イチオシレビュー一覧

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初めてこの作品を読んだとき、ビックリしました。
豊富な語彙力、表現力、描写力……文章がとても上手いということに。
そのため読者である僕自身、物語に入り込むことができました。

そして驚くべきは文章力だけではなく。
そのダークとも言える見事な世界観を、何の矛盾も生じさせず、これまた魅力的なキャラクターたちによって素晴らしい作品に仕上げていることです。

惜しむべくはギャグの少なさと、不定期な投稿間隔でしょうか。
ですが、そんなことはあまり気にならないくらい面白いと思います。
ダークな世界観が好きな方、ゆるい日常に飽きた方などは一読してみてもいいのではないでしょうか。
いや、僕は読んでみるべきだと感じました。

最後に、個人的なことなのですが。
サブタイトルのセンスが、とても僕好みで感動しました。
レビュー作品軋轢魔法少女イリーガル・ストライプ井土側安藤完結済 / 全37エピソードローファンタジー[ファンタジー]
釣りのこと、知らなくても楽しめます。
魚の名前がわからなくても、大丈夫。

囲碁のことがわからなくても「ヒカルの碁」が面白いのと一緒で、釣りの経験がなくてもちゃんと楽しめる物語になっています。


その分野の経験が無く、物語を書くために勉強して執筆すると、得た知識と専門用語を駆使して「説明」してしまうことが多いのですが、この作品は違います。
作者さんご本人の経験を元に、どれだけ釣りが楽しいかを、物語として「表現」されています。
作者さんの、釣りへの愛が伝わって来るのです。


もし主人公が近くにいたなら、彼と一緒に釣りに行ってみたくなる、そんな素敵な物語です。
レビュー作品異世界釣り暮らし三上康明完結済 / 全113エピソードハイファンタジー[ファンタジー]
人は誰でも年をとる。
人生には侭ならぬこともある。

そして迷宮に人が潜るとき、そこにも侭ならぬ現実がある。

この物語は、迷宮に潜る老いた猟師が主役である。
老猟師は震災で息子夫婦を失い、原発で故郷を失い、千葉県に孫と避難する羽目になったのだ。

現実世界に迷宮が出現した世界の中で、生活のため、暇を持て余して、老犬を友として迷宮に潜り続ける。

命がけの迷宮に挑み続けるという日常は激動の中にあるようで、老いた猟師にとっては狩猟であり、人生への諦観と猟師としての誇りを刺激される場所でもある。

多くの人の人生を飲み込む、不条理な迷宮という存在。
その不条理に向き合う人間には、人生の不条理を体験し飲み込んできた老いた猟師のような人間性が必要とされるのかもしれない。

この物語を読むと不安になる。
人生の後半を否応なく意識させられる。

東京迷宮には、それだけの力がある。
レビュー作品〈魔弾〉の射手 東京迷宮_2011〜2013(=`ω´=)完結済 / 全15エピソード純文学[文芸]
北海道警察には超常現象に対応する部署があって、そこに所属するアイヌのシャーマンの血を引く女刑事や、新たに配属された神主の資格を持つ主人公が妖怪退治などを通じて事件を解決していく、というストーリーです。

それだけ申しますと漫画のような軽いタッチのものが想像されますが、こちらはドラマの脚本として書かれたというだけあり、かなり真面目な作品です。特に、江戸初期から幕末、明治に至る北海道の歴史につき緻密なリサーチがなされ、それらを主要な登場人物の経歴に反映させることにより、彼らの背負うものが明確になり、1つ1つの行動をとっても説得力がまるで違うのです。

刑事もの、歴史もの、ファンタジーのいずれかがお好きなかたでしたら、十分に楽しめるのではないかと存じます。逆に、それくらい幅広いジャンルに訴求し得る作品など珍しいのではないでしょうか。
レビュー作品御用改メ(脚本形式)妙法幢連載中 / 全2エピソードアクション[文芸]
なろうでお馴染み転生系です。
この作品の見所は二章の途中で出会う、精霊さんと主人公の会話が楽しいって事だと思います。
お話的には魔物を狩る、格上との戦いなど、結構バチバチ戦います。
なのに精霊さんとの会話になるとなんかほのぼのします。

緊張感があるのか無いのか、緩くて軽い、精霊さんとのお話をまったりとした気持ちで見守る。
そんな感じで楽しく読んでいける作品だと思います。

徐々に強くなる主人公ですけど、圧倒的に強い訳ではなく、知恵を振り絞って戦ってるのを見て思わずガンバレ!って思ってしまいました。
レビュー作品最弱骨少女は進化したい! ――強くなれるならゾンビでもかじる!――kimimaro連載中 / 全109エピソードハイファンタジー[ファンタジー]
突然、ネットゲームの世界に転送されてしまった男女7人が、現実世界に帰るために、転送と仮想世界の謎を解くストーリー。

男女7人をゲームの世界に送り込んだ「主催者」は7人の中にいるのですが、とても意外な人物です。そして、切なすぎる転送の動機。真相が明かされる終盤はミステリ小説のようなスリルと衝撃があります。

そして、この作品には、作者様の桁外れの筆力が遺憾無く発揮されています。
コメディータッチに味付けされた正確な文章。
個性が溢れまくっている登場人物による軽快なやりとり。
知略と理論によって統制された戦闘シーン。


「青春謳歌」をテーマにするこの小説には、当然素敵な女の子が登場します。
僕が惚れたのはユキノコちゃん。
「徹底したメンヘラ」と分析できるのかもしれませんが、ユキノコちゃんの魅力はそんなカテゴリーには収まりません。

皆様もこの作品でユキノコちゃんに恋しましょう←

レビュー作品卒業旅行は二泊三日で異世界に行きませんか?空見未澄完結済 / 全24エピソードハイファンタジー[ファンタジー]
レビュー失礼いたします。
他サイト様で掲載されていた物から拝読させていただいておりますが、こちらでも早速完読させていただきました。
禁断の恋。タイムスリップ。という昨今見かける設定だというのに、まったく飽きさせず、一体どうなるの? と思いながら読んでいくハラハラもだもだ感がたまりません。史実に上手く絡めたお話は、作者様がしっかり調べられて自分の物としてきちんと解釈をしているのだと感服いたします。
さすが歴女とご自身でおっしゃられるだけあるなぁと納得の内容です。
歴史が苦手な方こそ読んでいただければ、テストにも役立つ? かも知れない名前も多々ありますので是非一度開いてみてほしいと願います!
そして、加筆修正をされているのでしょう、完成度がますます高くなっていて滑らかな文体が読みやすく素敵な作品となっています!
エピローグのほのぼのとした光景を浮かべつつ。
素敵な作品をありがとうございました!
レビュー作品神にそむいても二条 光完結済 / 全23エピソード現実世界[恋愛]
もう駄目だ、疲れてしんどくて何もしたくたい。一人は嫌だけど、飲み会とかも面倒臭い。とりあえず何かに癒されたい。そんな駄目人間モードになったあなたに、魅惑のメジロボールを贈ります。

福引で当たったアイスのメロンボールを開けてみれば、そこから現れたのは濃いメロン色をした3羽の小鳥。何と、これはメロンボールならぬメジロボールだというのです。不思議なメジロたちは、好き勝手にさえずりながら持ち主の日常を柔らかく彩っていきます。

どこから来たのかもわからない、譲渡不明の少し不思議なメジロボール。もふもふで可愛らしい彼らが、きっとあなたを元気にしてくれるはずです。

アナザーストーリー『カマボコ板にのった君は魅惑の天使』もオススメです。
レビュー作品メロンボールあらため メジロボールカラスウリ完結済 / 全31エピソードヒューマンドラマ[文芸]
これまで自身の小説について、なかなか評価点がつかないから、どれほどの客観的価値を持つのか、雲を掴むような感覚でした。

自分の小説は単なる自己満足の小説だとは思ってはないが、いつまで経っても点が入らないと

『評価する程に価値がない』『記憶にすら残らないから0点として評価されてる』

そんな風に考えてた。
でも、これを読んで少しだけ前向きになりました。

読後の解釈としては

『不人気ジャンルでの評価点は人気ジャンルに合わせて、倍増してもいい。』

わたし、30点程度の小説書きましたが、計算上3000点は貰えてるという事です。このエッセイ読み終わるまで、ビリから数えた方が早いと思ってて、うなだれてましたけど、あっという間に自惚れました。

きっと、私と同じ様に自分で加点して自信つけられる人、小説家になろうには1万人くらいいるのではと思う。

なので是非とも皆さんに読んで頂きたい。



月野さんの詩は終わりはありません。
詩の中で結論や、答えを出さず願望、感情、葛藤で詩自体は終わります。
それによって読者に考えさせる余地を与え読者の想像によって作品が完結します。
答えを提示せず、僕ら読者に考えさせ読者だけの世界観を構築することが出来る素晴らしい詩です。

それ以前に悲しさ虚しさ葛藤を感じることが出来る儚く深い世界観も心にずっしりときます。
言葉の言い回しや、描写力も素晴らしく月野さんの世界を引き立ています。

みなさんも月野ワールドにハマってみませんか?


レビュー作品毎日投稿2017 【詩集へ】月野 光完結済 / 全365エピソード詩[その他]