主人公はそれぞれ特徴のある『三人』の男の子。
序盤からの物語への惹き込み方の巧さの後は幾分硬さが抜けて読みやすくなっている印象がある。
VRMMOの中でもいちいちステータス画面が表示されない代わりに、キャラが細かく教えてくれる。
細かい戦闘シーン、日本庭園、銃音についてはファンタジー独特の世界観を壊さずにさり気なく散りばめられた作者様の博識高さが垣間見れる。
また頭脳戦は詳細設定や勝率、念密に練られている事から全く違和感なく読み進められる。
登場キャラもかなり多いのに、全くブレずに細かい所まで設定されている事は相当なプロットがあるのだろう。
王道ヒロインの存在は無いが、出会ったキャラと主人公達の恋愛パートも散りばめられており、作品と共に主人公達が成長していく様は次の話をめくる手を止めさせない。
実写でもアニメでも観たくなるような作品。ハイレベルな文章と惹き込まれる世界観を是非。