アーシアはスパルタ海軍を率い、ペルシャ軍とマラトンの地に戦うが、やがて史実より遙かに『勝ちすぎてしまった』事に気づく。
狂い始めた歴史の歯車の勢いはもう止まらない。
過分な期待に応えて奮闘するも、期待以上の成果を挙げてしまう。
狂い始めた歯車は加速度を増し、やがて次々と有りえない事態を引き起こしてゆく。
自身が古代の英雄達の役割を何年も何十年も何百年も先に果たしている事を感じながら…
アーシアは、ギリシャからマケドニア・エジプト・ローマを様々に駆け抜ける。
時には自ら望んで。時には全く不本意な形で。彼の駆け抜ける先には、如何なる時代が待ち受けているのか?
アーシア・サーガの第二幕。またの名を『デマラトス風雲録』。勝つのはチート主人公か?それとも悲劇の王か?