ストーリー
飽きさせることなく、次はどうなるのかを期待させる導入と、それにしっかりと答えてみせる構成です。
楽しいばかりでないからこそ、問題を解決した瞬間の興奮は大きなものになっています。
世界観もしっかり組み立てられていて、読み進めるほどに
物語に引き込まれていきます。
展開
登場人物が幸せな時間を過ごし、もう少し日常に浸りたいと読み手が思う最高の瞬間に襲う大事件は、奪われた日常を共有している気分にさせられます。
キャラクター
不快にならない絶妙の加減で気持ち悪い主人公、それを取り巻く人物も正負をしっかり書かれて生き生きとしています。
それらが織り成す軽妙な会話も、個性を際立たせます。
文章
非常に読み進めやすく、上の三つを過不足なく伝えてくれます。描写と会話がバランスよく配分され、物語に没頭できます。