イチオシレビュー一覧

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書籍化もされた女装男子が主人公のドタバタラブコメです。とにかく登場する女の子たちが皆可愛いんですが、特に可愛いのが主人公のすばる!まさか男の娘に萌えるとは…男も個性的で魅力があります。一つついた嘘からどんどん自体があらぬ方向に転がっていき、それを乗り越えていく様が面白く、読んでいてニヤニヤできます。文章もうまいので飽きさせず、時間を忘れてすらすら読んでしまいまいました。女装ものということで読むのを戸惑っている方もいるかもしれませんが、私が勧めた人は初めは興味のなさそうな顔をしていても、皆おめ俺沼にハマっていきます。是非読んでみて!
レビュー作品おめでとう、俺は美少女に進化した。和久井 透夏完結済 / 全204エピソード現実世界[恋愛]
最初はヒロインが婚約者に婚約破棄され、隣国に厄介払いで嫁がされると言う今どき珍しくもない始まり。

しかし嫁ぎ先が国民全員ムキムキマッチョのゴリラ王国と言う展開は斬新でとても面白い。

しかも結婚相手はゴリラではなく超絶美男子と言う二段構えの展開に笑いが止まりませんでした。

相思相愛な二人がゴリラたちに囲まれ忙しい毎日ながらも、楽しく幸せに過ごしていく未来が見えるとても素晴らしい作品ですので、是非読んでみて下さい。
レビュー作品可愛いは正義夕焼け短編コメディー[文芸]
※この投稿者は退会しています
渡り廊下を走ったローティーンの記憶は、繋がれつづけることなく今日の日を迎えていた。
初恋だったこの人の、同じ歳になる少女の背中を眺める参観日。蘇るは透けるシャツからのぞく一筋の線。思春期とはよく言ったもので、英語ではそれを puberty というが、これはどちらかというと肉体的な成長を示す。ドキンとし、なにもないはずの刻々と流れる時間に、高鳴るか高鳴らないかの僅かな熱に想いは全身を駆け巡る。知恵熱のようにすっと引くはずのこの瞬間が、しかししっかり残る渡り廊下の記憶とともにもう一度開かれた。
大切にしまっていた引き出しの、宝物を確認して、そしてまたそっとしまう。鍵はかけるか、かけないか。きっとかけはしないんだけど、それでもそれは、そっと大学ノートで隠すんだ。
レビュー作品授業参観孤独堂短編現実世界[恋愛]
※この投稿者は退会しています
この究極笑顔のお子様天使
今日は何して遊びたい?
はしゃぎながら前を走ってく君は
もしかしたら
天使じゃなくて
神様
なのかもしれないね

いや、この世に天使なんているのだろうか。おれはいないと思う。天使も神様も堕天使もいないと思う。
 
所詮は人間の形をした偶像である。人によって違うかもしれないが、おれには神様が見えない。わからない
レビュー作品僕の神様りゅう短編詩[その他]
※この投稿者は退会しています
たぶん フランスのミラノだろう、この短文で誤字が見受けられたが、俺の勘違いかもしれない。でもキリストと仏教の違いを冷静に考察しているように思うが、そんなこともない

書いていない部分を想像するのが楽しい。
甚だしい旅もその労苦も一切は空だから、無駄なんだと気が付いた。新築の木造住宅の途中で十字架の釘を床の隙間に落としてしまった。ひっぺがして拾い上げた。

特にここの描写力は秀逸
レビュー作品キリスト教と仏教の違いを感じたこと篠原 清短編エッセイ[その他]

本作のヒロインは、強く賢い森狼。彼女は本能に従い、魂の番をただひたすらに探していた。魔力の色が同じ番と契れば、確実に優秀な種を残すことが可能だからだ。ある日ようやく見つけた魂の番は何やらみっともない姿で、しかも空腹で死にかけていた。

研究一筋でどうにも生活力のない男と、そんな男を赤子だと勘違いし甲斐甲斐しく世話を焼く狼。少しばかり噛み合わない会話もまた和やかで、そのズレさえも愛おしく思えてくるのです。けれど優しい時間はゆるやかに流れ、そしていつしか終わりを迎えます。果たしてその結末とは……。

ほのぼのとした世界の中で、穏やかに描かれる日々。その小さな積み重ねがあるからこそ、一途な狼の思いに私たちは心を打たれ、切なさを覚えます。物語の最後に、きっと涙が溢れるはずです。
レビュー作品雌狼と独りきりの番(つがい)忍丸完結済 / 全2エピソード異世界[恋愛]
※この投稿者は退会しています
 このレビューを書くにあたり、はじめに言いたいことは、「良いSF小説には必ず『ものさし』がある」ということだ。
 SF小説はファンタジー小説と違い、現代技術の延長上の仕組みを使い、かつ、今の現代では実現不可能な事象を物語として提供する、それがSF小説の常であると信じている。
 この小説の象徴とも言えるロボットの描写だが、悪い意味での嘘がない。
 もちろんフィクション作品であるため、当然ながら嘘はある。だが現代において理論上可能な技術による描写を徹底していることが、この小説を読んだときに抱いた印象である。
 そう、この現代における技術を描写に用いていることこそが、レビュータイトルで挙げた『ものさし』なのだ。
 現代の超技術で描かれているロボット小説、それが『軌道砲兵ガンフリント』だ。
 このレビューを読んで興味を持った人は是非、本作品に触れてほしい。
 その期待は裏切らないと、私が保証する。
レビュー作品軌道砲兵ガンフリント冴吹稔連載中 / 全47エピソード宇宙[SF]
空を見上げてみたならば、あなたの目には何が映るでしょうが。鳥? 飛行機? 雲? いえいえ、明るいときにはつい忘れがちな星々がそこにはあるのです。それは昼日中であっても、夜と変わらずきらきらと瞬いています。

そんな星々に満ちた宇宙を一人旅するのは、人間の夢と希望を一身に集めた小さな小さな子どもたち。彼らは私たちのために、まだ見ぬ世界の断片をこの地球へと送り続けています。

この物語を読んだとき、あなたは思わず涙するでしょう。広大な宇宙を旅する子どもたちの孤独と、健気さ、そして前向きな姿勢は、人ならざるものであったとしても私たちと何ら変わりはないはずです。

夜が来たら、そっと空を眺めてみましょう。遠い宇宙を行く子どもたちと、先人たちへ敬意を払って。
レビュー作品宇宙へと、旅だった子らよ玉藻稲荷&土鍋ご飯完結済 / 全6エピソード宇宙[SF]
 凶悪犯罪を引き起こす遺伝子をメインに据えた物語。
 とはいえ作品を構成する要素は多岐に渡る。

 架空の近未来を描くSFだったり、ボーイ・ミーツ・ガールな恋愛だったり、問題投げかける社会派だったり、テロを仕掛けるサスペンスだったり。

 ともすれば混乱し、収集付かなくなる複雑なそれらを作者は無駄の無い文章で簡潔に整理し、鮮やかに描き出す。

 またヒロインを始めとした、タイプの違う個性を持つキャラを生き生きと、魅力的に描き上げる筆致は見事で「その世界で生きている」感を醸し出し読み手の感情移入を誘う。

 そしてミステリならではの仕掛けも秀逸。
 至るところに巧妙に仕掛けられた罠。
 密やかに隠された無色透明な毒。
 その罠のなぜか心地よい痛み。
 その毒のどこか甘美な味。
 
 解き明かされる謎は読了後の感嘆とともに深く刻み込まれるはず。
 
 ーそう、読んだ貴方の遺伝子レベルまで深くー
レビュー作品殺人遺伝子菱川あいず完結済 / 全55エピソード推理[文芸]
幼い子供は、親の気を引くために、そして好奇心で満たされた世界を必死に主張する。

「みて! みて!」

親もね、昔は子供だったんだよ。親はね、子供の事、覚えているんだよ。

家に刻まれたかつての子供、そう母の「みてみて」の証。

祖母の手に刻まれたいつかの証。

最後に挿入されたイラストと相まって、読み終えれば笑顔になれる。そんな作品です。

みてみて。うん、見るよ。私も笑ってそう子供とずっと笑っていたくなりました。
レビュー作品みてみて鴨カモメ短編童話[その他]