その美しさゆえに囚われの身の上の主人公は、今日もただ一人のために踊る。伝えられぬ想いを胸に抱いて。

冷たい檻の中で主人公が語るのは、その切ない身の上と身分差ゆえの秘めた恋。けれど、その許されざる恋には主人公さえも知らない秘密があるのです。想いを寄せられた側仕えが語る真実とは……。

短編とは思えない濃密な作品の世界に、あなたはきっとどっぷりとはまってしまうでしょう。最後、この世界の真実に触れたあなたは、爽快な裏切りに気持ちよささえ感じてしまうはず。作者様の見事な罠に、あなたもハマってはみませんか？

ふぅ、日間で見つけてようやく読み切りました。

非情に綺麗にまとまって完結しているので、読了後のスッキリ感がすごいです。
完結作品を読みたい、というような人におススメの一品です。
バグ技について詳しくなくてもちゃんと解説があるのでゲーム好きなら楽しく読めるかと。

読了感としては、『ジャイアント・サーガ』をバグ技あり（解説付き）ＲＴＡ動画を見た感じです。
ここまで綺麗にバグをつなぎ合わせるとは……そして最後のオチも見事でした。
うん、だよね。ゲーマーならみんな知ってるよねあのバグ。

しかしなにより良かったのは、バグ技の現象について「プレイヤーの想像力」で補うような補完がなされている所でしょうか。古き良きゲームには良くある妄想でストーリーを穴埋めというやつです。
「あの現象はこう言う事だったんだよ！」「な、なんだってー！」ってなりますね。楽しい。

あ、小話や後日談期待してま（ｒｙ

どことなく少年漫画の雰囲気を醸し出すこの作品。作者様の力量かページの区切りが絶妙で、一度乗って仕舞えば、あと1ページ、あと1ページと読む手を止めさせてくれません。

登場人物達の心理描写がとても細かく描かれており、一人一人がイキイキとしていて本当に素晴らしい作品だと思います。

成長、葛藤、後悔、決意。この作品は、そう言った人の感情に重きが置かれています。8・9章の展開で泣きました。

また、第一部では毎日欠かさず更新されているのもポイント高いです。第二部も頑張って欲しいです。


…まあ何が一番言いたいかというとサッチが可愛いんです！
何十話も溜めに溜めた渾身のデレの破壊力は控えめに言って悶絶モノです！

その後のお話でも、不意打ちで見せるラウィを想う心の声が…ああ、幸せになって欲しい。

第二部も楽しみです。皆さんも是非読んでみてください。オススメです。

※ネタバレあります。

――私は彼のことが好きだ。
同様に彼も私のことを好きでいてくれる――

冒頭の二行。
胸を張って声高に言える人はいますか？
彼女は確かに言いました。

――恋愛経験の少なさを恨んだ――

途中の一小節。
目の前の相手よりも劣ると認めてしまった事実。

そう。真っ白く純粋なんです。
混ざり気のないピュアな心。

疑いもなかった真っ白い日常に落とされた一滴の墨汁。
徐々に滲みながら周りを侵食していく様は、少しづつ読者に痼を与えていきます。

真っ黒に染め上がる前に、残った白が彼女の顔を綻ばせました。

――情もあるし――

最後の会話の一言。
恋愛において最も卑怯な言葉を言い放つ男。

読了後、この女性が今後どのような恋愛観を持つようになるのかうっすらと分かるような気がする筈です。

しかし、全体的にほんわかと白いイメージで読めると思います。

この作品は、文章のリズムが心地よく、とても読みやすいです。
物語のテーマは重いのですが、テンポが良いので、読手への負担が少なく、最後まで一気に読めると思います。
出会い、逃避、希望、救済、幸福、消滅・・・・。
切なくも、爽やかな作品だと思います。
是非、多くの学生さんや、若い人に読んでもらいたいです。
ここでネタバレするのは忍びないので、これ以上は書きません。

このサイトでは定番の一つと言える「ネトゲキャラ集団転移物」のフォーマットに沿った小説ですが、以下に挙げる２つの特徴が有りオンリーワンの魅力を醸し出しています。

１．主要登場人物（転移者）７人が皆ネカマ。いわゆるTS（性転換）キャラ祭りです。キャラ各員の作り込みもしっかりしているのでTS好きな人には大歓喜だと思います。

２．その７人が固定パーティではなく、普段はバラバラに活動していて章毎に別々のキャラにスポットが当たる。７人は一度に動かすには多すぎる人数なのでこれは凄く面白い設定です。

他にも、主人公格の子が可愛いとか話作りにも緩急があって読者を飽きさせないとか少しずつ情報が出てきて世界観や先の展開が気になるとか総じて面白い作品ですが……惜しむらくは（過去作見た感じだと）やや飽きっぽい作者さんのようですのでここで応援も兼ねてレビューさせて頂いた次第です。

一緒に続きを待ちましょう！

『歌姫と銀行員』の続編である本作。第一幕が読者を爽やかに包み込む春風ならば、この第二幕は数多の気象現象を有するものであって、星空の美しい夜もあれば、心情的に雨嵐になることだってある。そして、彼らが大人かつ恋人であるということは、そういうシーンもあるわけで。

全体的な雰囲気としては、いろんなエピソードがあるわりに、どちらかと言えば淡々とした印象になるかもしれない。でも、だからこそ安心して読める。

この物語で特に良いなと思うのは、所々に作者の考える『愛』の定義や、こだわり、物事の捉え方が丁寧に描かれていることだ。ストーリーだけでなく、日常と繋がった延長線上にある、誰もが抱える問題を解決するヒントとなるような。
けれど、決してお堅いわけではない。あくまで優しさのある、ほほえましいラブストーリー。
ドロドロは一切ないのでご安心を。

そして、ラストに訪れる彼の選択。とても、良い。

読めば読むほど、続きが、読みたくなります〜！
リューイの弟妹も、気になるし、やっぱり、子供ができても、ラブラブバカップルの二人の父親母親ぶりも気になりますー。
月一とかで、続編、番外編、アップしていただけませんかねぇ(p_-)
悪役令嬢シリーズが、1番好きだったのですが、こちらが、一番かもー。
そして、遠慮のないヴィート君が、ルークと、花の娘を、取り合う話とか、読みたいなあ☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
もりさんの小説はほんとに、癒されます。
元気に、無理せず、書き続けて下さいね！

　淡々とした筆致で、あの日の出来事を追う。
　大切な人が傍にいて、おかえりと迎えてくれる人が居て、ただいまと帰れる場所がある。
　当たり前だと思っていた日常が喪われ、改めて「大切なこと」に思いを寄せる。

　コンビニ、ホームセンター、ガソリンスタンドなどの店員、原発職員、自衛官……
　きっと、こんな時だからこその職業倫理と、正常性バイアスのコラボ。彼らがいなければ、避難する多くの人が先に進めず、被害はもっと大きくなった筈。

　「それまでの生活」のお葬式。
　心を守る為、敢えて思い出の品や場所に別れを告げる。
　未来へ足を踏み出す為に、敢えて過去を捨てて身軽になる。

　その選択は、もっと許容されていい。

　誰かの選択にダメ出ししてはいけない確固たる根拠――

　日本国憲法　第二十二条
　何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。

読み終わったらまず思うことは「スライムってなんだっけ？」これにつきます。

常軌を逸している以上、きっと某テニスマンガやバスケマンガで言うように、この物語にでてくるスライムも、「ス」と言う文字を「ヌ」に置き換えてヌライムと呼ばないといけないのかもしれませんね。

さあ皆さん一緒に

「ヌライム！」
「転生したらヌライムだった件」