちもまたとても魅力的で、読み進めるほどに愛着がわいてきます。
逆境に抗おうとする姿とは、ここまで素敵なものだったんだと、久しぶりに思わされました。

最後に一つだけ、現時点でこの作品は92万字近くあります。文庫本で言うと9冊近く。
つまりたっぷり楽しめて凄くお勧めです。

今年中に書籍化されて本屋にならぶことを確信させられた作品でした。
ぜひゴールデンウィークのお供に!
レビュー作品不死者(ノスフェラトウ)に愛の手を!赤丸そふと連載中 / 全30エピソードハイファンタジー[ファンタジー]
スマホ世代の方には想像できないかもしれない。
携帯の待ち受け画面よりも低容量のデータで、あの名作ゲームは作られた。

たった64KBのデータは、当時の子どもたちに大きな衝撃を与えたのだ。学校の先生も、あまりの影響力に大慌て。注意をする大人もまたゲームにハマる始末。

昭和という時代、街頭テレビの力道山に熱狂する人々の様子も驚くべきものだが、この新しい娯楽にのめり込んだ私たちの熱量だって負けてはいない。

あれに出会って将来の夢を決めた子どもたちだっていたはずだ。クリエイターやプログラマーという言葉は当時一般的でなく、男の子たちは「ゲーム屋さんになりたい」と言って、母親にひどく叱られたもの。そしてあのゲームがなければ、将来の夢が変わっていた女の子だっていたかもしれない。

今度の休日には、家族揃って遊んでみるのもまた良いかもしれない。思い出は色褪せることなく、今を鮮やかに彩っている。
レビュー作品ふっかつのじゅもん片平 久(執筆停滞中)完結済 / 全2エピソードヒューマンドラマ[文芸]
この作品は、作者様ともう一方のお話です。
人の為に動けるということの意味、意義、素晴らしさをかんじました。

途中で作者様が空回りなさるところもしっかりお書きになられていて、本当に大切な相手とのお話なのだな、としみじみ思いながら読むことが出来ました。

本物の主人公は、人の為に動ける方にしか書けないのではないか、と最近実感することが多く、その答えを一つ見ることが出来た思いです。

作者様にとっては、とても大切なことだったのだと、心で共感出来ましたもの。

最後まで読んで、こちらが嬉しくなりました。
レビュー作品再会の約束チャーコ短編エッセイ[その他]